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目 世過コミュのであい

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コメント(4)

あれは何年前の事だったか…

俺が、踊り子として夜の街で活躍していた頃だ。

その夜は何故か、とにかく街の灯りが鬱陶しくて、なるべく光の届かぬ裏路地を選んでフラフラと歩いていた。

なるべく
暗い方へ暗い方へ

そうすると不思議なもので、光が届かなくなり、闇が濃くなるほどに視界には異形の者達の姿と営みがハッキリと浮かび上がっていく。

初めは
「造られた嘘臭い残酷美」、

次は
「コンプレックス」

次第に
「無垢」と「狂喜」、「混沌」と「アイスクリーム」、「色即是空」、「ナイフ」と「ホームレス」、「片目」、「バラ」と「妊娠」…

ふん、だんだんと面白くなってきた。

だけど、どれも今ひとつ惹かれないな。

しばらく冷やかして帰ろう。

ため息一つ。
一歩二歩。

その時突如、俺の右手が後ろに引っ張られるのを感じた。

振り返ると、小さな少女が俺の袖口を引っ張っている。

「なんだいお嬢ちゃん。ここは君の来て良いとこじゃない、来た道を引き返してお家に帰んな。」


少女はうつむいたまま、おずおずと本を差し出してきた。

「これは君が書いたのかい?」

本を受け取りパラパラとめくる。

そこには、俺がかつて触れた事のない程の、禍々しく美しい、愛情たっぷりの怨念が詰め込まれていた。

絶句する俺を前にして、少女は微笑む。

「ここはあなたが来て良い場所じゃないのよ?








でも、もう家には帰してあげないからね。」


クスクスと笑う彼女を前に、

俺は「僕」になり、
膝まずいて許しを乞うた。

その時僕の胸には、
ゾッするよな恐怖と

ゾッとするよな快感が

アンビバレントにこみ上げていた。






気がつくと、
僕は彼女の作品にコメントを残していました。

ここはとても暗いです。

聞いた話によると、再び光が見えた時、家に帰る道が見つかるらしいです。

だけど僕はきっと、二度と家には帰れない。

あの愛らしく残酷な、「女王」の虜になってしまったから。

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