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映画レビューアーフォーラムコミュの【ネタバレアリ】『ゲットバック』 [2012年11月10日公開]

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●Introduction
大ヒットサスペンス・アクション『コン・エアー』の主演ニコラス・ケイジ&サイモン・ウェスト監督の最強コンビが復活。本作は誘拐映画のサスペンス・ドラマと強盗映画のクライム・アクションが融合。ハリウッドで一番困った顔が似合う男、ニコラス・ケイジが鬼の形相で娘の救出のため奔走する姿は、『ゲットバック』の真のテーマである「父親の娘への愛情」を見事に体現している。ヴィンセント役にはジョシュ・ルーカスが扮し、その極悪非道なクレイジーさが物語にサスペンスをもたらし加速させている。娘アリソン役は16歳という年齢のわりには驚くべきキャリアを持つサミ・ゲイルが演じ、父親と娘の関係の変化にリアリティを与えている。
解説 - ゲットバック

「コン・エアー」の主演ニコラス・ケイジ&監督サイモン・ウェストのコンビによるサスペンス・アクション。出所した銀行強盗犯が、かつての仲間に誘拐された娘を救出する争奪劇を描く。共演は「J・エドガー」のジョシュ・ルーカス、「キリング・ショット」のマリン・アッカーマン、『デタッチメント』のサミ・ゲイル。

 全米屈指の銀行強盗ウィル・モンゴメリー(ニコラス・ケイジ)は、長年チームを組む信頼のおける仲間たち、ヴィンセント(ジョシュ・ルーカス)、ライリー(マリン・アッカーマン)、ホイト(M.C.ゲイニー)らとともに夜の銀行に侵入、鮮やかな手口で金庫を破り、1000万ドルの強奪に成功する。だが逃走中に仲間割れが起き、ウィルがヴィンセントに発砲、その様子を見て焦ったホイトの裏切りによって、ウィルは1000万ドルとともに一人路上に取り残される。
 現場に駆け付けたパトカーを奪取し逃走を図るウィルだったが、警察の執拗な追跡によって最後は逃げ場のない倉庫に追い詰められ、FBI捜査官のハーランド(ダニー・ヒューストン)、フレッチャー(マーク・バレー)らの手によって逮捕される。しかし、盗まれたはずの1000万ドルは跡形もなく消えていた……。
 8年後。出所したウィルはその足で娘アリソン(サミ・ゲイル)のもとへ向かう。8年ぶりに会う娘に許しを請うウィルだったが、アリソンはひとりタクシーに乗り込み立ち去ってしまう。そんな娘の後ろ姿を茫然と見送るウィル。
 その直後、突然かかってきた電話の相手はヴィンセントだった。昔の仲間の声に喜ぶウィルであったが、8年前の仲間割れに恨みを持つヴィンセントは「俺の分け前を寄越せ」と怒りをあらわにする。
 「あの金は燃やした」とウィルは告白するが、それを信じないヴィンセントはアリソンを誘拐したことを告げ、12時間以内に1000万ドルを引き渡すことを要求する。窮地に立たされたウィルは、かつて自分を逮捕したハーランドに助けを求めるが、消えた1000万ドルの件で逆に拘束されそうになったため、護衛の捜査官を打ち倒し逃走。ウィルは警察からも追われる身となる。
 孤立無援の状況で、警察の捜査網をかい潜り、ヴィンセントと娘の行方を必死に追いながら、同時に身代金のための無謀な銀行強盗を計画するウィル。仲間の裏切り、警察からの追跡、誘拐犯との息詰まる心理戦の中、死に物狂いの父親は最後の賭けに出るのだった。何万台と走るタクシーのトランクに監禁された娘を救い出すことができるのかー!?
[2012年11月10日公開]

コメント(2)

 さすがに、大ヒットした『コン・エアー』の主演ニコラス・ケイジ&サイモン・ウェスト監督の最強コンビ!期待を裏切らない出来映えです。スタローンに見込まれて『エクスペンダブルズ2』の監督を引き受けただけのことはありますね。
 特に、ニコラスの本気度を覗わせるスリリングなアクションシーンと、全米一の銀行強盗と伝説化されている、主人公の誰も思いつかない大胆な銀行破りの手口に、圧倒されました。

 ウィルの凄いところは、FBIすら手玉にとってしまうことです。わざと犯行を密告して、FBIの大部隊が監視している前で、堂々と銀行強盗をやってのけるのは相当の自信家なのでしょう。ただ密告内容はちょっとフェイントがかかっていたため、わざと捜査を攪乱させて、逃走経路を確保しようとしたのでしょうか。
 とにかくFBIは銀行でなくすぐそばのビルの宝石店に突入して、やっとここが現場でないことに気がつくのです。
 ウィルが考えた強奪方法は、何ともダイナミック。隣のビルから壁ごと機械を使って引き倒し、金庫は壁を溶かしてこじ開けてしまうのですね。
 『黄金を抱いて跳べ』では、主犯の北川は、紙幣価値を信用せず地金に執着していましたが、ウィルは現実的。金庫の中の金の延べ棒には一切手をつけず、ドル紙幣だけ持って逃走します。やっぱり金は重いですからね。

