株式投資コミュの投資歴10年以上のプロトレーダー「朝永宗眞」が考える株投資のコツ

はじめまして。私は株取引をはじめて16年、外国為替取引を初めて17年となる「朝永宗眞」と申します。

　当時大学生だった私は、「南アフリカW杯で南アフリカの景気が今後さらに良くなる！FXを始めてランド（南アフリカ共和国の通貨）を買ったほうがいい！」という噂話を聞き、興味を持ったのがきっかけでした。

　FXをきっかけに株式にも興味を持ち、ちょうど国際政治経済に関して勉強していたため、私にとって投資をはじめたことは講義を受けるだけではなく、経済を肌で感じる意義のある経験となっていきました。

　当時は景気もよく、とても分かりやすい動きをしていたため、簡単に勝つことができました。バカでも儲かるとまでは言わないが、株も為替もそれなりにやっていれば勝てるような相場でした。私はバイトで貯めた100万円を突っ込み順調に儲けていきました。株も為替もとても夢があります。100万円が簡単に200万円になり300万円になり、気づいたら1000万円を超えるまでに稼いでいました。これがほんの1年ちょっとの話です。「経済を肌で感じる」なんて偉そうなことを言ったが、実情は大した手法やルールもなく、半分は運によるものだったと思います。そのあたりから就職なんて考えることもなく、「トレーダーとして簡単に食っていけるのでは？」と思い始めました。

　そんななか、2008年になり決定的な事件が起きました。リーマンショックです。株も為替も一瞬にして下落。ほとんど損切りなどしないやり方だったため、ほんの数日でそれまで稼いだ1000万円以上のお金の大半を失いました。チャートを眺めている時は生きた心地はせず、睡眠をしている時は恥ずかしながらおねしょをしてしまう始末でした。それだけストレスが溜まっていたのです。これは損切り、投資額の検討、リスクヘッジ、銘柄の選定など、当たり前にしなければいけないことを怠っていたために起こったことです。

その後も景気は悪く、ギリシャショック、スイスフランショックなど様々なことがあったが、リーマンショックによる損失が私を変えました。ルールの設定をしっかりし、テクニカル分析をよりシンプルにし、自分に合う形にした結果、いつの間にか株取引で負けないようになっていました。そこまで踏ん張りながら、2012年年末から2013年にかけて大チャンスがやってきます。それがアベノミクスです。アベノミクスによる好景気は尋常じゃないほど稼ぐことができました。はっきり言って簡単な相場である。ただし、2008年以前とは違い、完全にルールに沿った取引をした上で勝っていました。

　振り返ってみても、1970年代のオイルショック、80年代のブラックマンデー、90年代のアジア通貨危機、2000年代のリーマンショック、2010年代の新型コロナウイルスなど、10年周期で経済に大きな影響を与える出来事が起こっている。株や為替は本当に儲かるが、常に大勝するというよりは確実に負けないように増やしながら、チャンスがきたときに勝負を仕掛けることによってより確実さを増します。私は、リーマンショック以降、ギリシャショックもアベノミクスもブレグジットもコロナショックも、そして今日の戦争においても一度たりとも大きな損を出していません。それどころかこれらのチャンスを利用して勝っていくことができました。

　徹底的な資産管理と分析によって、どんな方でも負けないトレードを実践することができます。最初は大勝ちをしなくてもかまいません。まずは負けないことを意識しながら、今のようなチャンスで勝てるようにしていくことが必要だと思っております。