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【犬のこと☆研究ノート】コミュの起源について など

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「イヌの家畜化、東アジア起源説に疑問」

2009年8月4日

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=44079499

John Roach
for National Geographic News

August 4, 2009


 イヌの家畜化は東アジアが起源とされている。しかし今回、アフリカ大陸各地から集められたさまざまなイヌのDNAを調査した結果、その定説に疑問が投げ掛けられることとなった。



 多くの科学者は現在、DNA分析により、イヌは1万5000年〜4万年前にユーラシア大陸のハイイロオオカミから進化したと考えている。しかし、イヌが家畜として飼われるようになった経緯は依然として不明点が多い。

 2002年、世界中から数百頭のイヌが集められ、DNAが調査された。その際、他地域に比べて東アジアのイヌにより大きな遺伝的多様性が確認された。イヌは東アジアに起源を持つと考えられるようになったのは、この研究が原点である。遺伝的多様性の最も大きい地域でオオカミからイヌへの種分化が起こったと考えるのが自然だからだ。

 アメリカにあるコーネル大学の生物学者アダム・ボイコ氏は、「2002年の研究で集められた東アジアのイヌには、繁殖犬とほぼ同数の土着犬が含まれていた」と話す。

 繁殖犬には純血種と雑種がある。土着犬とは特定地域に固有の犬種のことで、その土地や気候にあった犬がそれぞれの地域に、または活躍分野に存在している。研究チームは、「繁殖犬には、現代の犬種を特徴づけている人為的な厳しい選抜と限られた範囲での交配が行われてきたが、土着犬についてはそれほどではなかった傾向が強い」とも説明している。

 今回の新しい研究でボイコ氏の研究チームは、アフリカ全土から集めた土着犬と繁殖犬、プエルト・リコの野良犬、そしてアメリカの雑種犬についてDNA鑑定を行ったが、アフリカと東アジアの土着犬同士では遺伝的多様性に違いは見られなかったという。

 とはいえ、「アフリカにはハイイロオオカミがいないため、“家畜犬の起源はアフリカ”という結論にはならない」とボイコ氏は指摘する。ただし、2002年の研究で提示された東アジア説の根拠に疑問の余地が生まれたのは間違いない。

「今回わかったのは、土着犬の方が繁殖犬より遺伝的多様性が大きいのかもしれないということ。だからといってすぐに東アジア説が消えるわけではない。今後、起源の謎を解明するには、ヨーロッパ、中東、そして東アジアの土着犬からも遺伝子サンプルを入手する必要がある」とボイコ氏は言う。

 イヌが家畜化された時期と場所が特定されれば、イヌのDNAを糸口に、初期人類の移住パターンや人口推移を解明できる可能性があるという。「なんと言っても、イヌはアメリカ大陸やポリネシアの島々にも人類と一緒に渡っているのだから」と同氏は話す。

 今回の研究成果は、今週発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に掲載されている。

Photograph courtesy David Malan





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「イヌ家畜化の起源は中国、目的は食用か」
2009年9月7日

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=13379145


John Roach
for National Geographic News

September 7, 2009
 オオカミがイヌとして家畜化された起源は1万6300年前の中国南部にあるとする新たな遺伝分析の結果が発表された。ペットではなく食用として飼われていた可能性もあるという。


 研究に参加したストックホルムにあるスウェーデン王立工科大学の生物学者ピーター・サボライネン氏は次のように話している。「東アジアには現在でもイヌを食す文化があるが、歴史を調べる限りその食習慣はかなり昔から根付いていたようだ。イヌが家畜化された理由の一つとして当然考えられる」。

 9月2日に「Molecular Biology and Evolution」誌で発表された今回の研究は、かねてから提唱されている「イヌの東アジア起源説」の信憑性をさらに高めるものだ。

 しかし、先月に発表されたアフリカに固有の犬種、いわゆる“土着犬”のDNA分析結果から、この東アジア起源説には疑問が投げ掛けられていた。現生するイヌの遺伝的多様性は家畜化が始まった地域で最も大きくなるはずだが、8月に発表された研究ではアフリカと東アジアの土着犬同士では遺伝的多様性に違いは見られなかったのである。

 サボライネン氏ら研究チームは今回、ヨーロッパ、中近東、アジアからイヌ1712頭のミトコンドリアゲノム(母親から代々受け継がれるDNA)のデータを集め、169頭については全体を、1543頭については一部のみを分析した。 その結果、調査したすべてのイヌでは少なくともDNAの80%が共通であることや、東に行くほど遺伝的多様性が大きくなることが判明したという。多様性が最も大きかったのは、中国を流れる長江の南岸地域だった。

