怖そうな話コミュのキノコで死…【やめておけばよかったのに…】

釣りに飽きた僕は次の釣り場に向かう準備をしていた。

熊がでそうと思えば出ないような出るような場所で、釣りに使うミミズに寄ってきたら…

なんて思うと、
いつきても対応できるように僕は百円ライターを強く握りしめた。

準備は整ったので、僕は歩こうとしたその瞬間背後で、異音が！

ズジャジャジャー！
僕は強く握りしめた拳ですかさず着火した。
異音の方を見ると鮭が浅瀬を遡上していた。

見とれていると、時が経つのを忘れるほどの心地の良い違和感が僕を支配していた。

あそこの倒木の奥の斜面を登ったら車だ…

やめておけば良かったのだ…

今だから言える。

あの時手を出さなければあんな思いはしなくて済んだのに…

倒木の横には無数のキノコが生えていた。

色は赤でも白でもなく、黒みがかった褐色でもない色だ。

気付くと僕は山ほどキノコを採っていた。

多分ボリボリだろう…

多分食べられるやつだろう…

多分毒ではないだろう…

多分…

さっそく嫁に見せてみる。
ボリボリでないことが、あっさりと判明。

本屋で調べてみてもよくわからなかったが、

多分ヌメリスギダケかヌメリスギダケモドキだろうと…

多分…

そしてついにやめとけばよかったのに

友人の店で味噌汁にして食べてみた。

毒や幻覚の類は一切ないと思われ、味も悪くないし、良くもない。

道の駅では高値で売られていたりもするらしい。

この話は実話です。