ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

J&J犯罪研究室コミュの秋葉原通り魔事件

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
秋葉原通り魔事件
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


外神田交差点で現場検証をする捜査員
場所 日本東京都千代田区外神田
(秋葉原)
標的 民間人
日付 2008年6月8日 (2008-06-08)
午後12時30分 (UTC+9)
攻撃手段 トラックで轢く。
ダガーナイフで斬殺する。
武器 2トントラックとダガーナイフ
死亡者 7人
負傷者 10人
動機 たくさん人を殺せば死刑になれるから
秋葉原通り魔事件(あきはばらとおりまじけん)とは2008年(平成20年)6月8日に東京・秋葉原で発生した通り魔事件のことである。この事件で7人が死亡、10人が負傷した。

目次 [非表示]
1 事件の概要
1.1 救急活動
1.2 容疑者
1.3 携帯サイトの掲示板
1.4 被害者
1.4.1 トラックではねられる(5人、死亡3人・負傷2人)
1.4.2 ナイフで刺される(12人、死亡4人・負傷8人)
2 事件の反響
2.1 報道
2.2 公的機関
2.3 民間
2.3.1 ネット上における反応
2.3.2 献花台での窃盗
2.4 労働環境
2.5 犯人の世代
2.6 犯罪予告
2.7 レンタカー事業者
2.8 銃刀法の改正
3 起訴及び裁判
4 脚注
5 外部リンク


事件の概要

犯行現場となった中央通り(事件2時間後の様子)
犯行に使われたトラック
(フロントガラスが破損している)
被疑者が警察官に取り押さえられた現場日本時間の6月8日午後0時30分過ぎ、東京都千代田区外神田4丁目の神田明神通りと中央通りが交差する交差点で、2トントラックが、西側の神田明神下交差点方面から赤信号を突っ切り、横断中の歩行者5人を撥ね飛ばした。

このトラックは交差点を過ぎて対向車線で信号待ちをしていたタクシーと接触して停車。周辺にいた人々は最初は交通事故だと思ったが、トラックを運転していた男は車を降りた後、撥ねられて道路に倒れこむ被害者や救護にかけつけた通行人・警察官ら14人を、所持していた両刃のダガーナイフで立て続けに殺傷した[1]。

さらにこの男は奇声を上げながら周囲の通行人を次々に刺して逃走。事件発生後数分して万世橋警察署秋葉原交番から駆けつけた警察官が男を追跡し警棒で応戦、最後には拳銃を抜いてナイフを捨てるように警告し、それに応じナイフを捨てた男を非番でたまたま居合わせた蔵前警察署の警察官とともに取り押さえた[2][3]。これらはおよそ5〜10分間ほどの間の出来事だった。

事件当日は日曜日で中央通りは歩行者天国となっている区域だった。この日も多くの買い物客や観光客でごった返しているなかの凶行であり、事件直後に多くの人々が逃げ惑い、また負傷者が横たわる周囲が血の海になるなど事件現場はさながら戦場の様相を呈しており、まさに白昼の惨劇であった。また男性はナイフは他にも5本所持していたことが明らかになった。

救急活動
一方、これらの凶行に対する救命活動は、おおむね迅速に遂行された。犯行現場にいた一般の通行人は、犯人がまだ拘束されていない段階から積極的に被害者たちに対する一次救命処置を開始[4]し、また、携帯電話などを活用しての迅速な通報がなされた。

東京消防庁は、12時36分に最初の119番通報を受信、通常の救急事案として、救急隊1隊と救急隊支援のための消防隊1隊を出場させたが、さらに通報が相次いだことから、指揮隊1隊と救急隊4隊を応援隊として出場させた。同43分には最初の救急隊(浅草橋出張所)が現場に到着した。現場到着部隊は、通常の態勢で対処できる状況ではないと判断し、現場到着とほぼ同時に、災害派遣医療チームの出場を要請、東京消防庁は東京DMATに対して出動要請を行なった。47分には消防の現場指揮本部から応援要請を受け、多数の傷病者に対応するための「救急特別第1出場」を発令、救急隊10隊や、東京DMATの支援のための消防隊等を追加出場させた。同49分には、先に出場を指令された救急隊5隊が現場での活動を開始している。

