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映画レビューアーフォーラムコミュの【ネタバレ有り】『メアリーと秘密の王国』[日本公開:2014年10月18日]

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●Introduction
『アイス・エイジ』、『ロボッツ』のクリス・ウェッジが監督を務め、神秘の森を舞台に平凡な少女と小さな人たちが繰り広げる冒険を鮮やかな映像で描くアニメ。少女が森の王国に住む女王と出会ったことから、自然あふれる森を守るべく仲間と共に戦う姿を活写する。日本語吹き替え版のヒロインの声を高垣彩陽が担当するほか、小野大輔、小山力也などの人気声優たちが集結。最新のCG技術を駆使して描かれる美しい自然の描写に息をのむとともに、友情や父娘の絆を描くストーリーが胸に迫る。

ストーリー:森の奥にある父親の家にやって来たメアリーは、偶然森の王国に住む小さな女王に出会い、自分までもが小さくなってしまう。自然豊かな王国を守るには、王位継承の日にある花のつぼみを開花させなければならない。ところが、森を滅ぼそうとする悪の勢力がそれを阻止しようとしていた。メアリーはひょんなことから森の運命を託される。[日本公開:2014年10月18日]

コメント(1)

 子供向けのB級作品だろうとタカをくくって試写会に参加したら、凄く面白かったです。思えば今年最大のヒット作である『アナと雪の女王』だって、本作と同じ3Dアニメだから、アニメ作品ということで、子供向けのレッテルをつけてしまうのは早計でしょう。

 特に本作では、世界52カ国でトップテンに入り、“メアリー旋風”を引き起こした作品だけに、最新のCG技術を駆使して描かれる美しい自然の描写に息をのむことでしょう。また小人の世界を描くだけに、スケール感の描写も見どころの一つ。あることで小人になってしまった主人公のメアリー体験するミニマムな世界は、大きかった頃の日常が、全く違った視点に見えてしまう描き方が秀逸です。
 例えば、可愛い子ネズミに手を差しのべようとするメアリーでしたが、子ネズミは可愛い顔して、エサと思っているメアリーを捕食しようと襲いかかってくる恐怖。愛犬オジーが小人になったメアリーを見つけて、普段通り舌なめずりしようとする、舌の恐怖。のたまさに巨人の進撃を彷彿するような、メアリーのハパの巨大さやスローモーな動きの可笑しさなどリアルティたっぷりでした。

 物語は、森に潜む小人の王国を見つけようとするメアリーのハパと、小人の存在を信じないメアリーが久々に再会するところから始まります。研究に没頭するパパはメアリーの話を聞こうともしません。うんざりしたメアリーは、再び家を出ようとしたところで、愛犬オジーがいないことに気がつきます。
 オジーを捜して森を彷徨っているうちに、メアリーはわずか数センチの小さな女の人が倒れているのを発見します。ハパが研究していた小人のことを馬鹿にしていたメアリーでしたが、小人は本当にいたのでした。
 すると小人が手にしていた花のつぼみが、メアリーに向かって飛びだし、思わずそれを手にした瞬間、メアリーの身体が小さく縮んでしまったのでした。
 小人たちの秘密の王国の女王クイーン・タラであると名乗った彼女は、“つぼみを森の賢人のニム・ガルーに届けて欲しい”と言い残して消えていきます。

 この物語の世界観は、地上の人間世界に加えて、森の緑を守っている女王タラを中心とした秘密の王国の『リーフマン』軍団と、逆に森の緑の破壊を狙っている悪の勢力“ホーガン”一味の抗争が軸になっています。ホーガンが狙うのは、決定的な森の破壊。その近道が女王の暗殺と、後継誕生に繋がるつぼみを奪い、自分たちの管理下で悪の花として開花させることでした。つぼみをキーアイテムとして、両軍団が上げしく戦うラストシーンが見応えたっぷりなアクションシーンとなりました。両軍団とも、方やハチドリ、方やコウモリを戦闘機みたいに操縦して、空中戦を繰り広げるのです。スピード感たっぷりに描かれる空中戦に結構スリル感を感じることでしょう。
 また女王が消えてしまった混乱のなかで、リーフマン隊長のローニンは、つぼみの奪還のため反逆児ノットとメアリーとともに、ホーガン一味がひしめくアジトに潜入。ひしめく敵に、大活劇を繰り広げるところも見どころでした。とにかく重力まで無視して、縦横無尽にアジトのなかを駆け回って戦うところがいいですね。ローニンの声は、小山力也が担当しているので、まるで『24』のバウアーが活躍しているような錯覚を受けました。
 最後は、小人の存在を理解したメアリーがハパと和解するところがホロリとさせられます。こうしてストーリーを紹介すると、リュック・ベッソン監督作品『アーサーとミニモイの不思議な国』そっくりのストーリー設定ではないかと疑問に思う人もいらっしゃるでしょう。しかし、 『アーサー』と比べて森の描写が一段とリアルになっています。またストーリー面も突っ込みどころ満載だった『アーサー』シリーズと比べて、緻密に錬られていて、大人でも飽きずに見られる作品であるところが大違いです。

 上映は全国のイオンシネマのみですが、5歳までのお子さんは無料ですので、ぜひご家族でご覧になってください。前に坐っていた小さな女の子の瞳が、上映終了後、夢一杯にキラキラ輝いていたのがとても印象的でした。

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