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くらげ型の幻覚コミュの息が白い帰り道

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今日も2時に起きた。毎日大体そうだ。
私に職はない。母親と父親からの仕送りで生きている。情けないやつだ。
毎日死にたくなるのは、私の好きな人が同性だからではなくて、近頃身ごもったことを報告されたからなのかも知れない。(と言っても、報告から実は結構経っていて、彼女のおなかはもう随分大きい。)

「よしえさん。」
そっとおなかに手を添える。彼女は私を潤んだ瞳で見つめる。どきりとする。旦那さんは夜遅くまで帰ってこないので、私はよく彼女と夕飯を食べる。
「おなか、また大きくなったんじゃない。」
私の問いかけに彼女は小さくうなずく。そうみたい、とおなかを撫でてみせる。
たまらず私はおなかに頬をあてる。ああ、愛しい。よしえさんも、この子も。赤ちゃんは女の子だと言う。手を添えているとその上から彼女がまた手を添える。幸せだ。この一瞬だけは。

彼女と居て心地よいと最初に思ったのは、働けと一言も言わないところだった。私のコンプレックスを、一緒に居るときだけは目立たなくさせてくれた。

夕飯を終えしばらくすると私は一人家へ帰る。
寂しい。
よしえさん、よしえさん、と名前をつぶやきながら帰る。おなかの子も幸せにするから私にしない、とつぶやきながら帰る。
「私、働くよ。きっと。」
彼女を幸せにするためだったら。

彼女を、幸せにできるんだったら。

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