東京消防庁がDMATチームに出動を要請してから12分後の12時55分、現場から最も近かった日本医科大学付属病院のDMATチームが現場到着した。日本医大DMATチーム指揮官は、犯行規模の大きさからDMATチームをさらに2チーム追加投入するよう要請し、13時8分に東京医科大学病院のDMATチームが到着、これにより、自然災害以外としては初のDMATチーム複数投入が実施されることとなった。最終的には、日本医大、東京医大に加え、白鬚橋病院と都立広尾病院の4チームが現場に展開している。1時過ぎにはDMATチームの現地指揮所が設置され、最初に現場に展開した日本医大チームが全体の指揮を執ることで指揮系統が確立された。[5]

これらのDMATチームが主導することで、救急活動はおおむね円滑に遂行されたと評価されている。しかし一方で、DMATチームの出動に頼ったために、初動のトリアージに遅れが出た可能性も指摘されている。[6]

容疑者
現行犯逮捕された容疑者は青森県青森市出身の25歳の男だった(1982年9月生まれ、年齢は犯行当時)。容疑者は2003年3月岐阜県の短大卒業後、2003年7月から2005年2月まで宮城県仙台市で警備員として、2005年4月から2006年4月まで埼玉県上尾市にある自動車工場の派遣社員として、2006年5月から2006年8月まで、茨城県常総市の住宅建材メーカーに派遣社員として、2007年1月から2007年9月まで青森県青森市でトラックの運転手として(2007年4月以降は正社員)、2007年11月から2008年6月まで静岡県裾野市の自動車工場の派遣社員として、各地を転々としながら働いていた。

犯行当時は東京都内にある人材派遣会社、日研総業と契約し、静岡県裾野市のトヨタ自動車系列会社、関東自動車工業の工場に派遣されていた(後日、関東自動車工業が容疑者に関わる事案とお詫びを発表[7])。犯行に使用されたトラックは犯行日前日にレンタカーとして借りた車で、犯行に使用されたダガーナイフなどのナイフ類6本は犯行日2日前に福井県福井市のミリタリー輸入雑貨店で購入したものであった[8]。トラックで人を跳ね飛ばすのは2005年4月に発生した仙台アーケード街トラック暴走事件(容疑者は仙台市の事件現場の近くに住んでいたことがある)を参考にし、ナイフで人を襲うのは2008年3月に発生した土浦連続殺傷事件を参考にしたと供述している。

容疑者はそのトラックを自ら運転し、東名高速道路を経由して上京し犯行に及んだとされている。逮捕後容疑者は「生活に疲れた。世の中が嫌になった。人を殺すために秋葉原に来た。誰でもよかった」などと犯行の動機を供述している。

容疑者は拘置所においては弁護士以外との面会を拒否し、手紙の受け取りを拒否している[9]。

携帯サイトの掲示板
さらに容疑者は携帯サイトの掲示板で約1000回の書き込みを行っていた。心のよりどころを携帯サイトの掲示板にするも、次第に孤立感を深め、次第に殺人を予告する書き込みを行うようになっていった。6月8日午前5時21分、「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」との犯行予告を行なった[10][11][12]。その後、沼津から犯行現場まで移動する間に約30回のメッセージを書き込んでいた[13]。

被害者
17名がトラックで撥ねられたり刺されるなどの被害を受け、その内7名(19歳から74歳までの男性6名、21歳の女性1名)が死亡した[14]。通り魔事件としては過去30年で最悪の事件とみられている[15]。(ただし、無差別殺人は二時間に30人が殺傷された1938年の津山事件がある。) 被害者数は平成時代に起きた無差別殺傷事件としては奇しくも7年前の同じ日に発生した大阪教育大学附属池田小学校の児童殺傷事件に次ぐ惨劇になった。

