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ゼロからはじめる マネー講座コミュの【分散投資:1】投資物件のメリット・デメリット

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◇[投資について考える]シリーズ:分散投資(1)
   「投資物件のメリット・デメリット」


分散投資について考える前に、
これまで紹介したものを含めて
投資物件の性質や長短について考えてみましょう。


***


【債券】
「金貸しになる」=借入金(デット)の貸し主になる=債権者=債券保有者
(発行者が国なら「国債」、地方自治体なら「公債/地方債」、会社なら「社債」)

[メリット]
◆債券の支払いは常に株式より優先されるので、危険度が低い。

[デメリット]
◆債券の収入は利回り・利率で決まっており、一般にリターンが低い。
(ただし、債権の危険度に応じて利率が決定するので、この意味では
 大きなリスクプレミアムを取るハイリスク・ハイリターン的な取引もあり得る)
◆利益が確定すると所得税が発生する。(源泉分離課税20%)



【株式】
「オーナーになる」=資本(エクイティ)の持ち主になる=区分所有者=株式保有者

[メリット]
◆株式の収入は業績によって変わるので、業績がいいとリターンが高い。
◆「議決権」を持つので、会社のコントロールに関われる。(大株主の場合)

[デメリット]
◆株式の配当は、常に債券より後回しにされるので、危険度が高い。
(投資の危険度は「株式>債券」)
◆利益が確定すると所得税が発生する。(源泉分離課税20%)



【不動産】
(状況によって大きく違うが、賃貸不動産/現物のオーナーの場合)

[メリット]
◆収入が、インカムゲインとキャピタルゲインの双方で構築できるため、
 相乗効果が見込める。(賃料収入、元本返済=資本増加、価格上昇など)
◆節税効果が見込める=全体として不動産は経費が計上しやすい。(減価償却、利子など)
 損益通算ができる場合、収支がマイナスでも本業の儲けと相殺できるなど有利な場合も。
◆不動産は融資が利用しやすくレバレッジをかけやすいので、儲かる時は大きい。

[デメリット]
◆さまざまな要素が入り組んでいるため、多様なリスクの影響を受ける。
(◇空室リスク◇流動性リスク◇価格リスク◇賃料リスク◇金利リスク◇税制リスクなど)
◆レバレッジをかけている場合、損する時は大きい。
◆持っている限り、一定の費用負担が発生する。(固定資産税、管理費、火災保険など)
◆儲かった場合は所得税が発生する。(申告課税。税率は利益の額により変動)

※メリットとデメリットは相互に絡み合う関係。



【デリバティブ(金融派生商品:商品先物、スワップ、オプションなど)】

分散投資は相関性の低い商品に投資する事で
リスクを軽減(リスクヘッジ)する手法なので、
株式、債券、不動産とは独立して値動きする
「商品」をアイテムに選ぶ場合があります。
商品現物取引は、業者でもない限り通常は行われないので、
投資・投機商品としては商品先物取引が一般的です。

(このジャンルはあまり詳しくはないので、一般論になりますが…)


[メリット]
◆株式、債券、不動産とは独立して値動きするため、リスク軽減効果が見込める。
(もともとデリバティブ自体、リスクヘッジに用いられる事も多い)
◆さまざまな売買手法が利用し易いため、上げ相場でも下げ相場でも対応できる。
(空売りやオプションは株式や債券でも可能だが、デリバティブほど自由度は高くない)
◆「証拠金取引(少額の現金のみで取引できる)」なのでレバレッジをかけやすく、
  儲かる時は大きい。
◆大きな単位で取引される商品取引を、少額からでも行える。

[デメリット]
◆レバレッジをかけている場合、損する時は大きい。
◆利益が確定すると所得税が発生する。(源泉分離課税20%)



【人的資本(ヒューマンキャピタル)】

クワドラントや働き方によって差があるのですが…あえて言えば。

[メリット]
◆高い確度で儲かる。
(給与水準が世界最高レベルの日本に生まれた幸運を活かせるため、
 懸命に働けば、ほとんどの場合プラスのリターンを得る事ができる)
◆自分の能力次第で、リターンを大きくできる。
◆ある程度、物価と連動しているので、就業中は比較的安定した生活が送れる。
◆最も一般的な投資であり、社会的に認知されている。

