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意味がわかると怖い話コミュのジェットコースター(G作)

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試験も終わり、今までの試験勉強のストレスを発散させる為に遊園地に行こうとカノジョから誘われた。


土曜日ということもあり、園内はとても混雑していた。スピーカーから陽気な音楽が流れており、気分も陽気にさせてくれる。

一通りのアトラクションや、着ぐるみのマスコットと無邪気に戯れるカノジョはとても可愛い。


夜になり、夜景を一望出来るという謳い文句のジェットコースターに乗ることにした。


以前、整備不良が原因で事故があって以来、このジェットコースターは稼働していなかったのだが、偶然今日から再開したとのことだった。

実は、オレはジェットコースター等の絶叫系は苦手で乗りたくもないのだが、絶叫系の好きなカノジョの為に乗ることにした。


夜景を見渡せるのは頂上と大回転レールの二ヶ所だとカノジョが説明してくれた。

行列に並び、いよいよ順番が回ってきた。

『怖いね、でも楽しみ。』笑顔でカノジョが言う。

そうだね、と相槌を打つが内心恐怖で一杯だ。

ジェットコースターが発車した。ゆっくりと頂上までオレ達を乗せてゆく。オレには地獄への片道運行にしか感じない。

カノジョはキャーキャーと騒いでいる。

ジェットコースターが頂上に着き、一旦停止する。


『ねぇ見て見て、スッゴいキレーだよ。』


勘弁してくれ。
夜景の方を向きながらも、オレの目は閉じたままだった。

ゆっくりとジェットコースターが動き始めた。高さはどの位あるのか、そんなことを考える間もなくジェットコースターは急降下を開始した。


ジェットコースターに乗っている客達の悲鳴。絶叫。
オレはただただ、目を瞑りながら重力の勢いと胃が持ち上がる感覚に耐えていた。

怒濤の時間が終わり、元の場所に到着したが、今だにジェットコースターに乗っている客達の悲鳴は止まないままだ。うるさいな。

そういえば、カノジョは頂上から降下した所から悲鳴や絶叫をしていなかったな。いつもは絶叫マシーンで悲鳴をあげる程、楽しんでいるのに。
よっぽど怖かったのか。

ずっと目を瞑っていたオレは、今だに周りが悲鳴をあげている中、隣のカノジョの肩に手を置こうとしたが、その手は座席へと落ちた。
先に降りたのか。


オレは頂上から地獄へ落ちていくジェットコースターのように、ゆっくりと目を開けた。

コメント(6)



目を開け空を見上げると、夜の闇に浮かぶパラグライダー

ケータイに一通のメール


『急にシフト変更きたから帰るね!』




山田のゲームランド思い出した

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