iPSシンポジウムに出席しました(平成27年1月21日 (水) 13:30〜18:00）
http://
当日全日休暇取得、1200に会場到着、少し並んで、前から三列目の真ん中に着席、話が大変良く聴けました。会場は満席、別会場にもかなり人がいました。
＜日時＞
平成27年1月21日 (水) 13:30〜18:00 （開場12:30予定）
会場 ベルサール新宿グランド ホール
対象 一般の方
参加費 無料
定員 1,000名
対象【一般の方】
＜当日の内容(プログラム) ＞
(1)挨拶 中村道治 JST（独立行政法人 科学技術振興機構) 理事長 1330-1338
*16拠点で31課題に取り組んでいます。
*今日は特に優れた成果を挙げた5名が発表します。
*大きな動き、2013年度改正薬事法(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)
*大きな動き、2014年度新法人が設立された、日本版NIH(米国立衛生研究所)である「日本医療研究開発機構」
以上、とても、簡潔で明快な説明でした
(2)ネットワークプログラム説明 齋藤 英彦 1339-1352
（再生医療実現拠点ネットワークプログラム 運営統括 / 国立病院機構名古屋医療センター 名誉院長）
経緯の概略
2006iPS細胞成功
2011文部省でプロジェクト発足
2013年度文部省が「iPSロードマップ」策定(2013=H25.02.01)
現在、プロジェクト実行主体はJSTである。
(3)講演
(3)-1 山中 伸弥さん
（京都大学 iPS細胞研究所 所長、2013ノーベル生理学・医学賞受賞） 1353-1423
趣旨「再生医療用iPS細胞ストック開発」について
*iPS研究所概説
2010/04/01京都大学iPS細胞研究所設立、CiRA(Center for iPS Cell Research and Application)
*設立目的は、人体へのiPS細胞適用=英語ではApplicationと言います。
*iPS細胞で何ができるか---省略します
*iPS細胞の作り方はかなりの進歩があります。
(1)当初の方法は、YamanakaFactorと呼ばれる「Ｏｃｔ３／４」「Ｓｏｘ２」「Ｋｌｆ４」「ｃ―Ｍｙｃ」の４遺伝子を使用しますが、「ｃ―Ｍｙｃ」は癌遺伝子の一種類ですから、癌化リスクが避けられない環境にあります。
(2)2011/04/04に発表された、「エピソーマル・プラスミド法」では遺伝子挿入のないヒトiPS細胞を効率良く樹立でき、 安全性が高く、血液や皮膚の細胞から作成できます。
これらは、iPS細胞研究所講師沖田圭介さんと山中伸弥さんのチームが開発した「遺伝子挿入のないヒトiPS細胞のより簡便な樹立法」、OCT3/4、SOX2、KLF4、LIN28、L-MYC、p53shRNAという6つの因子をエピソーマル・プラスミドを用いて導入する方法」です。
*iPSストックの構築状況
個人の細胞から個人のiPS細胞を作成するには、６か月を超える期間と膨大な費用が必要なため、iPSストックというコンセプトを山中さんが初期第階から考案。
HLA(細胞の血液型に相当する)を持つドナー数十名が発見できれば国民の大多数がカバーできることに着目。O型血液がA型やB型に輸血できるのに似ています。
予めHLAを調べている機関と連携。連携先は京大病院・日本赤十字・日本骨髄バンク・臍帯血バンク。一人のHLA調査に３問円必要。
(日本血小板事業者との連携事例)
献血者にチラシを配る
日赤よりドナー候補者に協力依頼状発送
H26/12月末で数名の方から同意者得。
１０年計画で進行中です。
H２９にPhase1-10名のドナー。H３４にPhase2-日本人の大半カバー。
*iPS細胞製造状況
iPS研究所内の極めて高いクリーンルームで、二人一組で製造実施。精密作業であり、相当ストレス溜まる仕事です。
２０１３年度から、iPSストック製造開始。山中因子の残存とか、遺伝子変異発生とかのリスクはがりますから、品質管理上緊張の高い、以前にない、まったく新しい職種であり、採用や昇進といった新しい課題が発生しています。
＜さとしpapa-感想＞
