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好きなアウトドア 『すきあど』コミュのムハンマドの風刺画 参考記事

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<ムハンマド風刺画>「文明の衝突」の様相 背景に国際化

 【パリ福井聡】欧州紙がイスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)の風刺漫画を掲載した問題を巡り「預言者の冒とく」と反発するイスラム教徒と「表現の自由」を主張する欧州メディアの対立が鮮明化、「文明の衝突」に発展しそうな様相を見せている。事態を重く見たアナン国連事務総長が2日、報道機関に信仰尊重を呼びかけるなど、問題は国際社会に波紋を広げている。
 デンマーク紙ユランズ・ポステンが昨年9月30日付紙面に導火線の付いた爆弾型ターバンを頭に巻いたムハンマドを描いた漫画を掲載したのが発端。今年1月10日、ノルウェー誌が転載した。テロリストを連想させる漫画がイスラム教徒の反発を招いた。
 2月に入ってフランスなど欧州の新聞が漫画を転載、怒りの火に油を注ぐ形になった。ガザ地区では2日、武装グループが欧州連合(EU)代表部の敷地内に乱入し、謝罪を要求。ジャカルタでは3日、デンマーク大使館の入った建物前でイスラム教徒約150人が抗議、パキスタン上院は同日、非難決議を採択した。イスラム教国の一部ではデンマーク製品の不買運動も起きている。
 背景には1500万人とも言われるイスラム教徒を抱える欧州の移民問題があり、特定の価値観を他者に押しつけられるかが問われている。在仏イスラム教評議会のブバクール議長は「風刺画は中傷だ。ムハンマドはテロリストの宗教でなく平和宗教の創設者だ」と批判。これに対し仏ルモンド紙など欧州メディアは「表現の自由」を主張して譲らず、文明、宗教上の価値観の違いから摩擦が生じている。
 89年にイランの元最高指導者、故ホメイニ師が小説「悪魔の詩」を著した英国人作家サルマン・ラシディ氏に死刑を宣告した際にも欧州諸国で「表現の自由」への侵害として批判が広がった。だが、17年が経過し、欧州でも宗教・信仰の権利を主張するイスラム系移民の声が強めっている。
 今回の問題では国際社会、欧州域内から異文化・異宗教の理解と尊重を求める声も出ている。EU議長国オーストリアのプラスニク外相は「欧州指導者は宗教への侮辱を非難する責任がある」と表明。アナン事務総長は2日、「異なる信仰・文化的伝統を持つ人々の間に生じる誤解や敵意は平和的対話と相互尊重で克服することが重要だ」との声明を発表、対話を呼びかけた。
 ◇雇用や福祉も保証…欧州のいらだち反映

▽山内昌之・東京大学教授(イスラム地域研究・国際関係史)の話
 問題は北アフリカや中東などイスラム諸国の移民を大量に受け入れ、ある程度まで雇用や福祉も保証してきた欧州のいらだちを反映している。
 欧州人からすれば、日常生活や儀礼を含めてイスラムの伝統的な価値観を可能な限り尊重してきたのに、移民たちは欧州社会の自由主義や個人尊重の価値観に無関心だという不満なのだろう。欧州で生きるには自他ともに寛容と批判の相互性を尊重すべきだ、と。各紙が「表現の自由」を合言葉に風刺画を転載したのは一方的な受益だけでなく、負担や価値観の共有を求める欧州の一般市民の内面をかなり映しているのではないか。
 とはいえ、表現や批判の自由は他者の信仰という心の領域を侵すものであってはならない。テロをイスラムで正当化する者への批判は必要だが、ムハンマドという預言者をテロの元凶でもあるかのように示唆する風刺画は行き過ぎだろう。イスラムの国々には宗教と政治や教育が不可分の「政教一致」社会が多い。19世紀以降、政教分離の世俗国家の道を選んだ欧州とは思考と感覚が違うのだ。テロ批判という共通価値のためにも「異宗教・異文明の共存」を図る工夫と反省が必要だ。
 パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの一部やシリアには政治的な劣勢を挽回するために問題を利用する動きがある。核問題で欧米の非難を浴びるイランは巻き返しの外交カードとして利用するだろう。問題が文明論としても複雑化することが危ぐされる。
【ムハンマド風刺画をめぐる主な動き】
05年9月30日 デンマーク紙ユランズ・ポステンが風刺画を掲載
  10月上旬 デンマークのイスラム教徒団体が抗議声明
06年1月5日 デンマークのムラー外相とムーサ・アラブ同盟事務局長が電話協議
  1月10日 ノルウェーのキリスト教系誌マガジネットが風刺画を掲載
    26日 サウジアラビアが駐デンマーク大使を召還
    29日 リビアが在デンマーク大使館を閉鎖
    30日 パレスチナ自治区ガザで武装グループが欧州連合(EU)事務所を包囲、謝罪要求
    31日 ユランズ・ポステン紙が釈明
  2月1日 風刺画転載の仏紙フランス・ソワールが編集局長を更迭
    2日 ノルウェーがヨルダン川西岸の代表部を閉鎖
   〜3日 ドイツ、フランスなど7カ国紙が風刺画を掲載
    3日 ラスムセン・デンマーク首相がイスラム教国11カ国の駐コペンハーゲン大使と会合
(毎日新聞) - 2月3日23時0分更新

(ソース→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000138-mai-int

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