 けれども、闘争時の目撃者を口封じしようとしたウィルを止めようとしたモンゴメリーとの間で喧嘩になり、暴発した銃は、ウィルの足を打ち抜いたことが、やがて大きな禍根を残すことになります。
 逃走時の混乱で仲間に置き去りにされたウィルは、FBIに包囲されたあげく、証拠となる1000万ドルをたき火の中に投下し投降します。

 さて、ここからが本筋になります。8年後出所したウィルは、大きな熊のぬいぐるみを買って、一路愛娘のアリソンの元に、許しを請うべくアポ無しで向かうのでした。ウィルの誤算は、獄中の8年で、すっかりアリソンが少女に成長していたこと。 むべ無くもう子供じゃないよとぬいぐるみを拒否され、徹底的にシカトされてしまいます。
 よく似たシーンは『96時間』でリーアム・ニーソンが演じています。でも、娘に拒絶されて苦悩する父親の姿を演じさせたら、やっぱりニコラスのほうが役者が上手ですね。眉間にシワを寄せて、切なさをたっぷりと浮かべるところは、思わず感情移入したくなります。

 でもそんな暇はありません。アリソンの乗車したタクシーを運転していたのは、かつての仲間のヴィンセントだったのです。左足を義足にしてしまった、あの暴発は、あくまでモンゴメリーのせいだ。そして、あの時の分け前を受け取っていないと怨んでいたのでした。12時間以内に1000万ドルを引き渡さないと娘を殺すというヴィンセント。金は燃やしたといっても聞く耳を持ってくれません。
 窮地に立たされたウィルは、かつて自分を逮捕したハーランドに助けを求めます。けれども全く相手にされません。仕方なく、FBI局内のデータベースを勝手に使って、ヴィンセントとグルになっていると思える昔の仲間の情報を探ります。
 その不法行為を察知した当局は、メンツをかけてウィルの逮捕に乗り出します。FBIから逃走するシーンは、ニコラスの気合いが特に入っていて、3階近い高さからも吹き替えなく飛び降りるなど、緊迫したアクションを見せ付けてくれました。ブルース・ウィリスに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいと思います。
 この間、タクシーのトランクに閉じ込められたアリソンも、ブレーキランプを壊して警官を引き寄せたり、空いたトランクから脱走を試みたりと、ハラハラする場面がウィルの探索シーンと交差します。

 タクシーの位置情報システムから、ウィルはヴィンセントの乗車したタクシーを突き止めるものの、別な車でした。ヴィンセントもなかなか知能的で、発信器を別なタクシーに仕込んでいたのです。観念したウィルは方針変更。残り時間で、8年前ーに押し入った金庫に残された金塊の奪取を決断します。
 こんな切羽詰まった状況で大胆なプランを決断できるとは、やはりウィルは飛び抜けた銀行強盗のスペシャリストだったのですね。一緒に組んだ昔の仲間のライリーから、いつ思いついたの?と聞かれると、刑務所にいたとき暇つぶしで考えたのさと、むべなく答えるのです。
 この金塊奪取の方法が、いままで誰も思いついたことがないマジック並みの手口。中にいる銀行員に一切気がつかれずまんまと大量の金塊を手に入れます。ヒントは、真下からのアプローチ!
 FBIのハーランドもなかなか優秀で、それを察知し駆けつけのもの、タッチの差で切りぬけるのです。このあとのFBIを見事にフェイントにかけて逃走に成功するところが痛快でした。
 ラストのヴィンセントとの対決シーン。もちろん金塊だけで許すようなタマではありません。父子共に抹殺を目論むヴィンセントから、体を張ってアリソンを守ろうとするウィルの姿が感動的でした。世のオトーサンなら絶対に泣かされますね(:_;)

 さてさて、この話の顛末。面白いからネタバレしちゃいましょう(^。^)。サイモン監督はファンサービスにウィットを聞かせます。金塊は全部返したはずなのに、疑い深いハーランドは、事件後も監視と盗聴を怠りませんでした。
 こっそり聞こえてくるのは、いい仲となったウィルとライリーのひそひそ話。どうもちょっこっと隠していた金塊の処分方法を相談しているようなのです。逮捕だと色めき立つハーランドをよそに、ウィルは金塊らしき塊を、これで自由になれると海中に放り投げるのです。落胆するハーランド。でも、ふたりはなぜかウキウキ!!!その秘密は、うふふ、秘密ですぅ〜$$$

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