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ゼロからはじめる マネー講座コミュの【株式投資:2】手数料というコスト

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◇投資について考える [シリーズ:株式投資(2)]

「手数料というコスト」



今回は株式投資の手法のひとつ
「投資信託(=ミューチュアルファンド。投信、ファンドと略すこともある)」の概略と、
「手数料というコスト」についてお話しましょう。


***


[前回までのおさらい]

◇株式投資は基本的には「会社の所有権・分配権を買う」もの。
◇投資手法としては
 バリュー投資派(ファンダメンタルズ派)と
 テクニカル投資派(トレーディング派)という2大派閥(?)がある。
◇バリュー投資派
→本来価値より安い株を買い、会社の成長とともに株の価値(または株価)の上昇を狙う
 テクニカル投資派
→市場の変動に伴う株価変動から利ざやを稼ぐ事を狙う
◇株式市場は両派がしのぎを削ることで
「一見、経済合理的なようでいて、偶然に左右される、予測できないゲーム」
 になっている。


さて、大きく2つに分かれるこれらの株式投資、
普通に考えれば、どちらも素人(個人投資家)には敷居が高いです。
誰もがそう思うでしょう。

そこで、銘柄選びや運用などをプロに頼もう…ということになります。
この、プロ(ファンドマネージャー、機関投資家など)が資金を募り、
まとめて株式・債券などの資産を運用・分配する仕組みを
「投資信託」と言います。

この、文字通り「投資を、信じて託す」ことを、
商品として証券会社や金融機関が提供しています。
(ぼくには把握しきれないほどの種類が存在してるはずです)


***


くえすちょ〜ん♪

◇質問

「投資信託の運用者」(ここではファンドマネージャー)を
「プロ」と言っていますが、
 その根拠は何だと思いますか?

(自分で考えて、よかったらコメントで返してくださいね〜)


***


さて、この投資信託、
運用成績(パフォーマンスともいう)の計り方はご存知ですか?

「元本をどれだけ増やせるか」で見る方も多いようですが、
 それだけでは不十分で、
「“平均株価”を上回るかどうか」がひとつの指標となります。
※債券より高いパフォーマンスであるのは大前提(安全性大=リターン小)なので、
 債券についての説明は省きます。

平均株価というのは、大ざっぱに言えば
「比較的安定した企業(大企業である事が多い)の株価の相場」であり、
市場がどの程度の相場で、どの程度値動きしているかを反映します。
(日本なら東証株価指数 (TOPIX) や日経平均株価、
 アメリカならダウ平均株価などが有名です)

これを時系列で追いかけると、
1年でどの程度相場が変動したかを、ある程度把握できます。

例えば、相場の傾向(トレンドともいう)が3%上がっていれば「年3%上昇」、
下がっていれば「年3%下落」ということになります。




さて、投信のパフォーマンスに話を戻します。

仮に「年1%上昇」の投信があるとして、
ただ「増えたからいいじゃん」と考えてはいけません。

平均株価が、
「年3%上昇」の時だったら、「2%も低いから良くない」し、
「年3%下落」の時だったら、「4%も高いから素晴らしい」と
判断すべきでしょう。

別の見方をすれば、
「年3%上昇」の時に「2%上昇」した投信と、
「年3%下落」の時に「2%下落」した投信とでは
 後者の方が、パフォーマンスは上ですよね。

前者は元本を増やしてて後者は減らしてるから、前者の方が優れている
…と考えてはいけないわけです。



これは、本当は全ての投資に言える事で、
「投資のパフォーマンスは、指標をどれだけ上回るか」で
評価する必要があるんです。

この場合の指標は「物価(消費者物価指数)」ということになりますね。


***


さて、本題に入りましょう。

投信は平均株価より優れていてはじめて、
預けるに足るパフォーマンスを発揮してると言えるわけですが、
忘れてはならない重要な要素があります。

それが「手数料(というコスト)」です。

投信の場合、販売手数料、信託報酬、信託財産留保額など、
さまざまなコストがかかります。

特に「信託報酬」は運用実績に応じて
パーセンテージで請求される事が多いコストですので、
「運用実績の足を引っ張る」ことになります。

だからアクティブ運用の投信というのは、
「運用実績ー手数料>平均株価上昇率」でなければ投資価値がないわけです。
これはかなり厳しい基準と言わざるを得ません。

実際に投信を選ぶ時は、これを念頭に置いてください。
(時間的要因も忘れずに計算に入れましょう)
手数料は特に要注意です。


余談ですが。

口の悪い投資家は、
投信の運用者(ファンドマネージャー)を指して、
「平均株価以上のパフォーマンスを上げるファンドマネージャーはめったにいない。
 それを長く継続できるファンドマネージャーは誰もいない」
 ということを言うそうです。

もし、それが正しいとすれば、
「ただでさえ満足なパフォーマンスを上げられない上に、手数料まで取る投信」は
 (自分にとって)有利な投資と言えるでしょうか?
  少なくとも長期投資には向いてないんじゃないでしょうか?