[デメリット]
◆懸命に働く必要がある。
◆十分な能力を持ってないと、市場で買い手がつかない場合がある。
(売れるだけの「光る能力」を身につける必要がある)
◆リストラや倒産によって、ポジションを失う可能性がある。
(だから定期預金や国債ほどには安全じゃない)
◆65歳(退職年齢)になると、労働市場での価値はほぼ0になる。
◆税金のターゲットになりやすい。(勤労所得は特に)

※デメリットのほとんどはEクワドラントへの影響ですね。(汗)


***


ぷろぶれ〜む♪

◇練習問題

ここに登場していない商品(以下の商品)の、
投資商品として考えた場合のメリット・デメリットを挙げてみてください。

◆生命保険
◆定期預金

(自分で考えて、よかったらコメントで返してくださいね〜)


***


【おまけ】

ロバート・キヨサキさんによれば、
資産の種類を以下の3タイプに分ける方法もあります。

1)紙の資産(ペーパー・アセット。ヴァーチャルな資産を運用)
 …株式、債券、デリバティブ、投資信託、預金、保険など。ポートフォリオ所得を生む。
 …圧倒的に人気の高い投資形態。他のタイプの投資より維持管理がはるかに簡単。
 …ほとんどがヴァーチャルな取引で、現物を所有するリスクが少ない。
 (ただし、就職を債券と捉える場合は、限定的に現物運用のリスクを負う)

2)不動産(現物で不動産を運用)
 …住宅用物件と商業用物件がある。不労所得を生む。

3)ビジネス(現物で人的資本・他を運用)
 …勤労所得(自分で働く場合)、不労所得を生む。
 …勤労所得(給与所得)は仕事や何らかの形の労働から生まれる所得で、
  最もありふれた形態。
  一番多く課税される所得でもあるため、これで財産を築こうとすると最も大変。



見ての通り、現物への投資(不動産、人的資本)は
様々な要素が絡み合って扱いが複雑な上、ハイリスク・ハイリターンなのですが、
就職している社会人である限りは、誰もがそのリスクは負っているわけです。

これらを抜きにして、ヴァーチャルな資産である紙の資産だけで
分散投資を語るのは、控えめに言っても片手落ちだと思われます。
(リスク軽減のために分散投資するのであれば、なおさら)

もちろん最初からバランスよく投資できる人はごく稀だと思いますが、
自分の置かれた状況に応じて分散投資する場合、
どのようなリスクの取り方が考えられるのかは、次の講釈で考えてみましょう。


では、今日はこの辺で。

コメント(3)

>ちゃかぽこさん

おはようございます!
最近おサイフケータイでポイント貯める技を覚えました。
ネット証券の開設も、キャンペーン期間を狙って
キャッシュバックゲットです。
おかげさまで、すこし堅実な主婦になりつつありますヨ!

では、本日もよろしくお願いします!

>分散投資について考える前に、
>これまで紹介したものを含めて
>投資物件の性質や長短について考えてみましょう。

いつのまにやら、こんなに
勉強してきたんですね〜。
しみじみと振り返りました。
「投資なんて異世界のおはなし」と以前は
思ってましたけど、最近は身近に感じるようになってきました。


>※デメリットのほとんどはEクワドラントへの影響ですね。(汗)

一般的に馴染みの深いEクワドラントですけど
改めてみると、それなりにリスクが高いんですね。
年齢とともに、付加価値を高めていかないと
労働市場で買い手がつかないし…。
年齢制限もあるから、若いうちから計画的に働かないと
後が怖いですね。

***


ぷろぶれ〜む♪

◇練習問題

>ここに登場していない商品(以下の商品)の、
>投資商品として考えた場合のメリット・デメリットを挙げてみてください。

◆生命保険
[メリット]
・人的資本の喪失に備えられる。
(突然稼ぎ手がいなくなり、貯金がゼロだったとしても遺族が生活に困窮しない)

[デメリット]
・インフレに対応していない
・保険金詐欺などのリスクに対応するための費用や手数料、
保険会社の運営費用などが保険料に含まれているため、コストが高くなる。
・ほとんど掛け捨て(給付を受けることが稀)なので
資産価値は限定的。
・給付時に税金の適用を受ける

◆定期預金
[メリット]
・リスクがゼロに近い(よっぽどのことがない限り残高が減らない)
・コストがほとんどかからない

[デメリット]
・長期的に預けておいても、現段階ではリターン(金利)がゼロに近い
・インフレに対応していない
・他の運用方法を選ばないことで機会損失の可能性がある
(あれ…預金って税金かかりませんよね???)

こんなところでしょうか。
最近、不動産投資の本を読んでて思ったんですけど、
不動産を保有して団信保険をかけていらっしゃる方は、
生命保険いらないかもしれませんね。
モノにもよりますが、戸建でしたら、○千万単位の資産を遺族に残せますものね。
保険で住宅ローンはなくなるし。
マイホームか投資用かでも違ってきますが、
少なくとも掛け金を少なくすることはできそうですよね。

****

>これらを抜きにして、ヴァーチャルな資産である紙の資産だけで
>分散投資を語るのは、控えめに言っても片手落ちだと思われます。

なるほど。
たとえば、投資信託だけで分散投資を考えるのではなくて、
働きながら、ペーパーアセットや不動産を所有するのが
結果的にバランスのよい投資になるんですね。

すべてが上手くいくことは少ないでしょうけど、
お互いに補いあうことができますものね。

>自分の置かれた状況に応じて分散投資する場合、
>どのようなリスクの取り方が考えられるのかは、次の講釈で考えてみましょう。

分散投資のお話は、次回へ続くのですね。
楽しみです。
明日もよろしくお願いします!
>管理人さん


>いつのまにやら、こんなに
>勉強してきたんですね〜。

気がつくともうすぐ終了〜みたいな。
まぁ、まずは身近に感じてもらえるだけでも相当な進歩ですよね。
誰でもそこからスタートするんで。
普通の人はスタートラインにすら立たないわけですよ。


>一般的に馴染みの深いEクワドラントですけど
>改めてみると、それなりにリスクが高いんですね。

たぶんこれが「リスクを取らないリスク」そのものなんでしょうね。


***


>ぷろぶれ〜む♪

もうかなり、解答が近い感じですね。
一応、ぼくの思う答えを書いてみます。

◆生命保険
[メリット]
・財産がなくても、人的資本の喪失に備えられる。
(特に若いうち、先が長く将来の経費が必要なのに亡くなった場合)

[デメリット]
・中間マージンが多く、コストが高くなる。
・危険に遭遇せず生き残れた場合、膨大な資金を浪費する結果になる。
・節税できる範囲が狭い。(個人は年間5万円まで)
・給付時に税金の適用を受ける


◆定期預金
[メリット]
・1000万円まで(郵貯はもっと?)元本が保障され、リスクがゼロに近い。
・(日本では)維持費がほとんどかからない。

[デメリット]
・長期的に預けても、リターン(金利)がゼロに近い。
・他の運用方法を選ばないことで機会損失の可能性がある
・利息発生時に税金の適用を受ける。
(元本にはかからないけど、利息は源泉分離課税)


***


>不動産を保有して団信保険をかけていらっしゃる方は、
>生命保険いらないかもしれませんね。

まぁ、そうですね。
死亡保障でどのくらいの資産になるか、
またそのコストパフォーマンスが生命保険と比べて
割に合うかの計算が必要でしょうけど。


>たとえば、投資信託だけで分散投資を考えるのではなくて、
>働きながら、ペーパーアセットや不動産を所有するのが
>結果的にバランスのよい投資になるんですね。

本気で分散投資を考えるなら…という条件ならね。
ロバート・キヨサキさんのゲーム「キャッシュフロー101」では、
投資はかならず副業でやることになってますから。


>分散投資のお話は、次回へ続くのですね。

例によって概論ですけどね。
見方が変われば幸いです。

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