2008年以来、山中さんの講演は、かれこれ７〜８回になります。一段と講演が上手くなりましたね、それと全てのテーマが高校生以上なら理解できる内容でした。Presentation資料も明解、非の付け所が一切ありません。５２歳、油が乗ってます。
寧ろ、Post-Yamanaka、日本のiPSProject全体の彼の後継者がいるのかが心配。
＜とびこみスピーチ＞藤田文科省副大臣 1424-1428
科学技術の担当らしいが、スピーチ内容は参加者には何の役にも立たなかった・・・＞
(3)-2 �盒供＼�代さん
（理化学研究所 多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー） 1429-1449
「iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療の開発」
最初に眼球構造の基礎の説明をして頂きました。
この分野は世界的に競争が激しく、米国ACT社はAMD(加齢黄斑変性)30例以上の手術実施経験あり。日本は米国ACT社との手術競争にさらされているという話が印象的でした。
�盒兇気鵑亮蟒僂忘櫃靴討蓮�JTEC(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、愛知県蒲郡市、医療用培養表皮開発企業)や大日本住友製薬の絶大なる協力の賜物とおっしゃいました。
(3)-3澤 芳樹さん
（大阪大学 大学院医学系研究科 教授） 1429-1449
「iPS細胞を用いた心筋再生治療創成拠点」
話は二つ、人口採用と、本人細胞による手術。
心筋手術希望者は1000-10000人/年間。しかし、30人/年間しか手術できない。理由は明白、手術に使える細胞シートとかの製造が追いつかない。
既に心筋再生(心臓シート)では世界でもトップ。東京女子医大の岡野先生と阪大で共同開発、１２年間取り組んで来た。全世界の患者が澤先生を訪問している。
心臓シートのソースは入手が容易な人間の足の筋肉を主体に使い、、iPS細胞作製心筋は培養期間が゛長いため従として使ってきたが、最近の研究で足の筋肉による心筋よりも、iPS細胞作製心筋の方が、心筋と電気的・機能的に整合性が高い事がわかった。
今後はiPS細胞大量培養に大いに期待したい。
iPS細胞適用は２００８年から山中さんと共同研究開始、澤さんは柔道、山中さんはラグビー選手でスポーツマン同志、うまが合うらしい。
課題は、細胞ソースの開発と移植技術です。
＜さとしpapa-感想＞
ワシはこの人の話が聴きたかったんじゃ。
実は今回初めて聴くんですが、説明が上手なんで吃驚しました。
参考ですが、２０１５/０２月号文芸春秋の同級生交歓に堺市三国ヶ丘高校(旧大阪府立二中、因みに旧大阪府立一中は北野高校)卒業生の澤さんの写真が出ています。
(3)-4谷口 英樹さん 写真1
（横浜市立大学 大学院医学研究科 教授） 1505-1521
「iPS細胞を用いた代謝性臓器の創出技術開発拠点」 iPS細胞から臓器を作るのが目的。
ヒト肝源基とは肝臓の原型ですね。それを人体の中に植えて大きく育てる方法論の説明。
まだ成果は出ていませんが、方法論は確立し、研究開始した段階のようです。
(3)-5 江藤 浩之さん 写真2
（京都大学 iPS細胞研究所 教授） 1523-1539
２０２７年問題と言うのがある「血小板の必要量の２０％が不足する」
問題意識をもつ人は極めて少数。２０１８年にならないと皆真剣にはならんいでしょうね・・・
なお、血小板は常温保存が不可欠なんだそうです。
「iPS細胞技術を基盤とする血小板製剤の開発と臨床試験」
内容は略します。
しかし、iPS細胞発表後、当初山中さんの両輪として、一緒にiPS細胞研究に従事、特に血液では活発に活動していた東大の中内啓光教授が今回、一切姿を現さない。
どうやら米国へ頭脳流出のようです。毎日新聞の 2013年9月4日にちらりとその記事がある。
中内さんは横浜市立大学医学部卒業だが、だが、よっぽど出来が良かったんでしょう。
在学中にハーバード大学医学部へ1年間留学
1983年 - スタンフォード大学 リサーチフェローを経て、
2002年 - 東京大学医科学研究所 ヒト疾患モデル研究センター 教授
2008年 - 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター センター長・教授でした。以降の日本での活動がWikipediaにないから、米国へ頭脳流出したんでしょう・・・
(4)講演者らによるパネルディスカッション 1600-1644
出席者が一番熱心に耳を傾けたテーマでした。
パネルディスカッションの参加者
(1)山中 伸弥さん（京都大学 iPS細胞研究所 所長、2013ノーベル生理学・医学賞受賞）
(2)�盒供＼�代さん（理化学研究所 多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー）
(3)澤 芳樹さん（大阪大学 大学院医学系研究科 教授）
(4)谷口 英樹さん（横浜市立大学 大学院医学研究科 教授）
(5)江藤 浩之さん（京都大学 iPS細胞研究所 教授）
(6)武藤 香織さん（東京大学 医科学研究所 教授） 写真3
フォト
司会は、
司会は、片倉 健男さん、 国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療製品部 客員研究員
が行いました。
Question-1予め出されていた質問、再生医療実現の最大のリスクは何か？
Answer-1技術面の課題(山中 伸弥さん)
テーマに拠って異なります。コストダウンと思う。心臓は数が多いから如何に大量生産するか。心臓そのものの生産はまだ困難な状況。
Answer-2超大量培養が必要です。(江藤 浩之さん)
Question-2倫理的課題とは何か？
Answer武藤 香織さんが自己紹介方々、回答。未知の倫理の問題があります、今まで人間が遭遇した経験のない課題を、誰が・どうやって解決策を作るか
が問われる(武藤 香織さん)
Question-3再生医療普及に関して、高橋政代さんに聴きたい、どういう点を克服したか？(片倉 健男さん)
Answer-1腫瘍のケアをどう無くすかですが、幸い網膜は腫瘍になりにくい特質がある事をかなり前から知っていた(�盒供＼�代さん)
Answer-2イメージ感だけで危険ではないかと考えては間違い。(�盒供＼�代さん)
Answer-3遺伝子配列が少しずつ変化する事が分かった。物差しがない状態で判断せざるを得ない。患者はそこに苦しんでいる。(山中 伸弥さん)
Question-４各臓器への適用内容と実現必要時間
Answer-1循環器に関しては２００７年から手がけてきた。どの患者には効果があり、どの患者には効果がないかわかってきた。
足の筋肉を心筋に使う事を進めてきたが、足の筋肉の弱みが分かった。iPS細胞の方が電気的にも機能的にも適している。iPS細胞の共同研究を山中さんと６年間やって、iPS細胞でのめどはつくと思う。(澤 芳樹さん)
Answer-2肝臓の場合、・・・・・・・(谷口 英樹さん)。ごめんなさい内容をワシが聞き取れませんでした
Answer-3膵臓の場合、糖尿病には、大量に培養できれば効果が大きい(谷口 英樹さん)
Answer-4血小板の場合、癌への免疫治療に使いたい。横浜壱大の小関さんが手がけている。京大でも手がけている。(江藤浩之さん)
Answer-5赤血球の場合、筑波大学が大量培養のトライ中です(江藤浩之さん)
Question-5高橋政代さんへの質問、次のステージはなんでしょうか？
Answerシート適用、またはバラバラでの取り組みは患者の状態で決めたい。視神経は最後に取り上げます(�盒供＼�代さん)
Question-6再生医療の加速化には何が必要ですか？
Answer山中さんが代表して答えます。
「人材」につきます。特に研究支援者の存在が大事です。ハイストレスの製造現場。ほぼ全員が有期限の雇用である事。出世パス未定。「研究支援者の雇用と育成」
Question-7今後の課題、細胞の大量培養と企業側のスタンス？
Answre-1澤 芳樹さん、従来の医療との違い。産業界と一緒に連携する。
Answre-2高橋 政代さん、新薬事法に注目してほしい。
Question-8最後に、ショートコメントをお願いします
Answer-1(山中 伸弥さん)、内在性の再生能力を外から強める
Answer-2(�盒供＼�代さん) 医療のしくみが変わる
Answer-3(澤 芳樹さん)心筋シート分野で新しい解決法が見つかりました。
Answer-4(谷口 英樹さん)再生医療には、５０年間のスパンで考えて欲しい
