1.各unitの分析 unit N: とりあえず暴走しすぎ。正直奇を狙い過ぎな気がする。やばい。最初の出だしはガツガツきてて、いい感じだと思っていたが・・・。回転ドアに関して、実際のところ何が『share』されているのか?ドアを開けるという行為をした相手に対して、ドアの向こうの人間がどれだけ意識を向けるのか?ドアが開いた。という事実だけしか入ってこないのではないか。結局、人と人の関係性にまで考えられていない気がして、アトラクション的な面が強い気がする。洗濯機の案に関してはネタてきすぎてちょっとないきがする。 unit H: まず、この時期に全体性の共有の話が普通に2年生の口からでてきている現状はかなりまずい。テーマの導入が結局最後までできていないのかな?糸の案は、unit Nの回転ドアのように揺れた糸の先の、糸を揺らした人にどれだけ意識が行くのか疑問。絶対に意識が必要とかではないかもしれないが、今の案では糸が揺れてるなー、くらいしか感じられない。ウッドデッキの縁に壁を建ててオフセットしてレイヤー化した案、正直何をどんな風に共有するのか、結局全体性じゃないのか?操作としてなぜ平行な壁しかもうけないのか?レイヤー化したことの意味は?そうすることのメリットが感じられない。重ねることで、共有するためになにかプラスに働いているのか? unit A: かなりパワフルさは感じる。2年生の2人がグイグイやってるのはすばらしい。が、しかし。自分の考えてることが絶対ではないのではないか?という疑問は常に持って下さい。他人の話はしっかり意見として消化するように。案としては、まず『何を』共有するのかを明確にしていきたい。今のままでは結局、見えの変化だけでただの『操作論』で終わってしまう可能性もある。形に関して、おそらく斜めのスリットから生まれるあの形が結構気に入ってしまっていて、抜け出せない感じがある。やはり『何を/どんな風に』共有するのかを決定し、それを実現するための空間操作ではなければならない。今のままではただの形のstudyを抜けられないので、共有する物(こと、状態etc)を明確にするべきだと感じる。正直アレは構造的にもちません。それはジョイント部分の話次第ではあるかもしれないが、アレはもちません。 unit S: 糸だかひもだかわからないが、福島さんのエスキスの後でほとんどがNGかなと感じられる中で、まだ何か『人と人』というところからアプローチできる可能性を感じた。しかし、かなり最初のころから案としてはほとんど進歩がないように思う。糸の疎密や高さのstudyがもっとなされていていいはず。密なところでは、気配的なものを感じて相手に興味をもつような気もするし、逆に粗なところで人の頭の高さくらいまでしかないところでは、居心地がよくいすなどをおけば休憩スペースのような使われ方もできる気がする。こんな単純な話すらされていないのはもったいない。案というより思いつきの状態から進んでいない。正直頑張らないとまずい。 unit F: やはり『何を/どんな風に』共有したいのかがわからない。まず円柱の案、道を狭めて譲りあうっていうのは、たしかに心理的なおもしろさはあるが、ネガティブさが払拭できない。道が広い方が、人が正面から来ない方が、その通行人の立場的にはいいわけで、共有することに対してポジティブさが感じられない。つまり、共有しない方が便利(いい?)ものな気がする。それと、どの地点でも空間の差が無く敷地全部におく理由も感じられない。地点による空間の質に差が欲しい。素材的にも謎。輪切りのレイヤーの案、結局全体性の共有の話になってしまっていないか?そもそも、移動可能にすることで、設計を投げてしまっている気がする。そして、動かせる物で屋根的になるのはあまりに危険すぎるとなぜ指摘しないのか?構造的にもかなりNGな気がする。やばい。 unit K: 正直やばい。スタイロの案と段ボールの案は同じですよね?ほとんど。全体性の共有から抜けられていない。もうそーまあたりが自分の案を提案してそれで走らないとやばい気がする。具体的な案を3年が出して、それをみんなでブラッシュアップしていくことの方が今よりも身になると思う。それか、小屋的なものどこも提案していないからその辺からぶっ飛ばすとか・・・・。ただ、このままだと本当にやばい。