ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

命の早期発見肝臓その他の病気コミュの食道癌(しょくどうがん、英Esophageal cancer)は、広義では食道に発生する悪性腫瘍の総称

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
食道癌(しょくどうがん、英Esophageal cancer)は、広義では食道に発生する悪性腫瘍の総称。

ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。2004年における10万人毎の食道癌による死亡者数(年齢標準化済み)[1]
因子 [編集]
食道扁平上皮癌のリスクファクターとして喫煙、飲酒、香辛料の強い食事などがある。
食道腺癌のリスクファクターは逆流性食道炎(バレット食道)や肥満、特定の薬物による長期治療がある。
アルコール脱水素酵素(ALDH2)ヘテロ欠損をうかがわせる、飲酒で顔が赤くなりやすい人は食道癌に罹りやすい。
病理 [編集]
以下の種類に分類されるが、扁平上皮癌が全体の90%以上を占め、ついで腺癌である。

良性上皮性腫瘍
扁平上皮乳頭腫
腺腫
上皮内腫瘍
扁平上皮内腫瘍(低異型度・高異型度)
円柱上皮内腫瘍
上皮性悪性腫瘍
扁平上皮癌(高分化型・中分化型・低分化型)
類基底細胞癌
腺癌(高分化型・中分化型・低分化型)
腺扁平上皮癌
粘表皮癌
腺様嚢胞癌
内分泌細胞腫瘍(カルチノイド、内分泌細胞癌)
未分化癌
非上皮性腫瘍
平滑筋腫瘍
GIST
神経性腫瘍
リンパ球系腫瘍
腫瘍様病変
異所性胃粘膜
異所性皮脂腺
Cowden病
グリコーゲン表皮肥厚
分類 [編集]
病期分類は、国際的に多くの腫瘍で用いられる通りTNM分類によって行われる。

肉眼的分類
0型 表在型
0-I 表在隆起型
0-II 表在平坦型
0-III 表在陥凹型
1型 隆起型
2型 潰瘍限局型
3型 潰瘍浸潤型
4型 びまん浸潤型
5型 その他
進達度分類 [編集]
T1a:癌が粘膜内にとどまる病変
T1a-EP(m1)
T1a-LPM(m2)
T1a-MM(m3)
T1b:癌が粘膜下層にとどまる病変
SM1  SM2  SM3
T2:癌が固有筋層にとどまる病変
T3:癌が食道外膜に浸潤している
T4:癌が食道周囲臓器に浸潤している
症状
初期症状は食道違和感等の不定愁訴に近く、またリンパ節転移が多いことと、食道は他の消化器臓器と異なり漿膜(外膜)を有していないため、比較的周囲に浸潤しやすいこと等から、進行が早いため、発見が遅れやすい。

食道癌と診断された人では、その時点で74%の人が嚥下困難、14%の人が嚥下痛がある。57%の人で体重が減少しているが、このとき、体重の減少の程度が、BMIで10%以上の減少に相当する場合には、予後不良の可能性が高くなる。呼吸困難、咳嗽、嗄声、胸骨後部または背部または右上腹部痛はまれだが、進行した病変の存在を示唆する。