トラックではねられる(5人、死亡3人・負傷2人)
74歳男性 - 左背中刺創・死亡(東京慈恵会医科大学附属病院)
19歳男性 - 腹部打撲・死亡(国立国際医療センター)
19歳男性 - 死因不明・死亡(三井記念病院)
20歳男性 - 腰の痛み・軽傷(白鬚橋病院)
19歳男性 - 擦過傷・軽傷(三井記念病院)
ナイフで刺される(12人、死亡4人・負傷8人)
21歳女性 - 失血・死亡(東京医科歯科大学)
47歳男性 - 背部刺創・死亡(東京女子医科大学)
33歳男性 - 背部刺創・死亡(駿河台日本大学病院)
31歳男性 - 胸部貫通刺創・死亡(東京都立墨東病院)
43歳男性 - 背部刺創・重傷(聖路加国際病院)
53歳男性 - 腰・重傷(東京医科歯科大学)
24歳女性 - 肺・重傷(東京医科歯科大学)
53歳警察官 - 胸部刺創・重傷(東京大学医学部附属病院)
27歳男性 - 背部刺創・軽傷(日本医科大学)
54歳男性 - 右胸刺創・重体(日本医科大学)
30歳女性 - 腹部刺創・重傷(聖路加国際病院)
28歳男性 - 右前腕切創・軽傷(東京厚生年金病院)
事件の反響
報道
日曜の午後に一般市民を巻き込んで発生した重大事件であったため、主要メディアが大きく報道した[16][17] [18] [19]。また、国外のメディアも速報で伝えた[20] [21] [22] [23] [24] [25]。なお、事件現場が秋葉原であったことから、防犯カメラや一般人によるカメラなどでの撮影が多く、犯人と警察官が対峙する場面の画像撮影や警察官が犯人を押さえつけている映像が存在しており、一部のマスメディアはこれらの画像や映像を使用した。

公的機関
福田康夫総理大臣(当時)は泉信也国家公安委員長に対し、事件の再発防止策の検討を指示した。また、町村信孝官房長官は刃物の所持規制強化を検討すると述べた。千代田区は秋葉原の歩行者天国のあり方について議論し、6月13日に当分の間中止することを決めた。また、区立の小中学校に子供達の精神ケアを行うカウンセラーを派遣することを決めている[26]。

民間

献花台の様子(2008年6月14日)Yahoo! ショッピングやamazon.co.jp、楽天においてダガーナイフの販売を全面中止。オークションでの出品も全面禁止となった。
TBSは6月9日に月曜ゴールデンで放送予定であったテレビドラマ『森村誠一サスペンスシリーズ(7) 〜時〜』にひき逃げや人が刺されるシーンがあり、事件を連想させるとして放送を自粛すると発表し、急遽映画『NANA』を代替放送した。なお、『時』は2008年9月15日に放送された。
6月12日に事件が発生した秋葉原を含む都内3ヶ所で『メタルギアソリッド4』の発売イベントを行う予定であったがこの事件により中止となった(ただし、ソフトは通常通り発売された)。
事件現場の前にあるソフマップ本館は当日午後の営業を取りやめ、現場近くのPCパーツショップなどの店舗も事件発生後、当日の営業を急遽中止・終了した。後日、ソフマップ本館前には臨時の献花台テントが設営され、多くの人が亡くなった犠牲者に対して献花した。なお、この献花台は6月16日以降、交差点の反対側の旧日本通運本社跡(現:住友不動産秋葉原ビル)に移設されていたが、犠牲者の四十九日にあたる2008年7月27日を過ぎたことを機に、翌7月28日撤去された。
東映制作の特撮テレビドラマ『炎神戦隊ゴーオンジャー』では番組中に登場する武器「ロケットダガー」の呼称を当分自粛[27]、メインスポンサーであるバンダイは、同武器の玩具の発売直前に商品名を『スイッチ噴射剣ロケットダガー』から『スイッチ噴射剣ロケットブースター』に急遽変更し、パッケージと説明書の作り直しの為発売が延期された。『ダガー』の名称が本事件に用いられた凶器『ダガーナイフ』を連想させるための配慮である[28]。呼称の自粛は同年度の冬頃には解除されている(劇中の武器名は変更なし)。
ネット上における反応
事件の悲惨さを嘆いたり、事件が起きたことに対する憤り、犯人に対する怒りといったような、凶悪犯罪が起きた場合にはよくある典型的な一般大衆の反応があった。しかしその一方で犯人を英雄視する見方も発生した。この見方に於いては、犯人に対して 「犯人は神」「格差社会の英雄」「勝ち組に対して事件を起こすことで一矢報いた」「犯人は我々のスケープゴートとなった聖人」などと語られた[29]。

