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星を追う子どもコミュの新海監督ティーチイン(3/31映画美学校試写会)

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3/31の映画美学校での『星を追う子ども』試写会上映後、新海監督と来場者と野のティーチイン(質疑応答)がありました。
4月14日発売の「ぴあ」にも一部紹介されておりますが、折角なので、当日のお話をもう少し詳しくご紹介したいと思います。
 
※ティーチインは、iPhoneにてテキスト入力で記録したため、打鍵速度の問題で 全て書き取れていません。また、内容は私が聞き取って理解した範囲です。 
誤りがあったら申し訳ありません。 

<ティーチイン内容(新海監督)> 
・初号試写を3/29に行ったばかり。一般のお客様に見せるのは初めてなので、
 緊張する。 
・今作で作り方を変えたと言われることもあるが、特に変えたたつもりはない 
・自分が映像を創り始めた経緯は、アニメ業界からのスタートではなく、 
 ゲーム業界のムービーからだった。自分にはいわゆるアニメを創る環境に 
 なかったが、自分で作れる絵や脚本や音楽を用いて、他のアニメにはない 
 音楽的要素の強いものをPV的に10年続けて来た。 
・作品を創る中で、ジブリのスタッフの方や、名作劇場の製作経験者の方が
 集まり、出来ることが広がった。そこで、どうせならこれまで 
 創ったことのない アニメらしい作品をやってみようと思った。 
・作品作りに当たって、メッセージ自体は変えていない。言葉にしてしまうと 
 陳腐だが、「喪失と、その先どう生きるのか」というもの。 
 それらは、対象に強い愛情を持つからこそ起こるもので、普遍的テーマ。 
・いつも風景・背景について高い評価を頂き、良いと言ってもらえる。 
 数々のロケハンを通し、写真に映った絵をそのまま描くのではなく、 
 情報を取捨選択し、「自分の目にはこう映っている」という主観の絵を 
 表現をしている。 
・今作で「見た目が変わった」とか、「ジブリっぽい」と言われる。 
 もちろん、ある程度意識。昔から宮崎駿監督の作品は大好きで、
 模写もした。 
 宮崎作品は、自分に大きな影響を与えている。一方で、彼が作品の中で 
 言ってくれなかった言葉もある。それを自分で語って伝えたかった。 
・我々は小さいスタジオで、アニメ映画界をゲリラ戦で生き残っている。 
 「ジブリっぽい」という特徴は、お客さんに興味を持ってもらうフック
 にもなると考えている。マーケティング上良いという判断もある。 
・「ラピュタ」は、80年代で最高のジュブナイル作品。ラストシーンで
 ラピュタがどこまでも上昇していくところは、当時の上昇感ある時代感と
 マッチしていた。 
・今の時代感は、足元に沈み込んでいく感じ。でも、沈み込んでいっても 
 いずれどこかにはたどり着ける。そういったメッセージを伝えたかった。 

参加者QA 
Q1:古事記等の物語が作中で紹介されたが、そういった勉強もしたのか? 
A1:あまりしなかった。一応目は通しました。 

Q2:約10年前に、トリウッドにて「ほしのこえ」が上映され、本日同様
   ティーチインが行われた。私は監督に「いつかラピュタ的な映画に
   挑戦しないのか」と質問したところ、「今は技術や準備の面などあり、
   すぐには実現できないが、いずれやりたい」と答えられた。 
   今回まさに製作されたわけだが、どのような心情的な変化があって、 
   「作ろう」という気持ちになったのか。 
A2:当時、Q2さんに質問されたことは覚えていたが、答えた内容までは
   覚えていなかった(笑) 
   いくつか順不同で考えてみると 
   (1)ラピュタなども大好きで、そういった作品を作りたいと思って
      いたのは事実。 
      好きすぎて、暫く観ていなかった。誕生日にラピュタのDVDを
      もらうことがあったのだが、実は数年間封を開けず、
      見られなかった。
      でも、ここ2−3年で見られるようになり、 
      今回のような作品をやってみたいと思った。  
   (2)一昨年の留学時に、中東でアニメのワークショップを行ったが、
      文化の全く違う 中東人が、秒速を見て楽しんでくれていた。
      男女共学・転校、といった、彼らの文化の中にないもので
      あるにも関わらず。
      留学中に今作のコンテを切りながら、今回はそういった人々にも
      理解がされて、想いが届く作品作りがしたかった。 
   (3)あとは・・・、純粋に個人的な経験による理由もあるが、それは
      ナイショ(笑) 

Q3:作品が宮崎アニメに似た部分があり、「新海節」を強く期待しすぎて
   しまったためか、 
   ちょっと物足りなく思った。マーケティングという言葉があったが、 
   マーケティングを意識しすぎて普通のアニメに近づけすぎて
   いませんか? 
A3:今回は、これまでの作風と違って、アニメらしいアニメを創って
   見たかった。これまで自分が創ったものと違うものを創りたかった。
   自分が作品を作り始めた当時、「このような(PV的な)アニメは
   無い」と世間に評価されたが、今は似た作品も多く出ている。 
   一方で、ラピュタは毎年夏にTV放送されたりして、
   「ラピュタらしい」というアニメがないと思っている。それは、
   アニメ業界にぽっかりあいた穴に見えた。空いているなら、 
   そこにチャレンジしたかった。 
   マーケティング、という言葉を説明で多めに使ってしまったが、 
   作品自体は、割りと素直に創りたかったものを作った。
   マーケティング云々の説明は、後付けかも。 

  − 以上 −

長文失礼しました。読みにくい文章も多々あり、恐縮です。 

PS 
早くもう一度みたい! 
いや、あと10回ぐらい見てみたい(笑) 
(たぶん、未消化部分があるので、早く理解したいんだと) 
5/7の劇場公開が待ち遠しいです。

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