>メインは本来のランキングを飛ばしてファンの望むカードが組まれた。しかし、ブックメーカーのオッズは意外なほどの大差。GSP vs. コンディットはGSP約1.3倍、コンディット約3.4倍だったが、その時はGSPがACLの手術明けでどれくらいの動きが出来るかわからなかったこともある。前戦でGSPが万全であることもわかったし、死角はない。5倍がつくオッズとなると、タイトルマッチではジョン・ジョーンズ vs. ラシャド・エヴァンス以来。過去1年のUFCで5倍差をひっくり返しての勝利は、エジソン・バルボーザに勝ったジェイミー・バーナーくらいか。そもそも5倍も差がつくカード自体が少ない。
>ディアスはドラッグテスト陽性での1年のブランクもあるが、それよりファイトスタイルの相性で不利と見られているか。打撃戦ならディアスのボクシングが上かもしれないが、GSP vs. コンディットのようにテイクダウンに来られると、ディアスは決して腰が重い選手ではない。ここ最近はレスラーとの対戦もないため、どれだけタックルに対応できるようになっているかはわからないが、D1レスラーすらテイクダウンするGSPのタックルを凌ぐのは難しいだろう。あとはディアスがガードからどれくらいプレッシャーをかけられるか。
>予想はGSPがテイクダウンしまくって削りまくっての判定勝ち。
>セミは前暫定王者コンディット vs. GSPの弟分ローリー・マクドナルドの再戦だったが、ローリー欠場でジョニヘンがスライド。ランキング6位との対戦より、前王者でランキング2位のコンディットの方が名前があって美味しい。打撃戦になった場合、一発の重さならジョニヘン。しかしコンディットも倒せる打撃を持っており、より安全策で行くならタックルからのテイクダウンという手もある。そうなった場合、コンディットのガードワークに手を焼く可能性も。