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Free/フリーコミュのFREE アルバムレビュー

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コメント(7)

「TONS OF SOBS」/FREE

イングランド出身のロックバンド、FREEの1968年発表作。
2曲、カバー曲が収録されているが、他は全てオリジナル曲で占めれている。
本作はブルースに真正面から向き合った内容であるが、その個性を決定づけているのは、ロックシーン最高峰のギタリストと名高いポール・コゾフである。
チョーキングとビブラートを駆使した泣きのギターフレーズが、各楽曲のいたるところに配されており、その存在感がまさに主役。
コゾフのギターが中心にあるからこそ、ギリギリのところで結びつきながら、奔放なフレーズが飛び交う刺激的な内容となっている。
究極のブルースロックとは、本作のことを言うのだろう。
大推薦盤。

「FREE」/FREE

1969年に発表された2ndアルバム。
前作「TONS OF SOBS」の主役がポール・コゾフならば、本作の主役はアンディ・フレイザーである。
前作では全編にわたって響き渡った激情のリードギターは、本作では間奏部のみに抑えられ、その分といっていいのかわからないが、アンサンブルが崩壊する寸前まで自己主張するベースフレーズが異様に目立つ。
そのベースフレーズにより生み出される緊張感が、本作の魅力であり、まさにFREEというバンド名に相応し、奔放ながらギリギリの線で纏まる見事なパフォーマンスが終始され、絶対的な個性の確立に至っている。
楽曲もブルースの枠から早くも脱却を図る、独特の魅力をもったもので、聴きごたえ十分。
FREEというバンドの本性が見え始めたという意味でも、本作は重要作であると言える。

「FIRE AND WATER」/FREE

FREEの代表作、のみならず、ブリティッシュハードロックを代表すると言っても良い名盤中の名盤の登場である。
1970年に発表された本作は、ブルースを起点としながら独自の個性を生かしたFREEのハードロックが、一つの頂点に達した、見事な出来の作品となっている。
セルフタイトル作となった前作で前面に押し出たアンディ・フレイザーのリードベースは、本作では躍動しながらもバンドアンサンブルを彩ることに貢献しており、ポール・コゾフのギターもバッキングとリードのメリハリをつけ、楽曲そのものの完成度を高めることに寄与している。
そして、ブリティッシュロック最高のボーカリストと名高いポール・ロジャースがいよいよ、その存在を示し始めている。
深い歌声でハードにも、スウィートにも聴かせることができるシーン最高峰のパフォーマンスを惜しみなく披露している。
ロックが好きなら、一度は聴いても損はしないアルバムであることは、間違いない。
大推薦盤。

「HIGHWAY」/FREE

1970年発表作。
前作「FIRE AND WATER」において、自身のスタイルを確立させたハードロックを提示したFREEが続いて示した音は、平穏と安定であった。
THE BANDから影響を受けた、土臭さ、泥臭さを感じさせつつもじっくりと展開する楽曲陣。
ポール・コゾフも、アンディ・フレイザーも奔放なフレーズは封印し、最低限の音数で楽曲の完成度に寄与することに専念している。
そうなるとポール・ロジャースのボーカルが前面に出るのだが、そこはさすがだ。
ロックシーン最高峰の実力を誇るボーカリストの、深く味わい深い、見事なパフォーマンスが集約されている。

「FREE LIVE!」/FREE

1971年に発表されたFREE唯一のオフィシャルのLIVE盤である。
ポール・コゾフの爆音がいたーが鳴り響き、サイモン・カークの安定感抜群のビートが加わり、ポール・ロジャースが絶品の歌声を乗せる。
その中に、自由自在に展開するアンディ・フレイザーのリードベースが加われば、そこは唯一無二のFREEの音世界。
LIVEにおいて、演奏の自由度が増し、全ての音が瑞々しく輝く、極上のLIVE盤である。
名作とは、まさに本作のことを言うのだろう。
大推薦盤。

「FREE AT LAST」/FREE

1971年に解散し、メンバーそれぞれが自身のプロジェクトで活躍している中、ドラッグ禍に苦しむポール・コゾフを救おうと突如、再結成し制作された1972年発表作。
背景からすれば決して良い状況下で制作されたとは思えないのであるが、本作はそんな背景とは裏腹に、これまでのFREEのスタイルを踏襲させつつファンキーなグルーヴを積極的に取り入れるなど新生面を打ち出した、見事な出来栄えである。
そして、その演奏のまとまりは、過去最高と言っても良い。
FREEの評価が難しいのは、バンドの状況とアルバムの出来が反映されない点で、要はどんな人間関係に陥ろうが、卓越した才能が有ればセンスがあれば、名作が誕生するという典型例だと思う。
制作時の背景が原因で決して正統な評価が得られていないアルバムであり、その極上のロックは、一度は聴いてみてほしい。

「HEARTBREAKER」/FREE

「FREE AT LAST」完成後、アンディ・フレイザーがバンドを抜け、ポール・コゾフが、活動が難しい状況となり、事実上の解散状態となったものの、契約の都合上、残されたポール・ロジャースとサイモン・カークは山内テツ、ラビットと共に来日公演を敢行。
その出来に手ごたえを感じ制作に至ったのが、1973年に発表された本作である。
FREEの個性の象徴であったフレイザーが不在、コゾフも一部しか参加していない本作は、FREEの新作として評価するのは難しく、事実、ここまで発表されたFREEの作品との作風の乖離が著明である。
そして、本作の評価を更に難しくしているのは、本作がブリティッシュロック史上に残る最高傑作と言っても良いほどの名盤中の名盤であるという事実である。
ロジャースと共に作曲面で大きく貢献したラビットの仕事の素晴らしさもあり、哀愁に満ちたメロディを軸に構成された楽曲の完成度が凄まじい。
全曲、名曲といっても良いほどの出来であり、ロジャースの歌声も後世に永遠と語り継がれるであろう、名演である。
FREEのアルバム、という評価は難しいかもしれないが、本作が歴史的名盤であると言うことも、紛れもない事実である。
大推薦盤。

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