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半裸探偵サグル公式コミュニティコミュの覚醒妄想〜米国武者修業編〜

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 僕がスラム街を半裸で歩いていると、自転車に乗ったちびっ子ギャング数名にぐるぐると囲まれてしまった。
 ちびっ子ギャングたちは自転車を降りて僕に近付くとポケットに手を突っ込み、そしてスニッカーズを取り出した。全員が一口かじってクチャクチャと音を立てながら食べる。
 やがて食べ終わると、残りのかじった部分を僕の顔や身体にぐいぐいと押し付けてくるのだ。ニヤニヤと笑いながら。
 ベタベタ、ネチョネチョしたスニッカーズの感覚があまりにも不快でたまらなくて、なんども子供を止めるのだが、囲まれていてはどうにもできない。
 そうしているうちに、辛抱できなくなった僕はついつい高次元人として覚醒してしまうのだった。
 そしてちびっ子ギャングたちは一瞬で更正した。

 そんな妄想をしながら世界平和を祈っていきましょう。

コメント(4)

 ラスベガスに移動した僕は、昔のツテから一晩だけの約束である大物議院の身辺調査を依頼された。
 眠らない街を我が物顔で歩く老獪な議院の後を追い、影へ影へと張り付きつづけた。
 今夜四件目の高級クラブに議院が入店したのを見届けた後、少し気を抜いて愛用のシガーに火を付けようとしたその時だった。
 後頭部に重たい衝撃を受け、僕は路上に倒れた。

 道路には僕の頭から飛び散ったらしい液体が広がっている。あたりには独特のニオイが漂う。なんとか動く腕で液体を拭ってみる。黄色い。

 良いたくあんで殴られた…。
 そう気付きながら、僕は意識を失った。
 眩しさに目を覚ました時、僕は見知らぬ実験室らしき場所で両手両足を手術台のようなものに縛り付けられていた。
「フッフッフ…お目覚めかな?」
部屋の奥の暗闇から何者かの声がした。
「誰だ!?」
「私のことはどうでもいい…それより聞かせてくれないか、中華料理屋のテーブルに縛り付けられた感想を?」

…なに!? これは中華料理屋のテーブルだったのか…。確かに腰をク…イッてすると少し回転する。もう一度。ク…イッ。楽しい。
「フッフッフ…喜んでもらえたようだね」
「うるさいッ! 楽しくないッ! こんなことをして、お前は何者なんだ!?」
「そんなに知りたきゃ教えてやろう…」
と、暗闇の中から白衣を着た覆面の人物が姿を現した。
「フッフッフ…私の名はDr.カョニッン! 悪の科学者だ!」
 Dr.カョニ…なんて発音しにくい名前なんだ。僕はそう思った。
 覆面の男は続けて言った。
「きみの記憶が完全に戻る前に、始末させてもらおう」
僕の、記憶…?
「僕の記憶って、それはどういう意味なんだ、Dr.…K?」
「本当に記憶を失ってしまったようだね…。昔教えたはずなのにな。私のイニシャルはKではなくQなのだとね!」
「知らない知らない、お前なんか会ったことないぞ!?」
僕は本当にこの男を知らないはずだ。
「組織を逃げ出したあげく、記憶を失って捕まるとは、なんと哀れなやつよ。いずれにせよ抹殺される運命ならば私の実験台として使われる幸運に歓喜したまえ!」
実験台だって…!?
「や、やめろ…Dr.Q!なにをするつもりだ?」
いつの間にか近づいていたQの指が僕の頭に伸びる。
「なあに、ちょっとした脳改造手術だよ…。きみの脳をちょっと取り出して、代わりにこのヘラクレスオオカブトムシの幼虫を入れてみるだけさ…」
そう言い終わるとQは指を鳴らし、それと同時に僕の身体には電流が流れ、僕は再び意識を失った。
 誰かが呼ぶ声で目を醒ました。僕は…、まだ人間としての意識があるようだ。脳手術は、行われたのだろうか。
 それにしても不思議なのは、どうやら僕が床で倒れていることだ。先ほどまで僕を縛っていた縄は千切れて手足は自由になっている。寝かされていた手術台も倒れているし、なにやら部屋中が荒らされたような様相だ。なにがあったのだろうか。
 その場で立ち上がると、手術台の向こう側で誰かが俯せに倒れているのが見えた。…Qだ。
 Qはうわごとのようになにかをつぶやいていた。僕は恐る恐る近付いた。
「サグル…、目を…醒まし…て…、サグル…」
 そうか。さっきまで僕の名前を呼んでいたのはQだったのだ…。慌ててQに駆け寄った僕はQの身体を抱き起こした。
「おい、Q! 僕ならもう目を醒ましたぞ! これは…、ここでなにが起こったんだ? 手術は行われたのか!? なあQ、しっかりしろ!」
するとQは意識を取り戻したらしく、僕に向かい言った。
「あぁ…、サグル。気が付いたんだね、良かった…」
「Q…、大丈夫か?」
「あぁ、すまない。大丈夫だ…。いま、起き上がるから…」
と、Qが立ち上がろうと屈んだその時、Qの顔を隠していた覆面がはらりと床に落ちた。
 長い黒髪が背を流れるように姿を現した。僕はコイツを知っている。直感的にそう思った。
「…もう隠す必要もない…か。ねぇサグル…、これでもまだ思い出さない…?」
そう言って振り向いたQは、僕と同じ年齢くらいの美しい女性だった。そして、彼女の鼻の下には黒マジックでヒゲが書かれていた。

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