「イヌの遺伝的多様性は東アジアが最も大きい。それが今回の調査で明白になった」とサボライネン氏は言う。 また、イヌの家畜化は5400年〜1万6300年前までの間に数百頭に及ぶオオカミの個体を基にして行われた可能性があることもわかった。これは、ちょうどアジアの狩猟採集民族が農耕民族的な定住型の生活様式を取り入れ始めた時期と重なる。サボライネン氏が食用として飼われていた可能性を示唆しているのも、それを考慮した上でのことだ。

「東アジア起源説」に疑問を呈した研究論文の共著者で、アメリカ、ニューヨークにあるコーネル大学の生物学者アダム・ボイコは、アフリカより東アジアで多様性が大きいことを証明した今回の研究成果を認めている。しかし、それを直ちに家畜化の証拠とするのは時期尚早で、もっと多くの遺伝学的証拠を集めなければ断定はできないと考えている。

「とはいえ、注目すべき研究成果であることは間違いない。裏付けとなる多くのデータが積み上げられており、イヌの家畜化に関する非常に興味深い仮説が提示された」と同氏はコメントしている。

Photograph by Lynsey Addario, NGS

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「化石からイヌの家畜化の歴史が判明?」
2011年8月22日
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110822002&source=mixi

Christine Dell'Amore
for National Geographic News


August 22, 2011


 ロシアで発見された化石から、3万3000年前のイヌの詳細が明らかになった。1970年代にロシアのシベリア南部、アルタイ山脈で見つかった保存状態の良いイヌ科動物の化石が、最古の“飼い犬”である可能性が出てきたという。





 家畜動物として最も長い歴史を持つイヌは、1万4000年前までの化石が多く、2万6500年前を境に発見がほぼ途絶えている。約2万年前にピークを迎えた最終氷期極大期と重なり、氷床が最も拡大していたためと考えられている。

 記録が少ないため、オオカミがイヌに枝分かれした時期や過程についてはほとんど解明されていない。 「われわれの研究が重要な意味を持つ。好条件に恵まれていた」と、研究の共同責任者であるロシア科学アカデミー・シベリア支部(所在地はシベリア南部の都市ノボシビルスク)のヤロスラフ・クズミン氏は話す。

 今回の化石の種は絶滅しているが、完全に家畜化されたイヌの先駆けとなる特徴をいくつか有している。

◆イヌの起源は一カ所ではない?

 クズミン氏のチームは3つの研究施設で放射性炭素測定を行い、イヌの頭骨とアゴを分析。すべての施設で同じ分析結果が導き出され、化石の年代は約3万3000年前と確定した。

 発見されたラズボイニクヤ洞穴(Razboinichya Cave)では、焼かれた小枝も発見されており、なんらかの目的で狩猟採集民が住んでいたらしい。イヌの死因は明らかになっていないが、彼らに飼われていた可能性が高いという。

「洞穴内は気温が非常に低く、非酸性の土壌が化石の良好な保存状態に影響したのだろう」とクズミン氏は付け加える。

 研究チームはこの化石を、最終氷期極大期以前に生息していた野生オオカミ、現代のオオカミ、現代のイヌ、2万6500年前より古い初期のイヌ科動物と比較した。

 外見の比較では、体重と骨格はグリーンランドのそり引き犬、容貌は現代のサモエド(シベリア原産の原始犬に近い犬種)に似ていたらしい。

 一方、化石のイヌは、オオカミのような鋭い歯をはじめ、祖先種の特徴がいくつか残っている。家畜化の程度は低く、しかも古代や現代のオオカミ、ロシアの他地域に住む犬種との類似点もない。

 つまり他の犬種から派生したのではなく、独自の進化を遂げて人間との関わりを持ちはじめた可能性が高い。過去のDNA分析の結果から、イヌの家畜化は東アジアに起源を発するという説が有力視されていたが、他の地域にもその可能性が出てきた。

◆好奇心旺盛なオオカミからイヌへ

 研究の共同責任者に名を連ね、カナダのビクトリア大学で人類学と動物考古学を専門にしているスーザン・クロックフォード氏によると、イヌ科動物の家畜化は、石器時代の人々が住居の周囲に捨てた食べ残しを目当てに、好奇心旺盛なオオカミが接近したことがきっかけだと言う。