献花台での窃盗
7月に入り事件そのものの報道が次第に減少しつつある中、献花台に供えられたタバコや飲食物が持ち去られる事案がメディアに報道されるようになった。持ち去りは人通りの少なくなった夕方から夜間にかけて行われ、なかには自転車のカゴや紙袋に大量のジュースやビールを詰め込んで立ち去る者もいた。

献花台に供えられたものは法的に見て千代田区の所有物であり、それらを持ち去ることはれっきとした窃盗にあたる。万世橋警察署はこうした事例を受け、定期的に保管所へ移動させるなどの処置を行ったが持ち去りは後を絶たず、パトロールを強化するなどして対応した。現在は、前述の通り献花台は撤去されている。ただし、持ち去りについては供物を「お下がり」として持ち帰ったとする解釈もあり、その正否の解釈が分かれる。

労働環境
加害者が派遣社員であったことから、若者の雇用環境が厳しくなっていることが将来に希望を失い、事件の動機になったとする見方も出た。またこの事件を持って若者の雇用環境悪化を問題視する意見が報道機関から多数出て、読者からの投稿でもそれに追随する意見が出された。加害者はずっと派遣社員だったわけではなく、一時期地元の青森で正社員として勤務している(後に自己都合退職)。これについては、青森では最低賃金や求人倍率が全国でも1、2を争うほど低く、正社員の求人も月収12〜16万円程度が相場のため、都市部に仕事を求めていったのではとの見方もある[30]。

犯人の世代
この事件の犯人は1997年の神戸連続児童殺傷事件(1997年)の犯人(酒鬼薔薇聖斗・逮捕時14歳)や2000年の西鉄バスジャック事件の犯人(ネオむぎ茶・逮捕時17歳)など世間から注目を集めた少年犯罪があり2000年にはキレる17歳と呼ばれた世代(同学年・1982年4月2日 - 1983年4月1日生まれ)と同じだったことから、「理由なき犯罪世代」として世代論について語られた[31]。また西鉄バスジャック事件とはネットでの犯行予告という共通点もある。

犯罪予告
事件後複数のサイトにおいて、殺人などの犯罪予告が相次ぎ、7月7日までに33人を検挙した。事件前は月に2〜3件だったが、事件後1ヶ月で100件以上になっている。このほとんどが10代と20代で、供述内容などからそのほとんどが悪戯とされているが、実行の意思とは関係なく脅迫罪や威力業務妨害に該当するれっきとした犯罪である。小中学生が行ったものもある[32]。また通り魔事件や犯人に対して言及したものも一定数見受けられる。警察庁は6月24日に、全国の警察本部にネット掲示板への犯罪予告の書き込みを厳正に取り締まり、摘発例を積極的に広報することなどの通達を出した[33]。

レンタカー事業者
レンタカー事業者の中には犯罪の手段として使用されやすい、商用車の貸出要件の厳格化(使用目的の確認、クレジットカードの保有を条件とする)を行う動きがみられた。

銃刀法の改正
この事件の影響を受け、2009年1月5日に銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)が改正された。内容は、「刃渡り5.5cmの剣が原則所持禁止」が主となっている。これにより集蜜用ナイフやカキの殻むきナイフも違法にあたると発表され、各業界で混乱を招いている。

起訴及び裁判
3ヶ月に渡る精神鑑定の結果「完全な責任能力あり」との鑑定結果が出されたことから、東京地検は10月6日から被害者や遺族への通知を開始し、10月10日に殺人、殺人未遂、公務執行妨害、銃刀法違反での起訴に踏み切った[34]。10月31日には公判前整理手続に入ることが決定され、翌2009年6月22日には第1回公判前整理手続が行なわれて、弁護側は起訴事実を大筋で認めた[35]。


コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

J&J犯罪研究室 更新情報

J&J犯罪研究室のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング