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ゼロからはじめる マネー講座コミュの【分散投資:3】「時間的な分散」とは?

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【分散投資:3】「時間的な分散」とは?

◇[投資について考える]シリーズ:分散投資(3)

   「時間的な分散」とは?



さて、前回「分散投資」の方法として2つ紹介しました。

1)「アイテム別の分散」→ 値動きの異なる資産種別に分散。
2)「国外への分散」  →「通貨リスク(またはソブリンリスク)」の分散。
            →「資産の時価総額に対する比率」での分散。

今回はこれに第3の軸として「時間を加味した分散」について
考えてみたいと思います。


***


◆ドル・コスト平均法

投資商品に値動きはつきものです。
頻繁に上がったり下がったりします。

キャピタルゲインを得るには「安く買って高く売る」のが原則ですが、
投資商品(例えば株式投資)のタイミングを計る時、
「どこが高値で、どこが安値かを知る確実な方法」は
 厳密に言えば存在しません。

こうした価格変動リスクを分散する方法として、
「ドル・コスト平均法」があります。
(英:Dollar cost averaging 定額購入法ともいう)

方法自体は単純。
「商品を、一定の金額で継続的(定期的)に購入する」だけです。



例えば、同じ銘柄の株式を
月イチで1万円分と決めて買う場合。

    株価    購入数
1月:100円/株  100株
2月: 80円/株  125株
3月:105円/株   95株
4月: 95円/株  105株
5月:110円/株   90株
6月: 70円/株  142株

取得費用の平均は、
60000円÷657株=91.32円となります。



同様に
月イチで100株と決めて買う場合。(定数購入法)

    株価    費用
1月:100円/株  10,000円
2月: 80円/株   8,000円
3月:105円/株  10,500円
4月: 95円/株   9,500円
5月:110円/株  11,000円
6月: 70円/株   7,000円

取得費用の平均は、
56,000円÷600株=93.33円となります。



このように、購入できる商品数は
価格が高いと少なく、安い時には多くなるので、
購入平均コストが比較的安値で安定します。
これにより「一定の数量を継続的に購入する事」に比べて有利とされます。

購入期間内の平均値よりやや低い数字が平均購入コストとなるため、
底値を拾った大勝ちは望めないが、天井値を拾って大負けする可能性も低い。
安全にキャピタルゲインを狙う場合には有効。

定期的・機械的にできるので、素人の積立て投資などにも向いています。

欠点は
◆小口投資を繰り返すので、取引手数料がかさむ
◆平均購入単価を引き上げてしまう可能性がある
(値動きの荒いハイリターンな銘柄の場合)
などです。

前者は、手数料を抑える購入手段を探すことで、
後者は、最初に購入した価格を基準に一定の上下幅を設けて、それより安い時だけ買う
    (価格分散法)ことなどで、ある程度カバーはできます。
    高値が出続けた場合、資金はキャリーオーバーするとか。


「インデックス(指標)への投資」が銘柄選びを不要にするのと同様、
「ドル・コスト平均法」は投資タイミング選びを不要にするので、
 機械的かつ非専門的だという理由で、素人向きの手法だと言えます。


***


◆複利(ふくり)

複利とは、
「元金によって生じた利子を、次期の元金に組み入れる方式(複利法)によって
 計算された利子」のこと。

元金だけでなく利子にも次期の利子がつき、各期の利子が次第に増加していくため、
投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになります。

長期投資派の主張である、
「早く始めて、長く持ち続けることが有利」という説の根拠のひとつです。
可能なら最大限利用すべきだということは、疑う余地がありません。



例えば、元金10,000円、月利10%の場合、
複利法では以下のようになります。

[計算式]
新元金=元金+元金×利率
=10000+(10000×0.1)=10000×(1+0.1)

1)10000+1000=11000(新元金)

次の月は、
この11,000円(元金と利子を合わせた額、元利合計という)を
元金として計算。

2)11000+1100=12100

次の月は、この12,100円を元金として計算。

3)12100+1210=13310

こうして、3か月後には3,310円の利子がつきます。

これが単利だったら3か月後の利子は3,000円なので、
複利での利子はこの時点で単利より310円(約10.3%)多いわけです。



また、複利には「72の法則」というのがあります。

「72の法則」は、複利計算の場合、
「預けた金額が元の倍になるのにどのくらい時間がかかるか」を概算する方法で、
「72を利率(%)で割った値」が、ほぼ正しい期数になるそうです。
(逆に、72を期数で割ると「その期数で倍になる利率」が割り出せる)

例1)年利4%のインデックスETFに投資したとして、倍になるのに何年?
→72÷4=18(年)



くえすちょ〜ん♪

◇質問

例1と同じ商品に、手数料1%、税金20%が余分にかかる場合、
倍になるのに何年かかります?

