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黒十字サナトリウムコミュのはじめましてトピック

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管理人のあやさきです。

『黒十字サナトリウム』は吸血鬼文学目録にいますぐ入れるべき作品だ!

もっと評価されるべきだ!

面白いのに売り方をちょっと間違えただけだ!

などみなさんの熱い思いをぶちまけて下さい。

コメント(1)


はじめまして。

私は、萩尾望都先生のコミュニティで「ポーの一族」の血を受け継いだ吸血鬼譚として紹介されていたことから興味を持ちこの「黒十字サナトリウム」と出会いました。

中井英夫先生は「小説は天帝に捧げる果物、一行でも腐っていてはならない」と言を遺されていますが、この稀有な物語はまさにそれを実行せんかのような気概に充ちているように感じます。

古くは上田秋成、泉鏡花、萩原朔太郎から、川端康成、牧野信一、内田百ケン、稲垣足穂、坂口安吾、中井英夫、吉行淳之介、澁澤龍彦、種村季弘、皆川博子、山尾悠子、辻原登、津原泰水などの手により日本という風土で日本幻想文学は独自に培養されてきましたが、「黒十字サナトリウム」はその血脈に列なる一冊として京都にあるアスタルテ書房へ陳列されて然るべき、先人達の素晴らしい作品群と肩を並べるのに何ら恥じ入ることのない堂々たるゴシックっぷりではないでしょうか。

今は亡き薔薇十字社が存在するならば間違いなく函入り本として出版されているはずだと夢想してみたり。

なんて。
鹿爪らしい言い回しをしてみましたが。
好きなのです。
兎に角もう、私はただただに好きで好きで仕様がないのです。
初めて本屋で手に取りまずその装丁に魅了されて以来、この愛おしくも哀しい異端者たちの物語の虜なのです。
これまで何度読み返したかわかりませんが、近頃では読むだけでは飽き足らず、文字の羅列をひたすらに眺めているばかりの日などもございます。
優れた着物はデザインや布地だけではなく仕立てが素晴らしいように、ただむやみやたらと華美なだけでない選び抜かれた言葉、惜し気もなく披露される知識の絢爛さ、改行の一にまで神経が行き渡る文章の流麗さは、読まなくても鑑賞に耐える絵画の美しさを備えていて、そのなにもかもを愛しているのです。

中里友香先生も「黒十字サナトリウム」もあまりに世間へ認知されていないここ数年ではありますが、塔晶夫名義で出版された「虚無への供物」が長らく不遇の時を過ごしたように、まだこの「黒十字サナトリウム」にとって そのとき ではないだけなのだと思います。今は沈んでいますが、やがて凡百の小説を押し退けて浮かび上がり名作と冠されるだけの力がこの物語にはあるのですから。

「黒十字サナトリウム」をその刊行から知ることができた私は幸福です。
山尾悠子先生の初期作品群に骨董的な価値が付されなかなか手にすることができない現状で、先生のデビューからその作品に触れ爾来彼女の世界を愛し続けているという方に私が烈しい嫉妬をおぼえるように、何年後、何十年後か私に嫉妬する若者が現れることでしょうが、そんな若者が現れたとき無言でそっと差し出して彼にやれるようにとすでに三冊所持してしまっている私は重症でしょうか。

現在は、BOX AiRという電子雑誌で「黒猫ギムナジウム」の連載を開始されたそうですね。
本一冊分の分量がたまった時点で紙の本として書籍化されるようなのでそれを待ったら良いのでしょうが、読みたくてたまらなくてどうしようもなく待ちきれなくって、「黒猫ギムナジウム」の連載を読むためだけにiPadかパーソナルコンピュータを購入するか真剣に悩んでいる日々です。

みなさまと「黒十字サナトリウム」をはじめとする中里先生の作品についていろいろとおしゃべりできればいいなと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。


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