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千載和歌集コミュの道因法師の歌  その2

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道因法師の歌   その2


花の歌とてよめる
   散る花を身にかふばかり思へども
     かなはで年の老いにけるかな  (春歌下 95 道因法師)

「散る花を惜しむあまり、わが身にかえてもとひたすら思い続けて来たが、それもかなわず、年ごとに花は散り、わが齢も老いてしまったことだよ」(松野・片野)

 この歌のポイントは初句と第二句「散る花を身にかふばかり」という発想だろう。自分も花のように早く散ってしまいたいという願望は一定の普遍性を持つのだろうが、歌全体に齟齬感を感じる。下の句の「年の老いにけるかな」が余りにも単純な感じがするが、それ以上に問題なのは、「身にかふばかり」という表現だろう。ここに普遍性の欠如が見えるからではないか。物理的な非現実性以上に、何故そうなのか明瞭ではない。

春ごとに花を愛惜し続けて来た人の老後の詠嘆とは片づけられない部分があるように思える。

「かなはで」=散る花と命を引き換えにすることもできずに。

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