聖なる山
その頂上に
巫女なるあなたは
麻の布をまとい
まっすぐに
凛と立つ
手に持ちたるは
銀色の剣
天に掲げるその姿の美しさは
神々しくて目もくらむ
祈りそのものの その剣（つるぎ）
あなたは深く大地に差込み儀は完成する
誇り高き あなたの魂
ピカピカに磨かれた その御霊（みたま）
たぐいまれなる その輝きは虹色のプリズムをまとう
何て美しいのだろう 何時間でも時を忘れて見ていたいよ
地球での あなたの話をしようか
その制限多き場所での話を
何度 立ち上がっても打ちのめされることがある
何度 乗り越えても 新たな壁が立ちはだかることがある
またなのかと うんざりして それでも どうにかまた解決しようとする
もがきながら のたうちまわりながら 寝込みながら 泣きながら 模索する
事件は起こる 何度注意しても起こるものだよね
いやんなっちゃうくらい何度でも傷つくものだよね
それでもわたしは言う
あなたにだけは伝えたいんだ
それでも あなたは悪くないよって
それでも あなたのせいじゃないよって
どうか 今回も乗り越えてほしいって
どうか たくさんの存在があなたを助けますようにって
何度でも繰り返す しつこいくらいに叫び続けるよ
そして ありがとう
感受性が全開だからこそ
あなたは毎回 深く深く傷つく
芸術家の魂だけがウツになる力を持てる
落ち込みやすいのも百も承知なんだよ
その特性を選んでくれた
その勇気こそ誇るべきもの
真正面から悪意の剣が 何度貫こうとも
あなたは腹くくりハートを開き続ける度胸と意思を持った真に強き者
だって あなたは光の使者でさ
いつだってハッピーを広げたくてたまらなくてさ
この幸せを拡大したいだけなのが痛いほどに伝わるんだよ
それだけのことなのにさ 虹の輪っかを広げようとしたばっかりに
ワクワクを公開しすぎて叱られたり悪く言われたりするのを見ているとたまらなく悔しいんだ
あなたはいつだって天使なのに
だからこそ悪者にされることがあるんだ
その者の恐れにスイッチを入れてくれてありがとう
その者の怒りを解放してくれてありがとう
他の誰でもなくあなただったから その役目は出来たんだよね
いつかは誰かがやらなきゃいけない損な役割も引き受けてくれてありがとう
強い力で傷つけられたあなたは また縮こまってしまうけれど
その傷跡さえ海に沈んだ宝石のように美しいってことを あなたはまだ知らない
ひどく傷つけられても
自分を傷つけたその誰かにイヤな思いをさせてしまったことを悔やむようなあなただから
護らずにいられない
愛さずにはいられない
そんな存在がたくさんいるよ
目に見える人から 見えない何かまで たくさんいるよ
だからってさ
今度はどんな事件が巻き起こるのかってさ
ビクビクしなくてもいいんだよ
また あんなことにならないようにしたいのは分かるけど
あのおっかない人を基準に行動しなくたって大丈夫なんだ
相手をきちんとみて確認していくしかないんだね
事件は起きてから考えるしかないんだもの
傷つけられた あの人のことを考えるのも もう疲れたでしょう
怒り続けるのも悲しみ続けるのも もううんざりじゃない？
巨大な敵をいっそ愛してしまいましょうか
敵じゃなくて 実はお互いを高めあえるライバルだと思えたならば少しは楽になるかしらん
愛せる距離まで遠ざかってみちゃおうか
傷つけあえる奇跡をいとおしむようにさえ いつか人はなれるのかもしれない
こんなに心を悩ませてることを達観できる日が来るのかもしれないね
どうせならば 死んでから達観するのではなく生きてる内にできればいいよね
お互いに ほんの少しでも出来ればいいよね
憎んで呪って傷つけて
それでもいいじゃんか
それを超えてしか愛に辿り着けないのかもしれないんだから
修羅の道に見えようとも
それさえも聖なる道にいつかなるんだよ
憎んで
呪って
傷つけて
それだから何？って位にいつかあなたはなるんだから
あなたはいつだって
自分を悪者にする
こんなの親切じゃない いい人に思われたいだけだよ とか
私は優しくない 優柔不断なだけで本音は違うのだから とか
言い訳を重ねれば重ねるほど
あなたは愛のかたまりであると証明するだけなのに
おばかちゃんね
１００％の愛じゃなくて何が悪いの
計算が働いた 偽善が混ざったことが一体なんだっていうの
偽善者だっていいじゃない
何もしないよりいいじゃない
全員がほめてくれることなんて意外と無くて
知名度を上げたいからだとか
売名行為だとか有名人はすぐ言われる
そうだよ
あなたもそんな悪口を言われるほど有名人になったってことだよ
おめでとう
人は人に結局自分を見るのだから
例えば 「もし自分があいつみたいな行為をする時は金儲けだからあいつもそうに違いない」 と叩くだけだよ
愛に理屈はいらねえよ
勝手に行動してたんだよ
それだけなんだ
矛盾だらけのあたしでも
すっとこどっこいのあなたでも
ごちゃごちゃの考えがまとまらない僕でも
つたない方法しか知らない君でも
俺の不器用な腕でも
届く祈りがある
手を伸ばしてみることはできる
願いを信じてみることはできる
光や愛とやらが
このちっぽけな体の中心に存在しているのかもしれないじゃんよ
怒りが姿をあらわした時 あたしはどう変化するだろう
悲しみが姿をあらわした時 あなたはどう対応するのだろう
別れがやって来た時 どういう気持ちになるのか 怖い中にも 少し楽しみではないだろうか
死に近づいた時に 私達は興味深々で自分の変化を見守りたい気持ちもあるのではないか
そんな風に 俯瞰（ふかん）しちゃおうか
その天に近い自分がちゃんと居ることが分かっているから あなたも大丈夫だし 私も大丈夫なんだ
ねえ ぶっこわしに来たのに
ぶっこわすことを恐れないで
ねえ 変えに来たのに
変化を恐れないで
ぶっ壊れていく過程
破壊と創造の仕組み
あなたはそれがよく見えて
面白そうだから
来たんだよ
そう
地球に
まだ
やることがあるね
みんな
いっしょだから大丈夫
同士の力を
仲間たちの力を
どうか 信じて
あなたを
裏切ることはない
あなたを
見放すことはない
愛し続けるよ
ふつーにね
そして
聖なる山の頂に刺したる剣は
大輪の虹色まといし
銀色の花となる
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