※長いです
僕はD。
僕の通う中学の側には変なボロ小屋がある。
空き家らしく、見る限り生活感はない。
僕の通う中学は公立なので、ほとんどの生徒が近所に住んでいる。
この小屋は僕達の先輩達もずっと気になってたらしい。
でも、入口には南京錠、窓にはカーテンがかかっている。
唯一様子が伺える所といったら、入口の噛み合わないドアの隙間だろう。
この隙間、最近になって急に出来たらしい。
正直、関わりたくない。僕はこの手の話は苦手なんだ…。
ある日、塾の帰り道にボロ小屋の前を通った。
…南京錠がされてない。それどころかドアは大きく開いていた。
僕は怖くなって一目散に逃げ出した。
次の日学校に行くと、親友のKの机に人だかりが出来ていた。
僕が席に着くなりKが寄ってきた。
どうやらKも昨夜ボロ小屋の前を通ったらしい。
好奇心旺盛な彼は入口まで行ったそうだ。
暗くて良くわからなかったが、凄い異臭がしてその場を離れたらしい。
彼は面白がり、今日は皆で行こうと言い出した。
学校が終わり、皆でボロ小屋の前を通る。
いつものように南京錠がされていた。
それから5日間、皆で行ってみたが、相変わらずだった。皆Kを信じなくなった。僕は見間違いだと思うことにした。
しかし、僕はまた目撃してしまった。
塾の帰り道でだ。
あっけに取られ立ち尽くしていると、中から悲鳴と共に何かが飛び出してきた。
…Kだ！
真っ青な顔をしたKは目を見開き、ガタガタと震えている。
怖い…。でも何かに吸い寄せられる様に僕はKから懐中電灯を奪い中に入った。
中は壁一面真っ赤。 しかし、臭いからペンキの様だ。
なんだよ。Kのヤツ、これにびびったのか？
Kに向け、ペンキだと告げる。
しかし、Kは震えたまま部屋の奥を指差した。
良く見ると少し黒っぽくなっている部分がある。
なんだ…？
ナ 十て
こ ノ ナ て
ご ナ さ
ゆ て
原
口 兄口 兄 口 …………………………
うわぁぁぁぁぁぁ！！
僕も一目散に部屋を出た。
それから、K君もD君も学校に行けなくなっちゃったんだって。
僕はD。
僕の通う中学の側には変なボロ小屋がある。
空き家らしく、見る限り生活感はない。
僕の通う中学は公立なので、ほとんどの生徒が近所に住んでいる。
この小屋は僕達の先輩達もずっと気になってたらしい。
でも、入口には南京錠、窓にはカーテンがかかっている。
唯一様子が伺える所といったら、入口の噛み合わないドアの隙間だろう。
この隙間、最近になって急に出来たらしい。
正直、関わりたくない。僕はこの手の話は苦手なんだ…。
ある日、塾の帰り道にボロ小屋の前を通った。
…南京錠がされてない。それどころかドアは大きく開いていた。
僕は怖くなって一目散に逃げ出した。
次の日学校に行くと、親友のKの机に人だかりが出来ていた。
僕が席に着くなりKが寄ってきた。
どうやらKも昨夜ボロ小屋の前を通ったらしい。
好奇心旺盛な彼は入口まで行ったそうだ。
暗くて良くわからなかったが、凄い異臭がしてその場を離れたらしい。
彼は面白がり、今日は皆で行こうと言い出した。
学校が終わり、皆でボロ小屋の前を通る。
いつものように南京錠がされていた。
それから5日間、皆で行ってみたが、相変わらずだった。皆Kを信じなくなった。僕は見間違いだと思うことにした。
しかし、僕はまた目撃してしまった。
塾の帰り道でだ。
あっけに取られ立ち尽くしていると、中から悲鳴と共に何かが飛び出してきた。
…Kだ！
真っ青な顔をしたKは目を見開き、ガタガタと震えている。
怖い…。でも何かに吸い寄せられる様に僕はKから懐中電灯を奪い中に入った。
中は壁一面真っ赤。 しかし、臭いからペンキの様だ。
なんだよ。Kのヤツ、これにびびったのか？
Kに向け、ペンキだと告げる。
しかし、Kは震えたまま部屋の奥を指差した。
良く見ると少し黒っぽくなっている部分がある。
なんだ…？
ナ 十て
こ ノ ナ て
ご ナ さ
ゆ て
原
口 兄口 兄 口 …………………………
うわぁぁぁぁぁぁ！！
僕も一目散に部屋を出た。
それから、K君もD君も学校に行けなくなっちゃったんだって。
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コメント(19)
長駄文を読んで下さった皆様、考えて下さった皆様、ありがとうございます。
説明します。
例のボロ小屋では昔、少女が監禁され、挙句自殺をすると言う事件が起きていました。
少女の霊は今でもさまよっており、時折ドアを開け獲物を待っていました。
ソコに掛かったのがD君とK君です。
流石に見せ物になるのを嫌った少女は、ターゲットを二人に絞ります。
そうとは知らず、K君がのこのこやって来るわけです。
部屋の中は真っ赤。
そしてペンキの臭いが充満している。
少女が亡くなった時、部屋には血が飛び散っていました。
これを気味悪く思った大家が、ならば！と部屋を赤いペンキで染め上げます。(これはこれで気味が悪い 笑)
しかし、少女が血文字で綴った
たすけて
ここからだして
ごめんなさい
ゆるして
お願い
呪呪呪呪…
という文字は部分的にどす黒く残りました。
D君もK君に言われて黒い文字に気づきます。
最初は読み取れなかった文字が次第に浮かびあがり、完全に読めた時、一目散に逃げ出しました。
しかし、最後に少女が楽しげに言っている様に、彼等は精神に大きなダメージを受け、学校はおろか、病院からでられなくなってしまう…
といった感じです。
説明します。
例のボロ小屋では昔、少女が監禁され、挙句自殺をすると言う事件が起きていました。
少女の霊は今でもさまよっており、時折ドアを開け獲物を待っていました。
ソコに掛かったのがD君とK君です。
流石に見せ物になるのを嫌った少女は、ターゲットを二人に絞ります。
そうとは知らず、K君がのこのこやって来るわけです。
部屋の中は真っ赤。
そしてペンキの臭いが充満している。
少女が亡くなった時、部屋には血が飛び散っていました。
これを気味悪く思った大家が、ならば！と部屋を赤いペンキで染め上げます。(これはこれで気味が悪い 笑)
しかし、少女が血文字で綴った
たすけて
ここからだして
ごめんなさい
ゆるして
お願い
呪呪呪呪…
という文字は部分的にどす黒く残りました。
D君もK君に言われて黒い文字に気づきます。
最初は読み取れなかった文字が次第に浮かびあがり、完全に読めた時、一目散に逃げ出しました。
しかし、最後に少女が楽しげに言っている様に、彼等は精神に大きなダメージを受け、学校はおろか、病院からでられなくなってしまう…
といった感じです。
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