～日記から始まる日々のエール～コミュの幽霊ごっこ

意味が分かると怖い話です。怖いというポイントは２つあります。
そして、解答も下に載せておきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、妻を殺した。遺体は庭に埋めておいてバレないようにしといた。

娘がまだ三つの時だった。

娘には、妻は病死した事にして、なんとかごまかしながら過ごした。

やがて、娘も１人立ちして、家を出て行き、遂には私１人だけになってしまった。

ある日、私は娘に家に呼ばれた。娘の住んでいる家に行くのは始めてだ。

インターホンを鳴らすと玄関先で娘が出迎えてくれた。玄関で靴を脱ぎ家の中に入ろうとすると、娘が
「うちの家では、靴箱に靴を入れておくの」といい、三足靴箱に入れた。

娘に案内されるがまま客室に入ると、テーブルに座布団が三枚用意されてある。
「今、お茶持って来るからね」と娘が言って、今度はお茶と湯呑みを三個用意した。
「あ、みかんも持ってこよ」と言って、これもまた、三個用意してきた。

「今、ここにいるのは俺とお前２人だけなのにどうして３つ分いろいろ用意するんだ？」

すると、娘は
「え？お母さんがいるじゃない、そばに」
「な、何を言い出すんだ、お母さんは死んだんだぞ」

しばらく黙り

「あはははは冗談冗談、ただの私のイタズラです。」

「ホント、やめてくれよ。冗談はよしてくれ」

「どんだけって思うくらい自分も考えるもんだわこんなイタズラ。くだらないとは思いつつも。さて、疲れたでしょここまでくるのに、しっかり休んで、適当にしてていいから。休んだら出かけに行かない、ルンルン気分で」

「ああ、そうだな。こういう天気の良い日にはルンルンな気分になるもんだな。」

と思い、私は、娘の注いだお茶を飲んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、解答です

１つ目

娘のイタズラです。

娘は、お父さんを驚かそうとお母さんの幽霊がいるフリをしてます。

座布団を１枚多くしいたり、湯呑みを１つ多く、みかんを１つ多く、靴を１足多く…。

待って下さい。娘の家では靴は靴箱に入れる事になってます。つまり、玄関に靴が存在するはずがないのです。それだから、三足は一足多い事になります。

つまり、靴を三足入れるところが１つ。

２つ目

娘が父に詫びた後のセリフ

これを、句読点毎に区切られた文の始めの文字を抜き出しそれを、読むと…

「どくさつしてやる」

となります。

つまり、父と一緒に入ってきた母の霊が娘に憑依して父を娘に毒殺させようとしたんですね。