Answer-5(江藤 浩之さん)血小板に関し、４日間しか保存できない期間を伸ばした
Answer-6(武藤 香織さん)患者も協力してほしい。また、患者の中でもお互い勉強してほしい。
■ポスター展示・解説
講演した拠点を含めて当プログラムに参画している研究プロジェクトに関する成果や進捗について紹介します。また、17時から研究者などによる解説も実施します。
(省略します)
主催
（独）科学技術振興機構
共催
文部科学省
お問い合わせ先
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 事務局
TEL：050-5804-1642
FAX：050-5804-1643
E-mail：2014ips@miceworld.jp
http://
当日全日休暇取得、1200に会場到着、少し並んで、前から三列目の真ん中に着席、話が大変良く聴けました。会場は満席、別会場にもかなり人がいました。
＜日時＞
平成27年1月21日 (水) 13:30〜18:00 （開場12:30予定）
会場 ベルサール新宿グランド ホール
対象 一般の方
参加費 無料
定員 1,000名
対象【一般の方】
＜当日の内容(プログラム) ＞
(1)挨拶 中村道治 JST（独立行政法人 科学技術振興機構) 理事長 1330-1338
*16拠点で31課題に取り組んでいます。
*今日は特に優れた成果を挙げた5名が発表します。
*大きな動き、2013年度改正薬事法(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)
*大きな動き、2014年度新法人が設立された、日本版NIH(米国立衛生研究所)である「日本医療研究開発機構」
以上、とても、簡潔で明快な説明でした
(2)ネットワークプログラム説明 齋藤 英彦 1339-1352
（再生医療実現拠点ネットワークプログラム 運営統括 / 国立病院機構名古屋医療センター 名誉院長）
経緯の概略
2006iPS細胞成功
2011文部省でプロジェクト発足
2013年度文部省が「iPSロードマップ」策定(2013=H25.02.01)
現在、プロジェクト実行主体はJSTである。
(3)講演
(3)-1 山中 伸弥さん
（京都大学 iPS細胞研究所 所長、2013ノーベル生理学・医学賞受賞） 1353-1423
趣旨「再生医療用iPS細胞ストック開発」について
*iPS研究所概説
2010/04/01京都大学iPS細胞研究所設立、CiRA(Center for iPS Cell Research and Application)
*設立目的は、人体へのiPS細胞適用=英語ではApplicationと言います。
*iPS細胞で何ができるか---省略します
*iPS細胞の作り方はかなりの進歩があります。
(1)当初の方法は、YamanakaFactorと呼ばれる「Ｏｃｔ３／４」「Ｓｏｘ２」「Ｋｌｆ４」「ｃ―Ｍｙｃ」の４遺伝子を使用しますが、「ｃ―Ｍｙｃ」は癌遺伝子の一種類ですから、癌化リスクが避けられない環境にあります。
(2)2011/04/04に発表された、「エピソーマル・プラスミド法」では遺伝子挿入のないヒトiPS細胞を効率良く樹立でき、 安全性が高く、血液や皮膚の細胞から作成できます。
これらは、iPS細胞研究所講師沖田圭介さんと山中伸弥さんのチームが開発した「遺伝子挿入のないヒトiPS細胞のより簡便な樹立法」、OCT3/4、SOX2、KLF4、LIN28、L-MYC、p53shRNAという6つの因子をエピソーマル・プラスミドを用いて導入する方法」です。
*iPSストックの構築状況
個人の細胞から個人のiPS細胞を作成するには、６か月を超える期間と膨大な費用が必要なため、iPSストックというコンセプトを山中さんが初期第階から考案。
HLA(細胞の血液型に相当する)を持つドナー数十名が発見できれば国民の大多数がカバーできることに着目。O型血液がA型やB型に輸血できるのに似ています。
予めHLAを調べている機関と連携。連携先は京大病院・日本赤十字・日本骨髄バンク・臍帯血バンク。一人のHLA調査に３問円必要。
(日本血小板事業者との連携事例)
献血者にチラシを配る
日赤よりドナー候補者に協力依頼状発送
H26/12月末で数名の方から同意者得。
１０年計画で進行中です。
H２９にPhase1-10名のドナー。H３４にPhase2-日本人の大半カバー。
*iPS細胞製造状況
iPS研究所内の極めて高いクリーンルームで、二人一組で製造実施。精密作業であり、相当ストレス溜まる仕事です。
２０１３年度から、iPSストック製造開始。山中因子の残存とか、遺伝子変異発生とかのリスクはがりますから、品質管理上緊張の高い、以前にない、まったく新しい職種であり、採用や昇進といった新しい課題が発生しています。
＜さとしpapa-感想＞
2008年以来、山中さんの講演は、かれこれ７〜８回になります。一段と講演が上手くなりましたね、それと全てのテーマが高校生以上なら理解できる内容でした。Presentation資料も明解、非の付け所が一切ありません。５２歳、油が乗ってます。
寧ろ、Post-Yamanaka、日本のiPSProject全体の彼の後継者がいるのかが心配。
＜とびこみスピーチ＞藤田文科省副大臣 1424-1428
科学技術の担当らしいが、スピーチ内容は参加者には何の役にも立たなかった・・・＞
(3)-2 �盒供＼�代さん
（理化学研究所 多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー） 1429-1449
「iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療の開発」
最初に眼球構造の基礎の説明をして頂きました。
この分野は世界的に競争が激しく、米国ACT社はAMD(加齢黄斑変性)30例以上の手術実施経験あり。日本は米国ACT社との手術競争にさらされているという話が印象的でした。
�盒兇気鵑亮蟒僂忘櫃靴討蓮�JTEC(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、愛知県蒲郡市、医療用培養表皮開発企業)や大日本住友製薬の絶大なる協力の賜物とおっしゃいました。
(3)-3澤 芳樹さん
（大阪大学 大学院医学系研究科 教授） 1429-1449
「iPS細胞を用いた心筋再生治療創成拠点」
話は二つ、人口採用と、本人細胞による手術。
心筋手術希望者は1000-10000人/年間。しかし、30人/年間しか手術できない。理由は明白、手術に使える細胞シートとかの製造が追いつかない。
既に心筋再生(心臓シート)では世界でもトップ。東京女子医大の岡野先生と阪大で共同開発、１２年間取り組んで来た。全世界の患者が澤先生を訪問している。
心臓シートのソースは入手が容易な人間の足の筋肉を主体に使い、、iPS細胞作製心筋は培養期間が゛長いため従として使ってきたが、最近の研究で足の筋肉による心筋よりも、iPS細胞作製心筋の方が、心筋と電気的・機能的に整合性が高い事がわかった。
今後はiPS細胞大量培養に大いに期待したい。
iPS細胞適用は２００８年から山中さんと共同研究開始、澤さんは柔道、山中さんはラグビー選手でスポーツマン同志、うまが合うらしい。
課題は、細胞ソースの開発と移植技術です。
＜さとしpapa-感想＞
ワシはこの人の話が聴きたかったんじゃ。
実は今回初めて聴くんですが、説明が上手なんで吃驚しました。
参考ですが、２０１５/０２月号文芸春秋の同級生交歓に堺市三国ヶ丘高校(旧大阪府立二中、因みに旧大阪府立一中は北野高校)卒業生の澤さんの写真が出ています。
(3)-4谷口 英樹さん 写真1
（横浜市立大学 大学院医学研究科 教授） 1505-1521
「iPS細胞を用いた代謝性臓器の創出技術開発拠点」 iPS細胞から臓器を作るのが目的。
ヒト肝源基とは肝臓の原型ですね。それを人体の中に植えて大きく育てる方法論の説明。
まだ成果は出ていませんが、方法論は確立し、研究開始した段階のようです。
(3)-5 江藤 浩之さん 写真2
（京都大学 iPS細胞研究所 教授） 1523-1539
２０２７年問題と言うのがある「血小板の必要量の２０％が不足する」
問題意識をもつ人は極めて少数。２０１８年にならないと皆真剣にはならんいでしょうね・・・
なお、血小板は常温保存が不可欠なんだそうです。
「iPS細胞技術を基盤とする血小板製剤の開発と臨床試験」
内容は略します。
しかし、iPS細胞発表後、当初山中さんの両輪として、一緒にiPS細胞研究に従事、特に血液では活発に活動していた東大の中内啓光教授が今回、一切姿を現さない。
どうやら米国へ頭脳流出のようです。毎日新聞の 2013年9月4日にちらりとその記事がある。
中内さんは横浜市立大学医学部卒業だが、だが、よっぽど出来が良かったんでしょう。
在学中にハーバード大学医学部へ1年間留学
1983年 - スタンフォード大学 リサーチフェローを経て、
2002年 - 東京大学医科学研究所 ヒト疾患モデル研究センター 教授
2008年 - 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター センター長・教授でした。以降の日本での活動がWikipediaにないから、米国へ頭脳流出したんでしょう・・・
(4)講演者らによるパネルディスカッション 1600-1644
出席者が一番熱心に耳を傾けたテーマでした。
パネルディスカッションの参加者
(1)山中 伸弥さん（京都大学 iPS細胞研究所 所長、2013ノーベル生理学・医学賞受賞）
(2)�盒供＼�代さん（理化学研究所 多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー）
(3)澤 芳樹さん（大阪大学 大学院医学系研究科 教授）
(4)谷口 英樹さん（横浜市立大学 大学院医学研究科 教授）
(5)江藤 浩之さん（京都大学 iPS細胞研究所 教授）
(6)武藤 香織さん（東京大学 医科学研究所 教授） 写真3
フォト
司会は、
司会は、片倉 健男さん、 国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療製品部 客員研究員
が行いました。
Question-1予め出されていた質問、再生医療実現の最大のリスクは何か？
Answer-1技術面の課題(山中 伸弥さん)
テーマに拠って異なります。コストダウンと思う。心臓は数が多いから如何に大量生産するか。心臓そのものの生産はまだ困難な状況。
Answer-2超大量培養が必要です。(江藤 浩之さん)
Question-2倫理的課題とは何か？
Answer武藤 香織さんが自己紹介方々、回答。未知の倫理の問題があります、今まで人間が遭遇した経験のない課題を、誰が・どうやって解決策を作るか
が問われる(武藤 香織さん)
Question-3再生医療普及に関して、高橋政代さんに聴きたい、どういう点を克服したか？(片倉 健男さん)
Answer-1腫瘍のケアをどう無くすかですが、幸い網膜は腫瘍になりにくい特質がある事をかなり前から知っていた(�盒供＼�代さん)
Answer-2イメージ感だけで危険ではないかと考えては間違い。(�盒供＼�代さん)
Answer-3遺伝子配列が少しずつ変化する事が分かった。物差しがない状態で判断せざるを得ない。患者はそこに苦しんでいる。(山中 伸弥さん)
Question-４各臓器への適用内容と実現必要時間
Answer-1循環器に関しては２００７年から手がけてきた。どの患者には効果があり、どの患者には効果がないかわかってきた。
足の筋肉を心筋に使う事を進めてきたが、足の筋肉の弱みが分かった。iPS細胞の方が電気的にも機能的にも適している。iPS細胞の共同研究を山中さんと６年間やって、iPS細胞でのめどはつくと思う。(澤 芳樹さん)
Answer-2肝臓の場合、・・・・・・・(谷口 英樹さん)。ごめんなさい内容をワシが聞き取れませんでした
Answer-3膵臓の場合、糖尿病には、大量に培養できれば効果が大きい(谷口 英樹さん)
Answer-4血小板の場合、癌への免疫治療に使いたい。横浜壱大の小関さんが手がけている。京大でも手がけている。(江藤浩之さん)
Answer-5赤血球の場合、筑波大学が大量培養のトライ中です(江藤浩之さん)
Question-5高橋政代さんへの質問、次のステージはなんでしょうか？
Answerシート適用、またはバラバラでの取り組みは患者の状態で決めたい。視神経は最後に取り上げます(�盒供＼�代さん)
Question-6再生医療の加速化には何が必要ですか？
Answer山中さんが代表して答えます。
「人材」につきます。特に研究支援者の存在が大事です。ハイストレスの製造現場。ほぼ全員が有期限の雇用である事。出世パス未定。「研究支援者の雇用と育成」
Question-7今後の課題、細胞の大量培養と企業側のスタンス？
Answre-1澤 芳樹さん、従来の医療との違い。産業界と一緒に連携する。
Answre-2高橋 政代さん、新薬事法に注目してほしい。
Question-8最後に、ショートコメントをお願いします
Answer-1(山中 伸弥さん)、内在性の再生能力を外から強める
Answer-2(�盒供＼�代さん) 医療のしくみが変わる
Answer-3(澤 芳樹さん)心筋シート分野で新しい解決法が見つかりました。
Answer-4(谷口 英樹さん)再生医療には、５０年間のスパンで考えて欲しい
Answer-5(江藤 浩之さん)血小板に関し、４日間しか保存できない期間を伸ばした
Answer-6(武藤 香織さん)患者も協力してほしい。また、患者の中でもお互い勉強してほしい。
■ポスター展示・解説
講演した拠点を含めて当プログラムに参画している研究プロジェクトに関する成果や進捗について紹介します。また、17時から研究者などによる解説も実施します。
(省略します)
主催
（独）科学技術振興機構
共催
文部科学省
お問い合わせ先
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 事務局
TEL：050-5804-1642
FAX：050-5804-1643
E-mail：2014ips@miceworld.jp
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コメント(1)
《参考資料》 人体は驚くべき能力を持っています ＪＳＴトピックスより
谷口英樹博士の成果が米国科学誌サイエンス「今年の10大成果」に選定！
戦略的イノベーション創出推進事業（S-イノベ）http://www.jst.go.jp/s-innova/
研究成果展開事業 戦略的イノベーション創出推進プログラム（S-イノベ） 研究開発テーマ「iPSを核とする細胞を用いた医療産業の構築」の研究代表者である横浜市立大学 大学院医学研究科 谷口英樹 教授らのチームが世界で初めてヒト臓器を創り出し「ミニ肝臓」を製作した成果が、米国科学誌サイエンスの「今年の10大成果」のひとつに選定されました。
今回選定された成果は、ヒトiPS細胞から作製した「内胚葉細胞」（肝細胞に分化する一歩手前の「前駆細胞」）に、血管を作り出す「血管内皮細胞」と、細胞を結合させる働きなどをする「間葉系細胞」を加えて、試験管内で共培養した結果、48時間ほどで、未分化だった３種類の細胞がボール状に集まり、立体的な肝臓の原基（言わば、ヒトの「ミニ肝臓」）が自律的に形成されたというもの。
谷口教授は「組織や臓器を作る技術は、患者さんの命を助ける再生医療につながり、新薬の開発にも貢献できると考える。ミニ臓器の作製は、細胞から本格的に臓器を作る時代の幕開けになる。」と話しています。
谷口英樹博士の成果が米国科学誌サイエンス「今年の10大成果」に選定！
戦略的イノベーション創出推進事業（S-イノベ）http://www.jst.go.jp/s-innova/
研究成果展開事業 戦略的イノベーション創出推進プログラム（S-イノベ） 研究開発テーマ「iPSを核とする細胞を用いた医療産業の構築」の研究代表者である横浜市立大学 大学院医学研究科 谷口英樹 教授らのチームが世界で初めてヒト臓器を創り出し「ミニ肝臓」を製作した成果が、米国科学誌サイエンスの「今年の10大成果」のひとつに選定されました。
今回選定された成果は、ヒトiPS細胞から作製した「内胚葉細胞」（肝細胞に分化する一歩手前の「前駆細胞」）に、血管を作り出す「血管内皮細胞」と、細胞を結合させる働きなどをする「間葉系細胞」を加えて、試験管内で共培養した結果、48時間ほどで、未分化だった３種類の細胞がボール状に集まり、立体的な肝臓の原基（言わば、ヒトの「ミニ肝臓」）が自律的に形成されたというもの。
谷口教授は「組織や臓器を作る技術は、患者さんの命を助ける再生医療につながり、新薬の開発にも貢献できると考える。ミニ臓器の作製は、細胞から本格的に臓器を作る時代の幕開けになる。」と話しています。
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