 研究チームによると、同様の現象はヨーロッパや中東、中国でも見られる。

「オオカミは人間の近くでうまく生活することを覚えると、成長過程を変化させる。やがては繁殖パターンや体の大きさ、骨格の形状の変化につながり、イヌとなる」というのがクロックフォード氏の見解だ。

「イヌはオオカミよりも体格が小さく、頭骨の幅が広い。一度に産む子どもの数も平均するとオオカミより多い。好奇心旺盛で人間をあまり恐れない“先駆者”のオオカミたちが仲間同士で交配を繰り返し、その特徴を強めていったのだろう」と同氏は話した。

◆家畜化は複雑なプロセス

「しかし、アジアやヨーロッパでのイヌの家畜化に関しては、次々と新しい種が生まれては絶滅しており、非常に複雑なプロセスのようだ」とクズミン氏は述べる。

 例えばロシアで発見された今回の種は、氷河時代の進行に伴い、狩猟採集民が食料を求めて行動範囲を広げたことが原因で絶滅した可能性が高いという。

「オオカミは同じ場所に数十年留まっていないと、完全に家畜化されないという学説もある」。ミズーリ大学コロンビア校の人類学者R・リー・ライマン氏は、「動物の家畜化はたった一回の“事象”では説明できず、一連のプロセスとして考える必要がある。遺伝子が変化し、野生の祖先種から家畜化された種に進化するためには、長い時間がかかる」とメールでコメントを寄せている。「この研究は、考古学者が見落としがちなこの点を際立たせている」。

 研究の詳細は、「PLoS ONE」誌で7月28日に発表された。

Photograph courtesy Yaroslav Kuzmin, PLoS ONE
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「オオカミからイヌへの進化、カギは「でんぷん消化能力」」
2013年1月24日
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2923074/10159117

【1月24日 AFP】イエイヌが肉食のオオカミから人間の残飯を食べる家畜へと進化したのは、でんぷんを豊富に含んだ食事を消化できるよう遺伝子が変化したためだとする研究結果が23日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。スウェーデン、ノルウェー、米国の共同研究チームが、イエイヌ14品種60匹と、世界各地から集めたオオカミ12匹の遺伝子コードを比較したところ、複数の明確な違いがあったという。

 論文の共同執筆者であるスウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)のエリック・アクセルソン(Erik Axelsson)氏は、AFPの電子メール取材に「イヌの消化器系がわれわれ人間の食事に似たものを食べられるよう適応したことを示す発見だ」と説明した。

 これまでの研究では、イヌの家畜化が始まったのはオオカミが人間の居住地域の近くで残飯をあさり始めたことがきっかけだと考えられている。イヌは推定7000〜3万年前にオオカミから枝分かれしたとされる。

「われわれは(進化の)謎を解く全く新しいカギを発見した。それは、イヌがより効果的なでんぷん消化能力を持っているということだ」とアクセルソン氏は述べた。これは、残飯を消化できるようになったオオカミだけがイヌの祖先に進化して生き延びた可能性を示しているほか、「イヌの家畜化が農業の発展と同時期に進んだことも示唆している」という。(c)AFP



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「オオカミは犬の祖先ではないと判明! ゲノム解析で新事実続々」
公開日時:2014年01月26日 19時00分 更新日時:2014年01月26日 19時00分
http://irorio.jp/jpn_manatee/20140126/106264/

(以下は記事が消えた時のためのコピペ)



犬といえば、長い間人類とともに過ごしてきた親友だ。そんな犬の始まりをゲノム解析によって探ったレポートが、専門誌『PLOS Genetics』に発表された。遺伝子研究には縁のない人にも、犬好きなら思わず興味をひかれるような結果が書かれていたので皆さんにご紹介したい。

新事実その1)犬と人間が共に暮らすようになったのは、1万1000〜1万6000年も昔

これは人間が農耕を始める前のこと。犬と人間が一緒に暮らすようになった当初、人間は狩猟文化だったのだ。犬と人間が暮らし始めた時期については、「人間は狩猟をしていた」派と「農耕をしていたはずだ」派に専門家の意見も分かれていた。犬の持つでんぷんを消化する酵素であるアミラーゼをコードする遺伝子(AMY2B)は、人間と暮らし始めたときには、農耕が行われていた証拠だと思われていたのだ。ちなみにディンゴやハスキーにこの遺伝子はない。

新事実その2)当時人間と暮らし始めたのは、“犬とオオカミの祖先”

ゲノム解析の結果、当初飼われていた動物は、正しくは“犬”ではなく、“犬とオオカミの祖先”だと判明した。犬がオオカミから進化したのではなく、両方とも絶滅した“オオカミっぽい”イヌ科の生物から進化したのだというのだ。

オオカミは犬の先祖だと思っていた人も多いのではないだろうか? 犬はオオカミと比べて異種交配が行われていたため、種類ごとに特徴も大きく変わり、進化史が分からなくなっていたのだとか。

はたしてこの研究が、犬の進化史を書きかえることになるのだろうか?

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「犬の起源はモンゴルのオオカミ 米大がDNAで特定」2015/10/21 12:09

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H1B_R21C15A0000000/

 【ワシントン=共同】犬の起源はモンゴルやネパールなどのオオカミである可能性が高いと、米コーネル大などのチームが21日までに米科学アカデミー紀要に発表した。世界各地の犬について、父方と母方それぞれから受け継ぐDNA情報を調べ、精密に地域を特定できたとしている。

 犬の起源については諸説あるが、遅くとも1万5千年前の石器時代にはユーラシア大陸にいたハイイロオオカミが犬へと進化していたとの説が有力となっている。

 チームは、オーストラリアと南極を除く各大陸や島しょ国、北極圏の計38カ国から純粋種や雑種計約5400匹の血液を収集。父方からだけ受け継ぐY染色体や、母方からだけ受け継ぐミトコンドリアのDNAを採取して解析した。

 モンゴルやネパールの犬はDNAの型の種類が最も多く、他の地域の犬で見つかった型の大半を含んでおり、この地域でオオカミが犬になり世界に広がったと考えられるという。

 チームは、オオカミは石器を使う人間との間で獲物の争奪戦に敗れたか、気候変動などで獲物の数が減少したため、人間の残飯あさりをせざるを得なくなって犬へと変化したのではないかとみている。


【関連トピ】
・犬種めも
http://mixi.jp/search_topic.pl?community_id=5466145&mode=search&sort=date&page=1&open=1&bbs=0&keyword=%B5%AF%B8%BB&.x=41&.y=9

コメント(2)

2013年に「イヌの直接の先祖はヨーロッパの古代オオカミであることがDNA分析の結果明らか」
になったばかりなのに覆るの早すぎますよね(笑

Y染色体とかミトコンドリアなどと聞いたらへーっと思ってしまいますが、
モンゴルとネパールのオオカミが起源とはにわかに信じられなくて困っています。
今回の新説はいつ頃の時代なのか時期について見つけられなくて。

なので時代は従来のとおりB.C 15,000あたりと仮定しますと、
今もですが犬になる頃のオオカミの習性や化石の研究結果からの食性としては、
大型哺乳類がメインだったと考えるのが妥当だと思うのですが、
ちょうどその頃のモンゴルは温暖化の真っ最中で草原が消えていってるみたいなのです。

シカとかトナカイなどがもっと北のほうに移動して、ついでに人類もそれを追って。
近い地域ではありますがバイカル湖の周辺がその当時はにぎわっていたそうで、
でもバイカル湖ならロシアだよなぁと頭をひねっています。

それとネパールは、ちょっと山だらけなので、オオカミには住みにくそうで。
山羊の原種のような動物を獲っていたにしても岩場はあんまりオオカミ向きじゃないですよね。
まだインドと言われたほうが水場も豊富で納得できるのになんて思ったりしています。
うーん。時代がもっともっと前なのかな?
もしわかったら教えてくださいねー。
>>[1]

いやもう、いろんな説がありすぎて笑ってしまいます。
もう少しまとめてからトピと一つ立てようかと思ってたのですが、
どうもまとめるだけの根性がなくて、新しく情報が出たようなのでトピを立ててみましたが…
というので、過去に保存しておいたのも追加しておきます。
2013年の説は保存してなかったので、今度どっかに探しにいきます。

で、Y染色体とミトコンドリアの多様性の話は私はラジオで聞いた時に、
あれ?と思いました。
そう思ったのは、モンゴルやネパールの犬が、の部分を聞きもらしてたからなんですが。
というか素朴な疑問なのだけど、
犬って、1種のオオカミからの進化なんでしょうか。
オオカミも何種類かいますよね。
こういう疑問は、自分でちゃんと調べてからにしろ、と自分にツッコミを入れつつ、
とりあえず書いてみたり(笑)

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