***


さて、上の疑問に答える考え方がひとつあります。
それが「インデックスファンド(パッシブ運用の投信)」というものです。

「下手な考え、休むに似たり」と言いますが、
「それなら考えなければいい」という戦略を形にしたのが、
「インデックスファンド」だと言えます。


「インデックスファンド」とは、
 ファンドの基準価額が、ある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする
 投資信託のこと。

このインデックスにも様々な種類があり、
前に紹介した平均株価など(株価以外のインデックスもある)が
採用されることになります。

例えば日経平均であれば、
そこに採用されているのと同じ構成銘柄群(現在は225種類)で、
同じ組み入れ比率(ここでは225種類全部の時価総額合計に対する各社時価総額の比率)
になるよう調整されます。


つまり「インデックスの縮小コピー」を作るわけです。
これにより(理論的には、“率”は同じわけだから)
利幅もインデックスに連動することになります。

これを利用する事で
「インデックスが判断基準なら、それに連動するのが手っ取り早い」、
「何も考えずに、成長による恩恵に与る」
 という一種のバリュー戦略が取れます。

さらに、これは
「インデックスへの連動を機械的に行う」という手法ゆえに、
「専門家の判断が不要」となるため、
 手数料が割安であるというメリットも持ちます。

デメリットは、
平均的なパフォーマンスしか発揮できないことです。
(原理的に当然なんですが、それを長所と見るか、短所と見るかは人それぞれですね)


インデックスファンドの選択上の注意点は、大雑把に以下のようになります。

◇どのインデックスへの連動を選ぶか。
◇どのくらい忠実にインデックスに連動しているか。(トラッキングエラーの大小)
◇購入者負担の手数料がどれくらいか。
◇どういう形態で経営・運用されるのか。
◇そのインデックスファンドの会社自体は信用できるのか。


インデックスファンドは
「(株式市場が)偶然が支配するゲームである事を前提に、
 リスクを限定すべく考案されたやり方」
 だと言えるでしょう。

たぶん経済合理的には、最も手堅い投資手法のひとつではないかと思います。
リスクが低い分、リターンが小さいのはやむを得ませんが。


***


株式投資については今のところ知識だけなんですが、ぼくは、
「いずれ“外からの株式投資”をするなら、インデックスファンドがいい」
と思っています。

ただ、再度…繰り返しますが、
「投信の手数料は要注意」です。

「インデックスファンドであればそれでいい」というわけでなく、
「手数料が安くないと、元も子もない」という点は、常にお忘れなく。

「ファンド・オブ・ファンズ」(投信を組み合わせることで投信を構成する手法)
の中には、インデックスファンドで構成したものもあるので。

ぼくは投資効率を上げるために
「コストを中抜きする事」が大事だと思っているので、
そこは外せない要点だと思います。



では、今日はこの辺で。

コメント(4)

>ちゃかぽこさん

おはようございます。
今日もよろしくお願いします!

>そこで、銘柄選びや運用などをプロに頼もう…ということになります。

ははぁ、前回「素人でもラクにできる方法」と言っていたのは
投資信託なんですね。
確かにラクだし、なんとなく頼もしいですが…色々落とし穴がありそうですね。

>***


くえすちょ〜ん♪

>「投資信託の運用者」(ここではファンドマネージャー)を
>「プロ」と言っていますが、
>その根拠は何だと思いますか?

これは自信があります〜!
ズバリ、「投資のプロ」……ではなく、
「投資信託(という商品)を売るプロ」ですよね!?


**

>投信の場合、販売手数料、信託報酬、信託財産留保額など、
さまざまなコストがかかります。

投資がうまくいってもいかなくても、
けっこうコストがかかるそうですね。

>「運用実績ー手数料>平均株価上昇率」でなければ投資価値がないわけです。

長期的にみれば、平均株価を超えるパフォーマンスを出し続けるのは
かなり難しいって聞いたことがありますが…。
その点、投資信託は手数料を取られるだけ不利ですね。

>「ただでさえ満足なパフォーマンスを上げられない上に、手数料まで取る投信」は
>(自分にとって)有利な投資と言えるでしょうか?
>少なくとも長期投資には向いてないんじゃないでしょうか?


