ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

〜日記から始まる日々のエール〜コミュの【愛】フサオ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
※りこさんより賛同のメッセを頂きました。諸事情により貼り付けができないということなので、わたしのほうで投稿させてもらいます。

――――――――――――――――――――――――――――――



憂鬱な、日曜日の夜。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。


私はというと、今日は母方の実家に里帰りしてきました。

大自然に囲まれた、THEど田舎で、心身共にリフレッシュする事ができました。



それに、なによりも私が大大大好きな“フサオ”に、会うことができました。



言っておきますが、“フサオ”とは、今年で77歳になる、熟したイイ男

マイグランドファザーの事です。


決して、都合のいい時に、体を求め合う不倫相手とかではありません。笑


しかしながら、熟女ならぬ、熟爺とでも言っておきましょう。




フサオは、行動が、動物のナマケモノのように、非常にゆったりとしています。



そして、めったに怒ることはありません。




フサオは1日に必ず、昼寝をします。


明るいと眠れない為、よく白いタオルを顔にかぶせて寝ているのですが、鼻の部分だけ丸く、ハサミでくりぬかれています。

息がしやすいように、お婆ちゃんが切ったのだそうです。

しかしながら
お年寄りに、白いタオルという組み合わせは、あまりにもリアルに『おくられ人』を彷彿とさせます。



ハッキリ言って、とても心臓に悪いです。


不覚にも、多々、ハッときて、グッとさせられてしまいます。

本人に悪気はないので、憎めません。





一度、妹が幼い頃、フサオが寝ている時に、両鼻にティッシュをまるめて詰めたことがあります。



まさに、棺桶に入れられた死人そのものでした。



フサオは、数秒もしないうちに、有り得ないほどのスピードで起き上がりました。




その時、



『ウッポー!ノッ、ポケット!』




と、明らかに普通の咳じゃない咳をしたのを、今でも鮮明に覚えています。




無邪気にケラケラと笑う妹に、さすがに怒るだろうと思いきや、


『じぃちゃんはいいけど、他の人に、そがんことしたら、ダメダメよ〜。』



と、全く怒るどころか、優しく諭して、一緒になって笑っていたのには、ただただフサオに感服の思いでした。

(私だったら、シッペ、でこピン、ババチョップですな。)


あなたは、自分が殺されそうになったのに、そんな穏やかな返しができますか?



フサオの性格は、ごらんの通り、穏やかで、とても優しく、ちょっぴりシャイな所もあります。


お酒が入ると、下ネタの方も多少嗜みます。


ただ、ラブホテルの事を、
『スコスコ部屋』

と言うのが精一杯の下ネタのようです。


もともと硬派な人なのです。


母から聞いたのですが、


おばあちゃんが、町内会の飲み会で、ベロベロに酔っぱらってしまい、下ネタをカラオケのマイクでいい始めた時、


それをかばおうとして、あの硬派な男が!!

サッと、ズボンをおろし、尻の穴を見せた時事があったそうです。

身を挺して、酔った妻をかばった行為に、会場は、笑いと拍手に包まれたそうです。



その話を聞いて
大きな夫婦愛を感じました。





フサオは田舎から、我が家まで一時間かけて、今にも壊れそうな古い軽トラでやってきます。

いつも唐突なので困ったものです。




フサオは、いつも米や野菜、私達にはお菓子を沢山買ってきてくれます。


フサオは、私が小学生の頃に

『コレ美味しいねぇ〜♪』

と言ったお菓子を、未だに覚えていて、孫が24歳になった今でも買ってきてくれます。



残念ながら、もうさすがに、
『ねるねるねるね』

を、美味しいと感じる歳ではなくなってしまいました。



だけど、あまりにもぶっきらぼうに、当たり前に、


『りこちゃんの、好きなヤツ買ってきたばい。
あんまりなかけん、でっかいスーパーで探してきたたい。流行ってるって言ってたけんねぇ。』



と、ねるちゃんをくれるので、

『もうあまり好きではない』
と死んでも言えません。



それに、十数年たった今、ねるちゃんが流行ってない事も言えませんし、


買うのが大変なのは、



やっぱり、

ねるちゃんが、流行ってないからだと思うのです。




そんなフサオの事は、私も含め、弟も妹も大好きなのです。



弟は、フサオが来ると、必ず一緒に将棋をやります。

フサオに教えてもらった将棋です。


4〜5回勝負するうちの、3回は、わざと負けてあげます。


そしてフサオに、

『次は勝てるぞ!またやろうな』


と嬉しそうに、言わせるのです。


そんな優しい弟なのです。



妹は、猫のようにゴロゴロとフサオに甘えます。


『肩たたきしてあげるぅ〜』

と言って、
わざと強めに叩き、必死で我慢しながら、

『気持ちいいよ』と言うフサオに、


思わず、


『アッツゥ!』

と言わせてしまう小悪魔ぶりです。


そして、

『おじーちゃん。とんでとんでぇ〜』


と言い、

ポケットに入っている小銭を、昔のヤンキーみたいなやり方で、まきあげます。


ティッシュの件といい、なんて恐ろしい女なのでしょう。


ですが、そんな小悪魔ちゃんも、フサオにとっては、目に入れても痛くないほど可愛くてしかたない存在なのです。



フサオは、きまって帰るときに、こっそり私の勉強机の引き出しに、お小遣いを入れていってくれたものでした。


その時、一言だけ手紙も添えられています。













『りこちゃん、とってもだいすき』










フサオは、日頃は、無口なくせに、ペンを持たせると、気持ちが爆発する熱いタイプだったという事を、初めて知りました。



フサオのベルトの金具には、私と妹が写ったプリクラが色褪せた今でもはってあります。





今年も、来年も、再来年も、ずっとずっと、元気でいてほしいと思います。



フサオは、
会うたびに、
確実に、白髪は増え、体も老いていってるのが、見て分かります。


フサオの乗っている古い軽トラに、
高齢者用の紅葉マークが貼られていたのを見たときは、少しだけ、切なくなりました。



里帰りした際、バーベキューをする為に、ひっそりと、火を起こす、フサオの後ろ姿を写真に撮りました。


『白髪が増えたけん、とるんじゃない。』



と言っていました。笑




やっぱり、何をする時でも、いつでも、フサオは、ゆったりとしています。



その後ろ姿は、

子供の頃にみた、大きな背中ではなくなっていましたが、

暖かくて、優しい背中は、いつまで経っても変わることはありません。






実は私も、フサオと同じで、文章にすると、気持ちが爆発するタイプだったんだ!!

と言うことに、今気付きました。









フサオ

とっても大好き。







おしまい



コメント(79)

おじいちゃん素敵ほっとした顔
とっても暖かい気持ちになりましたハート

一票
1票 いいですね フサオみたいになりたい・・
わたしもフサオのようなおじいちゃんが欲しかったなぁ!!

一票!!

ログインすると、残り51件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

〜日記から始まる日々のエール〜 更新情報

〜日記から始まる日々のエール〜のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング