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国語・算数教室コミュの18、バングラデシュで“ドラゴン桜”、貧困学生がエリート大に合格 第1回:予備校に行かなければ名門大に受からない、を変えてやる!

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 こんにちは、税所篤快です。早稲田大学教育学部の4年生。といっても大学は現在、休んでいます。休学3年目です。

 大学を休んで何をしているかというと、「5大陸『ドラゴン桜』」実現を目指して世界中を駆け回っています。

 三田紀房さんの漫画『ドラゴン桜』をご存じですか。元暴走族の教師が、落ちこぼればかりが集まった私立高校の生徒に受験勉強法を伝授し、東京大学に合格させようとするストーリーです。

 僕はそれを世界5大陸で実践しようと挑戦しています。といっても、生徒は決して落ちこぼれではありません。むしろ、とても優秀で、勉強への意欲も高い生徒たちです。


パレスチナにて現地のパートナーと(著者は右、写真:河野惇史)
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 彼ら・彼女らはこれまで学ぶ機会に恵まれていませんでした。家が貧しい、教師が不足している、そういった理由で十分な教育を受けることができず、大学を目指すことすらできなかったのです。

 世界の途上国の多くでは、経済的に余裕がある家庭の、ごく一部の恵まれた生徒のみが大学に進学しています。収入による教育格差が歴然として存在しているのです。教育格差はその先の就職格差、収入格差につながります。収入の差でいえば、最大100倍にも達するほど。こうして大学進学のチャンスを得られない家庭では貧困が再生産されてしまいます。

 僕は、それを変えたい。貧しい家の生徒でも、教師が不足している田舎の村に住む生徒でも、最高の教育が受けられ、一流の大学を目指せる仕組みを作りたいと考えています。教育界に革命を起こし、「世界を変えたい」のです。

 その時に武器になるのがIT(情報技術)です。優秀な教師の授業風景を撮影し、DVDに収録し、その映像を使って授業を行う。これなら貧しい村でも最高の授業を受けることができます。

2012年4月10日(火)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120405/230625/?mlp&rt=nocnt

 実は、既にアジア大陸ではバングラデシュで2010年から「バングラデシュ版『ドラゴン桜』プロジェクト」を進め、“バングラデシュの東大”と言われる最難関のダッカ大学への合格者も出しています。小さな貧しい村出身の生徒たちが難関大学に合格するという「奇跡」を起こしたのです。


パレスチナとイスラエルを分ける壁の前で(写真:苅部太郎)
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 バングラデシュの次には、中東の国ヨルダンで「パレスチナ難民版『ドラゴン桜』プロジェクト」を実施しようと動いています。同時に、アフリカのルワンダでもプロジェクトを準備中です。この後は南米ボリビアや中米エルサルバドルでの実施を検討していきます。

すべてのきっかけは「失恋」だった

 大学生の僕がどうして「世界を変える」ようなプロジェクトに関わることになったのか。きっかけは失恋でした。

 19歳、大学2年の時、つき合っていた彼女にふられました。とてもショックで、男として足りないものは何か、どうしたらもっと強くなれるかを自問する日々でした。

 高校2年の時、僕は高校生にイノベーションを教えることを目的としたサマークラス「日経エデュケーショナルチャレンジ」に参加したことがあります。校長は一橋大学イノベーション研究センター長の米倉誠一郎先生。先生はステージを駆け回りながら「お前たちは世界を変えることができるんだ」「クレイジーな人間が世界を変えるんだ」と語りかけてきました。圧倒的な迫力で、それ以来、僕は「イノベーションを起こし、世界を変える」ことを目指したいと思うようになりました。

 つき合っていた彼女の前でもしょっちゅう大口をたたいていました。けれど、何ひとつ実現できなかった。僕は今度こそ、「世界で光る一人前の男になりたい」と考えるようになりました。

 「国際協力」「NGO」などの言葉がついた本をひたすら読みあさり、たまたま『グラミン銀行を知っていますか』(坪井ひろみ著、東洋経済新報社)という本を手にしました。グラミン銀行はノーベル平和賞受賞者でもあるムハマド・ユヌス博士が総裁を務めるバングラデシュの銀行。貧しい人々を対象とした小口融資(マイクロクレジット)で貧困の解消を目指すユヌス博士の物語に強く引きつけられました。

 何としてもユヌス博士に直接会って教えを請いたい…。そう考えた僕は、バングラデシュに渡り、グラミン銀行のインターンになりました。グラミングループの中で、ICT事業の旗手と呼ばれるアシル・アハメッド先生が率いる研究ラボ「グローバル・コミュニケーション・センター(GCC)」の日本人コーディネーターとして、日本の学生のインターンを受け付ける仕事をするようになったのです。

 日本から来た学生とともに、農村の改善プロジェクトを作成するためのフィールドワークも行いました。僕は教育学部の学生なので教育に関心があり、多くの学校を見て回りました。そこでわかったのはバングラデシュの「絶対的な教師不足」。700人近い生徒がいるのに、先生が10人いない学校もありました。実に、国中で4万人もの教師が不足しているといいます。

 教師不足で満足な教育を受けられない状況をどう改善すれば良いのか。僕は大学受験のために通った予備校「東進ハイスクール」のことを思い出しました。

 通っていた都立両国高校で、僕は完全なる落ちこぼれでした。通知表には赤点が並び、ある模擬試験で出した偏差値は28。担任の先生からは「2浪しても大学に行けるかどうか分からない」と言われたほどです。

 その窮地を救ってくれたのが東進ハイスクールでした。ここでは、DVDでほとんどの授業を行います。教室に並んでいるのは数十台のパソコン。生徒はそのパソコンでDVDの映像を見て、勉強します。

 「映像の授業なんて集中できるわけがない」と僕も最初は思っていました。でも、全く違いました。東進が全国から集めた一流講師の授業は、映像でも圧倒的な迫力、魅力があったのです。

 分からない所があれば巻き戻して見ることができるし、同じ授業を何度も繰り返し見ることもできます。この映像授業を1年続けた結果、僕は第1志望の早稲田大学に現役で合格することができました。

 バングラデシュで、僕はそれを思い出しました。「教師が足りないのなら、あの映像授業を取り入れればいい。あの方法なら、一流教師による最高の授業を、いつでも、誰にでも提供できる」と。

ダッカ大学生の9割は予備校に通っていた

2009年9月、理科室のない小学校の子供を集め、日本の大学の理科室とスカイプでつないで理科の映像授業を行いました。子供たちは初めて見た理科の実験に夢中になっていました。その後、高校で英語の映像授業も行いました。

 トライアルでの生徒たちの反応は手応え十分。映像授業の可能性を確信した僕は、グラミンチームに承諾してもらおうと、あるプレゼン会場での昼食時、不意打ちでユヌス博士にプレゼンを行いました。ノートパソコン片手に自分が予備校ですべての授業を映像DVDで受けたこと、その結果、早稲田大学に合格したことを説明し、このモデルを応用してバングラデシュの教員不足に挑みたいと訴えました。

 「Do it! Do it! Go Ahead!!」。ユヌス博士のこの言葉でプロジェクトは実現に向けて動き出します。ニーズ、効果ともありそうな大学受験向けの予備校にターゲットを絞り、徹底的な調査を進めました。

 2010年2月、バッグブランド「マザーハウス」のインターンとしてダッカに来ていた早稲田大学の先輩と、ダッカ大学の正門前で100人の学生をつかまえ、インタビューを行いました。「大学受験時に予備校に通っていたか」「予備校の費用はいくらだったか」「出身地はどこか」「最高の予備校の先生は誰か」といったことを聞いて回ったのです。

 その結果、100人中なんと93人のダッカ大学生が予備校に通っていたことがわかりました。アジア最貧国のバングラデシュの受験で、予備校がそれほど大きな存在になっているとは意外かもしれません。僕もびっくりしました。予備校はこの5年ぐらいで急激に勃興してきた産業のようです。

 予備校の費用は1カ月におよそ8000〜1万タカ(1タカは約1円)。バングラデシュの農村部の平均月収は5000タカほどですから、裕福な家庭でなければとても出せない費用です。ダッカ大学など一流大学へ進学すれば、奨学金制度も充実していて、貧しい家の生徒でも通い続けることができます。しかし多くの生徒は、その前段階の予備校に通うことができず、大学進学の道を絶たれている状況でした。

 このインタビューで、僕たちはバングラデシュの大学受験事情を確認できただけでなく、素晴らしい人物と出会うことができました。ダッカ大学開発経済学部のマヒン(本名アブドル・モティン・セイク)です。

 僕が次々と学生にインタビューをしている間、先輩が話し込んでいたのがマヒン。「なぜこんなことを調べているのか」と質問をしてきたマヒンは、僕たちが考えている映像授業のアイデアを「素晴らしいアイデアだ」「このモデルは教育に革命を起こすかもしれない」と評価し、「ぜひ自分も協力したい」と言ってくれました。

 「調子のいいヤツかもしれない」と最初は少し警戒しました。でも、何回か会っていると、マヒンは時間にも正確で約束は必ず守る。動きが早い。信頼できる誠実な相手だということが分かり、以後、大事なプロジェクトパートナーになりました。

 マヒンは田舎の農村出身です。家は貧しいけれど、たまたま親戚からお金を借りて予備校に通い、ダッカ大学に進学することができました。けれど中には、マヒン以上に優秀なのにお金がなくて予備校に通えず、大学に行けず、村でくすぶっている友達もいる。マヒンはマヒンなりに、この国の教育を変えたいという思いを抱いていました。
 僕たちの合言葉は「Break the wall」。教育格差の壁、規制概念の壁を壊し、イノベーションを起こそうと誓い合いました。

グラミン銀行から飛び出してプロジェクトを継続

 2010年5月、「バングラデシュ版『ドラゴン桜』」と位置づけた「e-Educationプロジェクト」がスタートしました。

 インタビュー結果を基に、ダッカ中心にある予備校街・ファームゲートに通い始めました。ここでは、バングラデシュの“受験戦争”の実態を垣間見ることができます。街には多くの予備校や塾の本部が立ち並んでいます。教室では、80席分ぐらいしかないところに100人近くの生徒がぎゅうぎゅうに座っていて、扇風機が回っているだけのムシ暑い中でダラダラ流しながら授業を受けています。

 僕たちはインタビューで「最高の先生」と名前が挙がった先生の授業を聞いて回りました。授業はベンガル語で行いますから僕には内容はほとんど分かりません。でも、不思議と授業の善し悪しはわかります。良い先生の授業は「リズム」がある。「歌うような授業」なのです。生徒も盛り上がっていて教室の中の雰囲気が良い。受験生ではない僕でも、引きつけられます。

 最高の先生を見つけたら、映像授業への出演を了解してもらわなくてはなりません。もちろん、出演料は払いますが、授業をDVDにするというのは教える側にとってはノウハウの流出につながりますから、賛成してもらえるかどうかは不透明です。

 最初に口説いたのは英語のクドビ・ザハン先生。「貧しい生徒へのソーシャルチャンスの分配だ」というコンセプトを明確に伝えた上でプロジェクトの参加を依頼しました。ザハン先生は1日考えた後に申し出を受けてくれました。先生にも、バングラデシュの教育格差を何とか解消したいという思いがあったのだと思います。

 2週間後、カメラマンを手配して映像授業用の撮影を始めました。ザハン先生の声かけで、国語のガリフ先生、社会のイモン先生もプロジェクトに参加してくれることになり、授業の収録は進んでいきました。
 しかし、そんな中で問題が起きました。財務を担当してもらっていたグラミン銀行の同僚がリボルバーで強盗に襲われ、プロジェクト資金が奪われてしまったのです。さらに悪いことに、僕とグラミン銀行との関係もぎくしゃくとしてしまいました。

 バングラデシュの大学受験は10月末から始まります。早くプロジェクトを実施する村を決めて生徒を募集しなくては間に合わない。ところが、グラミン銀行は組織も大きく、何を決めるにも時間がかかってなかなか話が進みませんでした。

 僕たちは一刻も早く動き出したいと焦っていました。実は予備校での授業撮影は、銀行内の正式な了解を取る前に独断で進めていたものでした。その秘密は間もなく、グラミン銀行幹部にばれました。e-Educationプロジェクトは無期限中止。僕は日本へ送還されることになってしまいました。

 資金を失い、プロジェクトは中止を命じられる――-。失意のどん底で帰国した僕を救ってくれたのは2人の恩師です。

 1人は大学受験でお世話になった予備校講師の板野博行先生。板野先生は「出世払いで返しなさい」と1年分のプロジェクト運営費の入った封筒を渡してくれました。もう1人は「日経エデュケーショナルチャレンジ」で出会った後もお世話になり、グラミン銀行で働くに当たって後見人になってくれていた米倉先生。米倉先生もまた「子供たちに最高の授業を届けなさい」とお金の入った封筒を渡してくれました。

 僕の可能性を信じてくれる2人の恩師の気持ちに応えたい。そういう思いで僕は再びバングラデシュに向かいました。2010年の受験に間に合うよう、グラミン銀行から離れ、独立してプロジェクトを進めることにしたのです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120405/230625/?P=4&ST=spc_henkaku

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アジア最貧国ドラゴン桜

このプロジェクトについて
僕は、バングラデシュで高校生たちが自分の可能性にチャレンジできる国をつくりたいと考えています。
今回READY FOR?では、2011年度の映像授業コンテンツを制作するプロジェクトを行います!バングラデシュの農村部に埋もれた才能「=Hidden Treasure」である高校生たちに、最高レベルの授業を届けたいと思っています。

「先生が足りない・・・」
バングラデシュでは、4万人の教師が国全体で不足し、都市部と村で絶望的な教育格差が広がっています。僕は高校3年生の時、映像授業を行う東進衛星予備校に通い、偏差値40から絶対無理と言われていた早稲田大学に現役で合格しました。

「日本の衛星予備校のノウハウを使えば、この国の先生不足を解消できるんじゃないか!?」
それから1年間、現地の大学生とチームをくみ、プロジェクトを立ち上げました。貧困層ではあるが、学ぶ意欲の高い農村の高校生30名を集め、この国最高峰ダッカ大学受験に挑戦。その結果、1人がダッカ大学に合格、その他の生徒も続々と国立トップ大学に合格。なんと全体の7割の生徒が大学に合格しました。
村人も驚き、現地の新聞に「奇跡の授業はじまる」と掲載されました。

「貧乏人と田舎ものはダッカ大学には行けない」というこの国の常識をぶっこわします。そして、この仕組みをこの国中に広め、すべての高校生が自分の可能性にチャレンジできる国をつくります。

そのプロローグとして、コンテンツを製作することで、貧困層に暮らす高校生たちにさらなる希望を与えていきたいと思っております。

今回目標金額を上回った場合は、生徒たちが大学に進学するための奨学金に充てる、またこのプロジェクトをバングラデシュ内の外の地域にも広げるための資金として使わせていただきたく思っております。
皆様のご支援宜しくおねがいします!

https://readyfor.jp/projects/14

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