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映画レビューアーフォーラムコミュの【ネタバレ有り】『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』[日本公開:2014年2月22日]

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●Introduction
 美少女暗殺者を演じたクロエ・グレース・モレッツが注目を浴びた前作の続編として、キック・アス、ヒット・ガールらがヒーロー軍団を結成し悪党と戦うアクション。前作でマフィアの父親を殺されたレッド・ミストが悪党マザー・ファッカーを名乗り、キック・アスやヒット・ガールのもとへ次々と刺客を送り込む。前作の監督マシュー・ヴォーンは製作に回り、新鋭のジェフ・ワドロウが監督。アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエのほか、ジム・キャリーがヒーロー軍団のリーダーとして登場する。より過激になったバイオレンスシーンの数々に注目。

ストーリー:キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の日々を送っていた。ところがそんなある日、デイヴは元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)とスーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成。そこへ、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が父親を殺害された恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて……。
[日本公開:2014年2月22日]

コメント(2)

 「派手なだけのアクションが続いてオタク度が低くなってしまったのは残念。」(毎日新聞)という指摘もありますが、ヒット作の続編として前作同様なオタク向けのB級映画のままでは問題アリでしょう。メジャー作品として製作された本作では、アクションや登場するキャラが賑やかに強化されたほか、何よりもホロリと泣かせる人間ドラマにもなっていたことがとても意外な演出でした。
 前作からちょうど3年たった設定で、成長して高校生になったキック・アスとヒットガールにふさわしい青春映画テイストのアクション映画としてとても楽しめました。

 もう一つ以外だったことに、てっきりヒット・ガールが軸になって進むものと思っていたのが違っていたこと。ヒット・ガールことミンディの親代わりの保護者となったマーカスは、ことあるごとに父親との約束を持ち出して、ミンディにヒット・ガールになることを厳禁。普通の女の子になることを約束させられてしまうのです。キック・アスことデイヴとの話すことも禁じられて、「親」思いなミンディは、しおらしく学校に通います。でも学校で大人しくしていても、ミンディの卓越した能力は、たちまち学校の人気者になります。面白くないのは、そんなミンディに嫉妬する目立ちたがり屋な女子生徒たち。今回ヒット・ガールは、ネコを被って素顔のミンディとなり、学校で「女の戦い」を繰り広げるのでした。
 でも陰湿ないじめには、さしものヒット・ガールも心が深く傷ついたようです。あろう事かデイヴの寝室に押しかけて、泣きじゃくりながらすがるのです。ディブの励ましで、自分らしさを取り戻し、「女の戦い」なら相手の土俵で勝負とばかり、見違えるようにお化粧してイメチェンした姿には、うっとりしました。変身したミンディは、それまでの少女の愛らしさをかなぐり捨てて、大人の女性と遜色変わらない魅力を放ったのです。演じているモレッツは、なんて素敵なんでしょう〜(^^ゞ
 でも、それってヒット・ガールが仮面を被った姿に過ぎなかったのです。ミンディは自分の本来の姿は、どっちなのか思い悩むのでした。前作のヒット・ガールと比べたら、辛らつ、過激な表現が消えた分、勢いがそがれて物足りないかもしれません。でも、生き方の模索や人間としての成長といったシリアスなエピソードがはさみこまれたことで、ぐっと作品として深くなったことを感じ欲しいです。

 さらに意外だったのは、キック・アスの成長ぶり。前作のあとデイヴはヒーローとなることもやめて、自堕落な生活に陥っていました。でも無くならない悪に奮起した彼は、ヒット・ガールに格闘技を習い、前作とは比べものにならないくらい、実践力を身につけるのです。少々弱さは残るものの、ラストシーンでは自分一人で、仲間の助けを借りずに、敵ボスのマーザー・ファッカーと互角にタイマンできたことは、大いなる成長でしょう。 そして、ヒット・ガールがいなくなった穴を埋めるために、ネットを通じて続々ヒーロー仲間が集まって、チームで行動することになります。そのヒーロー軍団のリーダーとなったのが、ストライプス大佐でした。特殊部隊出身者である大佐は、アベンジャーみたいにヒーロー軍団を率いて、悪のマーザー・ファッカー一味と対峙するものと思っていました。ところがマーザー・ファッカーの手下によって大佐はあっさり殺されてしまいます。前作から、リーダー格の軍事スペシャリストは、真っ先に殺されてしまうことがお約束事になってしまったようです。
 リーダーを失ったヒーロー軍団が活動ストップしたのを尻目に、マーザー・ファッカー一味は大暴れ。彼らもコスチューム身につけていたいたため、警察は街で活動するヒーロー全員を拘束してしまいます。
 キック・アスへの復讐に燃えるマーザー・ファッカーは、デイヴの身元を突き止め、ディブの身辺にまで忍び寄ってくるのです。犠牲となったのは、デイヴの父親でした。父親は息子の身代わりとなり、キック・アスを名乗り、ヒーロー取り締まりの警察に捕まってしまうのです。そして収監された先の監獄で殺されてしまうのでした。

 本作の見どころは、デイヴの父親の葬儀シーンがジンと心に沁みる、エモーショナルな泣かせる場面でした。葬儀では、お互いに正義のために父親を失った立場となったデイヴとミンディが久々に再会します。ミンディにとってデイヴの悲しみが、人ごとではなく、痛いほど伝わってくるのです。そこで出た台詞が、真のヒーローとなるためには、悲しみを突き抜けなければいけないのと励ますミンディの言葉でした。百戦錬磨のヒット・ガールの心の奥には、いつもそんな悲しみをいだいて戦ってきたのと想うと、泣けてきましたね。

 でもこの作品、悠長に泣けるシーンを長回しなどしません。あっという間にマーザー・ファッカー一味が、葬儀の現場にまで乱入。警備の警官もなぎ倒して、デイブを拉致してしまうのです。圧巻はここから。ミンディは素顔のままでデイブを拉致した車に飛び乗り、アクロバットな身のこなしで、デイブの救出に当たります。
 果たして、ヒット・ガールは復活するのかが後半の注目ポイントでしょう。

 そして救出されたデイブは、ヒーロー軍団を招集して、マーザー・ファッカー一味のアジトを急襲します。相手はストライプス大佐も瞬殺したマザー・ロシアなど、凄腕の殺し屋が集められた凶悪軍団。対するヒーロー軍団は、一般市民の寄せ集め。どうやって戦うのと思ったら、以外にチーム力で結束し、それぞれの個性を発揮して、強敵を倒していくのでした。もちろん強力な助っ人も登場しますよ。
 最後の戦いを通じて、キック・アスの成長を感じました。あれならヒット・ガールが抜けてもヒーロー軍団をとりまとめて、今後の戦いを続けられることでしょう。
 そして、精悍になったデイブに、ミンディが思いを寄せていくところも見どころです。あんなにキック・アスのことを小馬鹿にしていたのに、続編ではラブラブになっているかも知れませんね。

 おっと、大事ことを最後に。キック・アスとの決闘中に、過って人食い鮫の水槽に飛び込んでしまったマーザー・ファッカーはどうなったか。顛末は、エンドロール終了後までじっとお待ちください。

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