三重県立図書館では、東日本大震災から一年となる3月を、「東北を記憶する」月間と位置づけ、県民の皆さんに震災からの一年を改めて考えていただけるような取り組みを行っていきます。 今回、その取り組みの一つとして、映画「3.11 A Sense of Home Films」を県内で初めて上映するとともに、映画作家の河瀬直美監督と、この映画を奉納上映した奈良県吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)から田中利典執行長(しぎょうちょう)をお招きしてシネマトークを開催します。 この映画は、河瀬監督が仙台の短編映画祭から映像の作成依頼を受けたことをきっかけに作られたものです。1973年に「ミツバチのささやき」でサン・セバスチャン国際映画祭のグランプリを受賞したスペインのビクトル・エリセ監督など、世界を代表する21人の映画作家が3分11秒の短編映像を提供しています。当日はまずお二人のトークにより、東日本大震災やこの映画についてお聞きし、そのあと映画の上映を行います。 震災から一年となるこの時期に、私たちにとっての「家」を考える機会になればと思います。