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広島国際学院大学文芸部コミュの食事シーンを書いてみよう

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名作に名シーンあり。

中でも食事シーンは、登場人物の動作や性格、人間関係や趣味嗜好を雄弁に表現します。

発足まもない私たち文芸部員も食事シーンのびのびと書けるようになると良いですね。

そこで、自分のお気に入りの作品の中から、あるいは、自分で書いた食事シーンを紹介し合いませんか。きっと小説の良い勉強になると思います^^




※他作品を引用する場合は、著者名、出版年、タイトル、出版社、ページを明記し、
間違いの内容にしてくださいね^^;

コメント(13)

<<引用開始

「今の我は血に飢えている......ククク......早く生贄を差し出さねば汝に災いが降りかかることになろう......」
 素直におなかがすいたと言え。
「ちょっと待ってな。今作るから」
 学校帰りにスーパーに寄って買ってきた食材のうち、今日の夕飯に使うもの以外を冷蔵庫に入れながら俺は言う。
 今日は運良くホタテが半額だったのでシーフードパスタだ。
 しかしその前にレタスとキュウリとトマトとハムの、簡単なサラダを作る。
 その後、鍋にたっぷりの水を入れて火にかける。
 湯が沸騰するまでの間にエビの殻を剥きイカとたまねぎとほうれん草を切り、唐辛子とニンニクをみじん切りにする。
 実はあさりも半額だったので買おうか迷ったのだが砂を吐かせるのに時間がかかるため今日はやめた。あさり入りパスタは休日にでも作ろう。
 別のコンロでフライパンを火にかけオリーブオイルと唐辛子とニンニクでソースを作りつつ、魚介類を投入。
 鍋でパスタを茹でながらフライパンで魚介類を炒め、十分に火が通ったら野菜も入れる。
 塩こしょうを散らしてソースの味を調え、茹で上がったパスタをフライパンの方に移してソースと絡める。
 時間にして十五分ほどで今日の晩ご飯完成。
 サラダとパスタを皿に盛りつけてテーブルに持って行く。
「ほらよ」
「ククク......ご苦労......」         
                              引用終了>>

(平坂読 著 2009年『僕は友達が少ない』メディアファクトリー、pp.164-166から引用)

 上記の引用は最近のライトノベルのベストセラー作品?である平坂読さんの『僕は友達が少ない』の一節です。厨二病全開の妹に主人公の「俺」が夕食を作っているシーンです。シーフードパスタを作る手順が簡潔にして詳しく、しかもよどみなく描写されていますね。平坂さんご本人も日頃からかなり料理をされているのでしょう。

 非リア充(エア充?)の日常という設定や、たくさんの個性的なキャラクターの登場、そして現在、旬のブリキさんのイラストなど何かと注目点が多い作品ですが、食事シーンに表現されるように、さりげない日常生活の描写力にも相当の魅力がありますね。

 夕方にスーパに寄ったけれども、あさりは砂を吐かせるのに時間がかかるので断念という描写はとても説得力がありますね。思わず大きく頷いてしまいました。
なるほど、確かに読んでみると描写が細かいですね…。簡単なようで、食事や料理を文章にするのは難しい。池波正太郎先生の描写とかは、本当に秀逸なんですよね。

では僕は「ソフト部のぼうけん」から引っ張ります。

ゴメスはいつもカツカレーを食べる。
僕などはそれを、キャラ作りかと疑ってしまうのだが、どうやら本当にカツカレーが好きらしい。
サイズも小さく、厚みもないカツだが、とても美味しそうに食べている。
驚くべきはごはんとカツをバランスよく、均等に食べている点だ。
ゴメスは最後に、どちらかが残るような食べかたはしな
かった。
いつも決まったペースで、ごはんとカツを胃袋におさめていった。
まったく、定められたリズムに忠実な男だ。
ある日そうしてカツカレーを食べるゴメスに、僕は少しばかり悪戯心が湧いた。
ゴメスの至宝であるカツを一切れ、奪い取ったのだ。
ゴメスはスプーンを動かして抵抗を試みたが、まったく無駄だった。
いつになく俊敏さをゴメスは見せたが、僕がトンカツを胃におさめると諦めた。
ゴメスはごはんの食べ方に辟易し、追加で味噌汁を買うまでに至った。
ゴメスは怒らなかったが、その後僕は彼の正面で昼食をとる機会を、永遠に失ったのだった。

限りなくノンフィクションなフィクションです。
池波正太郎大先生。恐ろしい名前が口にされてしまった・・・^^;
冗談はさておき、池波作品の食事シーンはどれも秀逸ですね。
私は、以前、思わず『剣客商売 包丁ごよみ』(新潮文庫)も買ってしまいました。
(剣客商売シリーズの食事シーンばかりを再編集し、レシピ化したものです。)
池波作品の食事シーンは改めて研究しましょう^^

さて、「ソフト部のぼうけん」の食事シーンの一つ、なかなか良く書けていますね。
カツカレーの食べ方で「ゴメス」の性格描写が補強されている感じですね。

ところでカツの描写だけでなく、カレーの部分の描写も読みたいのですが^^;
カレーって、色、とろみ具合、具材の種類、香り、辛さ、など描写するポイントが多い食べ物ですね^^
ありがとうございます。
山賊おにぎりを頬張る登場人物が生き生きとしていますね^^

ところで、現役の学生の皆さんの世代では、山賊おにぎりを良く食べますか?

小さな寂れたレストラン。二人の男が円卓に座り朝食をとろうとしている。
右の男はご飯、鮭の焼き魚味噌汁、卵焼き、お茶。
左の男はパン、鮭のムニエル、コーンスープ、ハムエッグ、コーヒー。

「いただきます。」二人は小さく呟き静かに食事を楽しんだ。

朝日の射す海辺のレストランで。
> ヒューベリオンさん

なんとなく面白いやん。
レストランに和食と洋食があるとか。

上の藤原さんの山賊おにぎりのシーンが気になってきたのですが、
「はむっはむっという音」の表現がラノベっぽいですよね。

私の印象では、サンドイッチやおにぎりのように、三角形の食べ物の尖った部分を食べるときの表現という感じがしますので、
山賊おにぎりをはむっはむっと食べるのは、とても納得します。
(私的には山賊おにぎりは▲のイメージが強いので^^)

しかし、同じ三角形でも「クレープをはむっはむっと食べる」と言わないような気もしますし^^;


>鑢さん

和朝食、洋朝食の選び方に登場人物それぞれの性格が表れていますね。

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