たしかに、投資信託って「プロが運用してくれるから安心!」って
イメージがあるけど、「満足なパフォーマンスがあげられない」側面も
あるらしいですね。
もしかしたら、証券会社の社員は、その多くが投資家ではなく
普通のサラリーマンに過ぎないのが原因かも。
「証券マンは、会社が売りたがっている商品をセールスしなければならず、
毎月の売上ノルマも課せられている普通の営業マン」というのを認識した上で
話を聞いたほうがいいでしょうね。
「よくわからないけど、プロが薦めるんだから間違いない」
と思い込んで買ってしまうと、
コストばかりかさんで、旨みのない商品を掴まされるかもしれないですね。
よっぽど凄腕のファンドマネージャーが担当になったならともかく、
仰る通り、アクティブ投資信託は、長期投資には向いていないかもしれませんね。

>デメリットは、
>平均的なパフォーマンスしか発揮できないことです。

インデックス投資は一種のバリュー戦略なんですね。
常に平均的な利益を出してくれるなら、
優れた長所のように思えるけどなぁ…。

>株式投資については今のところ知識だけなんですが、ぼくは、
>「いずれ“外からの株式投資”をするなら、インデックスファンドがいい」
>と思っています。

おお!そうなんですね。
やっぱりインデックスファンドは手堅いんですね。
そして手数料も安い、と。

>「手数料が安くないと、元も子もない」という点は、常にお忘れなく。

そうですよね。
最近、手数料無料のノーロードという種類もあるそうなんですが
そういうのを選べるといいですよね。
手堅くインデックス投信しながら、
投資の勉強…というのもいいですね。
インデックス投資についてセミナーでも行こうかな…。

今日もありがとうございました!
>管理人さん


>確かにラクだし、なんとなく頼もしいですが…色々落とし穴がありそうですね。

疑ってかかる癖がだいぶついてきましたね。
けっこうけっこう。


>ズバリ、「投資のプロ」……ではなく、
>「投資信託(という商品)を売るプロ」ですよね!?

さっすが!
わかってらっしゃる。

「よくわからないけど、プロが薦めるんだから…」 と思って買ってしまうと、
「売る方に旨味のある」商品を掴まされる可能性が高いですね。



>よっぽど凄腕のファンドマネージャーが担当になったならともかく、
>仰る通り、アクティブ投資信託は、長期投資には向いていないかもしれませんね。

そもそもトレーディング型(短期)の株式投資は「偶然に賭けるゲーム」なんだから、
「“偶然(予測できないもの)”を予測して、短期的に高いパフォーマンスを上げる」
 という戦略そのものが論理的に破綻してるんじゃないか…と思うんですよね。

だから
「凄腕のファンドマネージャー」というのは本当は存在せず、
「たまたま高いパフォーマンスを上げた人が凄腕のファンドマネージャーと呼ばれる」
 だけなんじゃないか…
 というのが「口の悪い投資家」の意見なわけです。(^^)

となると、平たく言えば、コストがかかるだけ損ですよね。
少なくとも長期投資にアクティブ投信は向いてないと思います。


>インデックス投資は一種のバリュー戦略なんですね。

だからインデックス投資でも、
重要なのは「出口戦略」になると思うんです。
そこも含めた目論見でないといけないような気がします。
その辺を説明するには、もう少し時間が必要かも。


>最近、手数料無料のノーロードという種類もあるそうなんですが
>そういうのを選べるといいですよね。

ノーロードの場合は特に
収益とコスト関係をみっちり確認しないといけませんね。
表面上「無料」と言うのは、たいてい「込み」になってるだけだから。

>インデックス投資についてセミナーでも行こうかな…。

まぁ、とりあえずは冷やかしで。
何も買わない方向でなら、大いに行きましょう。
>ちゃかぽこさん

>重要なのは「出口戦略」になると思うんです。

うーん。
インデックス投資信託の出口戦略って、
どういうパターンがあるんでしょう。
ずっと運用して複利で増やしまくり、
定年後に一括引き上げというようなイメージはありましたが、
真剣に出口戦略については考えたことがなかったです。


>まぁ、とりあえずは冷やかしで。
>何も買わない方向でなら、大いに行きましょう。

そうですね。
最初は銀行や証券会社に
積極的に説明を聞きにいって、
最終的にはネット証券で手数料を安く抑えて買うのが
賢いかも^^
>管理人さん


>ずっと運用して複利で増やしまくり、
>定年後に一括引き上げというようなイメージはありましたが

基本的にはそんな感じですが、
換金については方法によっていろいろあるようです。
概略は「株式投資(3)」を参照してください。


>最初は銀行や証券会社に積極的に説明を聞きにいって、
>最終的にはネット証券で手数料を安く抑えて買うのが賢いかも^^

そうそう。
ウチらの年代が百貨店で買い物しないのと同じですよ。(^^)

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