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おすすめ詩歌集コミュの大井修一郎 第4 五行歌集 『雑木林 ?』

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五行歌のベテラン歌人、大井修一郎さんが4年ぶりに歌集『雑木林?』を上梓。

 大井さんにとって、80歳のときに出版された『雑木林?』に続く4冊目の五行歌集です。

 1冊2千円+送料

 これまでは全国の書店で入手できましたが、今回の『雑木林?』は直接、大井さん宛の注文となります。

 問い合わせ先

 〒558−0052
 大阪市住吉区帝塚山西2丁目1−18
 06(6671)3470
  大井修一郎

コメント(3)

『雑木林』?と?を読ませて頂きました。

ゆっくりゆっくりページをめくり、歌と向き合ってゆくと、
作者の時には厳しい視線、時には優しい視線を感じ、淡々と詠われている歌の中にも、深く深く物事を見つめられ、また見極めようとする作者の姿が感じ取れるようです。

未熟な私のようなものが申しますには、大変おこがましいのですが、大井修一郎氏の歌には、何ひとつ無駄がない‥ひとつひとつ削ぎ落としてゆくような。
そんな風にも思うのです。
そして心の奥深くに、静かに残るのです。

『雑木林?』も、素晴らしい歌集だと容易に想像できるでしょう。必ず読ませて頂きたいと思っております。
84歳の歌人が、老、病、死ときちんと向き合い、時にはおののき、時には達観した境地を歌に籠めています。
避けては通れないことを自然体で受け止める姿には、哀しみとある種の清清しさも感じます。
また、あるときにはすっと身をかわして、読み手の戸惑いを楽しんでいるであろう大井さんの顔も浮かびます。

私の好きな歌を数首。

    楽譜のない
    風鈴の
    自由
    風の
    自由

    天空
    無一物に
    なり
    梅雨
    上がる

    抜いた
    大根の
    数だけ
    大根の
    穴がある

    合い合い笠の
    片方の
    肩が
    濡れて
    楽しい
前作「雑木林?」と比べると、ユーモアラスな歌は減っている。
そしてどちらかと言うと叙景歌より心情をそのまま歌にした作品のほうにインパクトがある。

作者の目はまっすぐに「老い」や「死」に向かう。
言葉を削ぎ落とし、切り込み鋭く詠っているところはいつもの大井五行歌であり、テーマが重いだけにくどくない詠いっぷりが逆に胸に迫ってくる。

読後は切なかった。けれど本の帯に「真実の追求」とあるように、逃げない作者の姿勢を清々しく感じた。
幾つかのやわらかい歌には微笑がこぼれた。

これが、84歳の大井修一郎さんの偽りのない姿なんだと思うと、この本を抱きしめたくなった。

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