早期癌の場合はそれに伴う身体所見はほとんどない。進行癌では、ときに右もしくは左の鎖骨上部リンパ節腫大を認める。反回神経麻痺による嗄声を認めることもある。

検査食道造影
硫酸バリウムをのみX線撮影を行う方法で、比較的簡便にがんによる食道の狭窄、変形を描出することができるが、早期癌の診断は難しい。
術後再建(胃管)も念頭に置き、必ず胃まで撮影しなくてはならない。
内視鏡
進行癌のみならず粘膜面にとどまる早期癌の診断に有用である。内視鏡検査とあわせて生検による病理学的診断が「食道癌」の確定診断となる。表在癌は通常の観察では診断が困難なこともしばしばあるため、ヨード(ルゴール液)を用いた染色が一般的に行われている。癌細胞は正常細胞と比較してグリコーゲンが少なく、染色されず白い状態となっているため、癌の存在部位を的確に知ることができる。
超音波内視鏡検査 (Endscopic Ultrasound)
食道癌の深達度を判断するために施行される。周囲リンパ節への転移も評価できる。食道癌の深達度診断は進行期を決定して治療方針を検討するために重要である。
CT(コンピュータトモグラフィー)
食道癌の周囲組織への浸潤やリンパ節、遠隔臓器への転移の有無を診断し、進行期を診断するために行われる。食道癌はリンパ節転移や遠隔転移をきたす頻度が高いため進行癌では必須の検査である。
PET
CTによる判断が困難な転移巣の評価に有用。2006年4月から保険適応の検査となった。
腫瘍マーカー
食道癌に関しては、診断、治療効果判定、予後評価のいずれかにでも有用であるものは少ないが、SCC、p53抗体、CEA、CYFRA21-1などが比較的よく用いられている。日本における食道癌は、90%以上が扁平上皮癌であることから、SCCが最も利用されている。保険適応となっているのは、SCC、p53抗体、CEAである。p53抗体は、比較的早期の症例での陽性率が高いのが特徴である。
治療
他の癌の治療と同様に、治療方針は癌の病理組織・病期診断によって変わってくる。主に以下にあげられる治療を集学的に行っていく。

内視鏡治療
病変がリンパ節転移の無い早期食道癌と診断される病変に対し、EMR・ESDといった内視鏡治療が広く行われてきている。詳細はEMR・ESDの記述を参照。

進達度診断で、T1a-EP(m1)ないしT1a-LPM(m2)と思われる病変はリンパ節転移の確率が低く、基本的に内視鏡治療の適応となり、肉眼形態では0-II(表在平坦型)タイプが多い。進達度診断で、T1a-MM(m3)ないしSM1と思われる病変に関してはリンパ節転移の確率が高くなり、根治的治療は外科手術が選択される。

手術的治療
旧来より、根治術として食道切除術+リンパ節郭清が多くなされてきた。詳細は食道切除術の記述を参照。 この手術は、非常に侵襲が大きく、合併症の発生率が非常に高かったが、腹腔鏡と胸腔鏡を併用した手術法により改善されつつある。 [2]

放射線療法 食道癌に対する放射線療法は、現在比較的広く行われてきており、特に進行扁平上皮癌における成績で、5年生存率は手術加療とほぼ同じという報告もなされてきている。主に進達度診断で、T1a-EP(m1)〜SM3等の表在癌においては、根治的治療目的で単独放射線療法でも良好な成績が報告されており、進達度診断で、T2までの局所進行癌でも、良好な成績も報告されている。

根治的治療目的の放射線療法適応は広く、T1〜3、N0,1、M0の切除可能例から、T4、N0,1、M0の切除不能例までが適応とされ、化学療法と併用されることで良好な治療が報告されている。食道癌の手術はリスクが高いため、上記の症例の場合における外科的手術を行わない根治的治療では、化学療法との併用による化学放射線療法が選択されている。

化学療法
術前や、放射線治療との併用に対して行われたり、遠隔転移を生じたM1の場合等では全身化学療法が施行される。ただし遠隔転移を生じているような進行の食道癌に対する化学療法の効果反応はたいてい数ヶ月程度で、全身化学療法が行われる場合においても生存期間が1年をこえることは稀である。

使用される抗癌剤は主に以下があり、組み合わせによって様々な「レジメ」が提唱されている。

5-FU
CDDP
ドセタキセル
現在、上記に無いTS-1やCPT-11においては、食道癌に対する保険適応は現在含まれていないが、良好な治療効果が報告されている。

予後
胃癌、大腸癌を含む消化管の癌の中では予後は極めて悪い。これはリンパ節転移が多いことと、食道は他の消化器臓器と異なり漿膜(外膜)を有していないため、比較的周囲に浸潤しやすいことが上げられる。

食道癌全体での5年生存率は、1970年には4%であったが現在では14%ほどに改善している。アメリカでの成績であるが、手術を行った場合の5年生存率は、0期で95%以上、I期で50-80%、IIA期で30-40%、IIB期で10-30%、III期で10-15%である。IV期は「転移あり」を意味するが、生存期間中央値が1年以下である。TNM分類以外で予後を予測する因子として、以下が統計的に証明された予後不良因子である: BMIの10%以上の減少、嚥下困難、大きな腫瘍、高齢、lymphatic micrometastases。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

命の早期発見肝臓その他の病気 更新情報

命の早期発見肝臓その他の病気のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング