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■危機管理@放射能情報倉庫コミュの【北】ロケット燃料は猛毒のヒドラジン

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■打ち上げ失敗なら環境汚染は必至

【北朝鮮ロケットの破壊措置命令と 非対称ジメチルヒドラジン & ヘプチル基など有害物質飛散】

北朝鮮が4月に行うと予告した長距離弾道ミサイルによる「衛星」打ち上げに備え、破壊措置命令を自衛隊に下すことを検討している。破壊措置命令は日本領空域にミサイルが進入する事態を警戒し、ミサイル防衛(MD)の態勢を整え必要に応じて当該ミサイルを破壊するもの。但し国際法上高度約100キロ以上は領空侵犯にあたらないため迎撃措置は取らない。北朝鮮によるとロケット1段目は韓国の西方沖に落下、2段目はフィリピン東方沖に落下するしている。

さて、昨年の10月1日のブログでも書いたが、仮にMDシステムでロケットを破壊しても物理的破壊片の飛散の他、非対称ジメチルヒドラジンの問題がある。

【ミサイル防衛と非対称ジメチルヒドラジンによる毒性被害】

北朝鮮の長距離ロケットは酸化剤に四酸化二窒素(NTO)、燃料に非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)を用いている。この非対称ジメチルヒドラジンは腐食性や発ガン性を持つ有害物質で、ロシアやアメリカでは打ち上げ失敗などで環境汚染を引き起こしている。

特にロシアでは2006年7月にISCコスモトラス社(ISC Kosmotras)がドニエプル・ロケットの打ち上げに失敗して汚染を引き起こし非対称ジメチルヒドラジンによる環境汚染を引き起こし、翌年の2007年9月には、プロトン・ブリーズMロケットが2段目のロケットエンジン点火に失敗しジェズカズガン市(Zhezkazgan)南西30マイルの地点に墜落。幸い無人地帯だったため人的被害はなかったが、非対称ジメチルヒドラジンやヘプチル基有害物質を含む220トンの燃料を搭載していた為、これら有害物により墜落地域の環境汚染は深刻。

今回の北朝鮮のロケット破壊についても、高速で飛翔するロケットを撃墜する事自体が非常に難しく、完全に破壊する事が困難である事が予測される事から、ロケットに搭載してある推進剤や酸化剤が地上などに降り注ぐなど被害が懸念されている。

非対称ジメチルヒドラジン(1,1-ジメチルヒドラジン)は、ヒドラジンの誘導体の有機化合物で、透明な液体。融点-57℃、沸点62℃、密度0.78g/ccで、ミサイル防衛でも懸念されているように毒性が非常に強い。この非対称ジメチルヒドラジンは、皮膚につくと大やけどし、吸い込むと呼吸器官、特に肺がダメージを受け、痙攣を引き起こす。また発癌性物質と認知されており、国際がん研究機関(IARC)の発癌性評価では「グループ2B」に分類され、毒性が強い為に非対称ジメチルヒドラジンは、防護衣やガスマスクなどを装着し、かつ窒素ガス中で取り扱うのが普通。

現在の所、政府による非対称ジメチルヒドラジンの影響予測は、以下の通り。

(1)日本本土を飛翔中のテポドンが爆発した、半径約700メートルの範囲で家屋や人体に影響が及ぶ。
(2)着弾の際の爆風や破片などの影響は半径900メートル。
   この半径外に30分以内に脱出、若しくは救出されないと、非対称ジメチルヒドラジンにより元の健康状態には戻れない。
(3)着弾地点の中心から健康被害が生じる非対称ジメチルヒドラジンの有毒な影響範囲は半径9km。

搭載燃料をすべて燃焼する分には非対称ジメチルヒドラジンの毒性の心配をする必要はない。ただなんらかのトラブルで途中で燃料満載のまま墜落するような場合には、降り注ぐ推進薬や酸化剤による環境破壊が心配される。



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