(自分で考えて、よかったらコメントで返してくださいね〜)


※一見、大した事ないように見えるコスト(手数料や税金)でも、
 時間で計算すると、大きな差になることがわかると思います。


***


【おまけ】


◆「早く始める」という事

「もし老後資金を貯めるなら、
 早い(若い)うちに始めた方が良い」というのは、
「時間」という資源を最大限に活用できるからですよね。

ドル・コスト平均法による積み立ては、
長期で運用すれば小さい負担から始められますし、
複利は(後半になるほど増える勢いが増すので)
長期間運用するほど最終的なリターンは大きいですし。

老後に必要な資産(相当な大金です)の運用期間が、
10年しかないのと、40年あるのとでは自ずと方法が変わってきます。
期間が短いということは、より大きいリスクを取る必要があるわけですから、
成功率が下がるのは想像に難くありません。

ぼく自身できてないので、全然、他人の事を言えませんが、
もし若い人にアドバイスするとしたら、
「早く学んで、早く始めた方がいいよ」と言いたいですねぇ。


◆インデックスへの長期投資は、
「資本主義特有の成長」への投資

日本経済(実体)の資産価値が高いか安いかは議論が分かれるところでしょうが、
平均株価を見る限り、バブルの頃より大幅に低いけれど、
バブルが崩壊して暴落した時期よりは戻して来ています。

個別銘柄に投資するのは論外として、
全体に分散するインデックスへの投資にしても
全体として上げ調子でないと将来の利得はないわけですから、
現状が高いのか安いのかは、「今始めていいのかどうか」の判断に関わります。


ひとつヤマを張るとすれば、
日本も含めた、資本主義社会は原理的に
「利潤を求めて成長していくことを運命づけられている」という点でしょう。
(経済合理的である限りは)

地球全体の総資産を時価総額に応じた比率で持つマクロな国際分散投資は、
「世界資産の縮小コピーに投資」する選択であり、より大げさに言えば
「資本主義は現在より将来の方がずっと成長している」という
 未来予想への投資だと言えるでしょう。

ぼくは自分自身の、破綻寸前の財政を再建中なので、
国際ポートフォリオを持つ余裕がありませんが、
日本も世界もまだ何とかなるかな…という比較的楽天的な見方をしてます。
(「先進国は近々破綻する」という目に張るなら、
  エマージング指標に賭けてみるのも手でしょうけど)

もし可能なら国際株ポートフォリオを持ってみたいと思います。
(でも、英語が必須だろうなぁ…(^^;)


では、今日はこの辺で。

コメント(2)

>ちゃかぽこさん

おはようございます。

>今回はこれに第3の軸として「時間を加味した分散」について
考えてみたいと思います。

今日は時間についてですね。
株などの短期売買で儲けようという人じゃない限り
ふつうは、リスクを控える分時間を味方につける投資法が
一般的ですよね。
では、本日もよろしくお願いします。

>定期的・機械的にできるので、素人の積立て投資などにも向いています。

そうですね。
私も、一万円からの積立投資をしようと思っています。
今まで、「値下がり」は怖い!
と思ってましたけど、ドルコスト平均法なら、
値下がり時に商品が多く購入できるから、
再び値上がりしたときに損失がスピード回復できるらしいですね。
だから、値上がりも下がりも心配なく
淡々と積みたてられる…というのは、素人にはおすすめの投資法ですよね。

たしか星野 泰平さんの「半値になっても儲かる つみたて投資」に
徹底的に書かれていたましたので、とても参考になりました。

>「ドル・コスト平均法」は投資タイミング選びを不要にするので、

人にもよるんでしょうけど、
売買タイミングを常に気にしてたら
日常生活に支障をきたしますものね。
その点、機械的に淡々と買うのは一般人向けですよね。


>「早く始めて、長く持ち続けることが有利」という説の根拠のひとつです。
>可能なら最大限利用すべきだということは、疑う余地がありません。

そうですよね。可能なら、出来る限り貯金を投資に回したいんですけど
まずは主人の信頼を得ないといけません…。
(我が家は主人が家計の主導権を握ってます)
今のとこ許されているのはひと月一万円なので、これで結果を出さなきゃ…。
(時間がかかりそうです)

>また、複利には「72の法則」というのがあります。

へえー!
初めて知りました。こんな便利な法則があったんですね。
これなら簡単に複利計算ができる。
嬉しいなぁ。



くえすちょ〜ん♪

◇質問

>例1と同じ商品に、手数料1%、税金20%が余分にかかる場合、
倍になるのに何年かかります?


はわわ!計算問題!
私のような素人は、つい税金を見落としがちでいけませんね…。
ちょっと考えてみます。

年利4%だから、100万円預けたとしたら
年間4万円の利子。
税金は配当金(利子)にかかるんですよね???

そしたら、税金引いて4万円×0.8%=32,000円

さらに手数料1%。これは、元本にかかるんですよね…?
それなら手数料は年間1万円。

元本に利子を足して、税金と手数料を引くと、合計102万2,000円。
つまり利回りが2.2%ということですよね。

ここで72の法則!!
72÷2.2%=32,727……

だいたい、元本が倍になるのに32〜3年ということではないでしょうか??
どうぞよろしくお願いします。

****

>期間が短いということは、より大きいリスクを取る必要があるわけですから、
>成功率が下がるのは想像に難くありません。

そうですね。若いからリスクを抑えめにして時間を味方につけたり、
あるいは失敗しても取り返しがつくから、
アクティブに運用するのかは人それぞれですが、
残された時間が多い、というのは投資を始めるにあたって
とても優位ですよね。

>日本も含めた、資本主義社会は原理的に
「利潤を求めて成長していくことを運命づけられている」という点でしょう。

確かに!資本主義である以上、成長が求められますものね。
将来的には、行き過ぎた資本主義が破綻する可能性もあるかもしれませんが。
今のところ、世界的にみれば、まだまだ経済的に発展するゆとりが
あるように感じられます。
ということは、ヤマを張る価値があるということですよね。

>もし可能なら国際株ポートフォリオを持ってみたいと思います。

私は、国内、先進国、新興国のポートフォリオを持ちたいです。
資金がないのでどうにもこうにもいきませんが、
働きだしたら、自分のお金で必ず!と
狙っています^^

お互い頑張りましょうね!
今日もお忙しい中、ありがとうございました。

>管理人さん


>淡々と積みたてられる…というのは、素人にはおすすめの投資法ですよね。

日本では「難平買い(なんぴんがい)」と呼んで、
相場師の間では割と蔑称のように使われるらしいんですが、
素人向けと考えれば結構メリットありますよね。


>売買タイミングを常に気にしてたら
>日常生活に支障をきたしますものね。

カタギの社会人なら特にね。
デイトレードみたいな事は素人の手に負えないし、
ホントの所はプロの手にも負えないわけですから。


>まずは主人の信頼を得ないといけません…。

信用を得るってのはちょっとした仕事ですからね。
うちもボクが家計の主導権を握ってます、一応。



>くえすちょ〜ん♪

>例1と同じ商品に、手数料1%、税金20%が余分にかかる場合、
>倍になるのに何年かかります?

まず、年利4%から手数料を差し引きますね。
その後に、税引後利益(100-20%=80%=0.8)をかけます。

例2)
→(4ー1)×0.8=2.4%
→72÷2.4=30[年]

コスト比=2.4÷4=0.6 = 60%(40%減)
時間比 =30÷18=1.66=166%
(66%のコスト増は、12年もの機会損失だとも言える)



これ、手数料をコストとして先に払ってますが、
税引後利益から手数料を払う事になるとさらに悪化します。
(どっちになるんだろ?)

例3)
→(4×0.8)ー1=2.2%
→72÷2.2=32,727……[年]

コスト比=2.2÷4=0.55 = 55%(45%減)
時間比 =32.7÷18=1.81=181%
(81%のコスト増は、14.7年もの機会損失だとも言える)

こっちが管理人さんの計算式になります。

時間で計算すると、
一見、大した事ないように見えるコスト(手数料や税金)が、
大きな差につながることがわかると思います。



>残された時間が多い、というのは投資を始めるにあたってとても優位ですよね。

だから、若いうちに(できれば学生のうちに)投資の基礎を学ぶと、
とても有利だと思います。圧倒的に有利とまで言ってもいいかも。


>ということは、ヤマを張る価値があるということですよね。

ヤマを張るなら新興国に張るのも手ですけどね。
市場価格が全体に下がってる昨今ですから、
もし実体(時価総額)より市場での値が低いなら、
世界株ポートフォリオもまだ魅力があるような気はします。
バリュー投資の方向から見れば。


>私は、国内、先進国、新興国のポートフォリオを持ちたいです。

こういう話を頭に置いてると、世界経済の話にリアリティが出て来ますよね。
ニュースの裏には必ず経済的思惑が蠢いてるという。

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