81、中東・アフリカ情報コミュの66、リビアのカダフィ大佐支持派、首都支配譲らず-反体制派鎮圧を拡大

2011年 3月 5日 8:21 JST

【トリポリ（リビア）】リビアの治安部隊は4日、首都の掌握維持に向けた攻撃を強めるなか、反体制派もカダフィ大佐の退陣を求める新たな決意を表明した。

Associated Press リビア・トリポリの東部地域で、警察隊が反体制派に催涙弾で攻撃（4日）

　政権支持派はこの日、首都の至るところで集結し反体制派を大幅に鎮圧して勝利を誇示した。

　首都の外でもカダフィ大佐支持派が、同国東部やトリポリ近郊の複数の都市を掌握している反体制派からの支配権奪回を目指して攻撃を強めた。

　また、反体制派が掌握していたベンガジの武器弾薬庫が爆発し少なくとも16人が死亡したが、爆発の原因は明らかになっていない。石油精製施設の集中するブレガは依然、反体制派の掌握が続いている。

　さらに、ＡＰ通信によると、反体制派が掌握している同国西部の都市、ザーウィヤではカダフィ大佐の息子の一人が率いる勢力が反体制派に対して新たな攻撃を仕掛けた。ＡＰ通信によると、リビアではこの日、30人近くが死亡したもよう。

　同国内のインターネット接続は3日夜に切断されたままで、トリポリでは政府警備隊が外国報道陣の立ち入り禁止措置を試みているという。

　一方、4日のイスラム教の金曜礼拝を終えた人々は政権終えんの叫びを上げた。礼拝所近くの緑の広場には政府支持派がほぼ毎日、結集している。

記者: MARGARET COKER And SAM DAGHER