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ウェルネスキャンプコミュの「ウェルネスキャンプのおかげ」

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11年ほど前になるが長男の健人が高1となりJr.リーダーとしてウェルネスキャンプに帰ってきた。

前の年までキャンパーとしてキャンプに参加していた息子は、朝のジョギングは毎年少しづつ早く走れるようになって来たが、いつも私の後ろを走っていた。
 
しかし、其の年は大分早く走れるようになり、時々私と並んで走ったり、私より早くゴールする日も時々あった。

キャンプは後半戦に入り第3期。
息子はその時のスタッフだった宗形君(現、酒井)や他のリーダー達から色々とアドバイスを受け、何を思ったのか、朝のジョギングで私にチャレンジしたいと言ってきた。

私は彼の挑戦を断るわけにも行かず、ちょっとヤバイかなと思いながらも、かっこよく「受けてやろう」と、承諾した。

1週間後、いよいよ決戦の日。
その朝、私は何時もより1時間早く起きて、準備体操を念入りにやり、前もって少し走り、あったかいシャワーをたっぷり浴びて筋肉をほぐした。
スタート前には、いつもつけている時計もはずして、軽くした。
 
準備万端ととのって、いよいよスタート。 
私はさてどうやって走ろうかなっと思っていたその途端、息子はいままでの走り方とはうってかわって、最初から突然猛スピードで走り始めた。 
その時のキャンプ場はニューヨークにあるHoliday Hillsのキャンプ場で、スタートすると、すぐに長い下り坂になる。

そこを彼は全力で走り下っていった。
私は何とか追いつこうと懸命に走ったたが、全力で走ろうとすると、こけそうになってしまった。
そうこうしているうちに、あっという間に彼ははるかかなたへ行ってしまい、それ以降私がどんなにガンバっても差を縮める事は出来なかった。
其の日を境に、私が息子にジョギングで勝てることは出来なくなってしまった。

其の息子が先週、無事ニュージャージー医家歯科大学の大学院を卒業し、博士号を取得した(写真)。 成績も27人のクラスでトップだということで最優秀学術賞をもらった。

思い起こせば、長くて短い道のりであった。

6年ほど前、彼が大学4年になった時、卒業後はどうするのかと聞いてみた。
すると、私がやっているように、「気エネルギー」を使って痛みを持っている人を治すような仕事をしたいと言うことであった。

どうアドバイスするのが良いか、私は数日考えて、「もしお前が本気なら、卒業した後、医学療法士のところで2,3年働いて、現場を経験したあと大学院に進み、資格を取りなさい。そこまでする気があるなら私が手助けしてあげよう」と提案した。

彼は私の提案を受け入れ、我が家に居候しながら2年間働き、一生懸命勉強し、お金も貯めて、大学院へ進んだ。

そして5年後の今春、博士号の資格を取るまでにいたった。

年を重ねていくとそう苦労しなくても出来るようになるが、若い時、朝早く起きることは簡単ではない。 
友達や、彼方此方から毎日のように来る色々な誘惑を退ける事も、簡単ではない。
 
でも彼はこの様な事を私達、親に言われなくてもきちんとやってきた。
時間のマネージもしっかりしていた。 

遊ぶ事はたまにはあったが、羽目をはずしてしまい、働いたり、トレーニングしたり、勉強する事へのマイナスになる様な事は一度もしなかった。

何故、彼がこのように出来たかと言うと、これら全てをウェルネスキャンプで毎年経験してきたからである。 

キャンプではどんなに夜遅くまで起きていたとしても、朝は時間通りに起きて全力で走らなければならない。
楽しむ時に楽しむのは良いが、頑張る時には頑張らなければならない。

この、「〜しなければならない」と言う事を、辞めないで継続にやっていく事を「訓練」と言う。 
ウェルネスキャンプは楽しい雰囲気の中で、この「訓練」が行き届いている事が他のキャンプと大きく違う点だ。

これは大人になったら誰でもやらなければならない、ごく当たり前の事だ、
大した事ではない。
しかし、若い頃にこの「当たり前の事が当たり前に出来るようになる訓練」を十分受けてない人は、成長しても頑張る時に頑張る事をしなくなってしまう。

この訓練を彼は毎年、夏休み中ウェルネスキャンプで受けてきた。
その結果、他の人達が結構大変だと思うような事を平然と出来るようになった。

リーダーは自分の事だけではなくグループ全体の責任も持つ、みんなの前で話をする、演技をする、そして上手くなくても歌も歌う。

最初は恥ずかしくて、上手く出来ず、失敗もした。でもやっていったら出来るようになった。 

彼はウェルネスキャンプを通して多くの貴重な友人も得ることが出来た。
日本語も上手になった。
子供や同僚、リーダーたちだけではなく、親とも話さなくてはならなかったので、大人達ともちゃんと話をする事が出来るようになった。

全てがウェルネスキャンプの体験から来ている。

卒業した今、今度は6月末にある国家試験に向けて勉強中である。

国家試験を通ったなら、いよいよプロとして働き、怪我や痛みで困っている人を助けるようになるだろう。
それもただの医学療法士としてではなく気の力を使って。

今までのところ彼は彼なりに頑張って努力してはきたが、彼の技量はまだ十分とは言えない。

こちらの方は、かなり経験がものを言う世界なのでジョギングのように簡単に息子に追い抜かされる事はないだろう。

でも正直なところ、其のうちに彼にかなわなくなる時が来る事は間違いないと思う。

なるべくその時が来るのを遅らせるよう頑張らねばならない。

しかし、その時が来たと感じたなら、それは寂しく感じる事はあっても、親として至福の時となるだろう。


今年のウェルネスキャンプもあと3週間弱で始まる。

息子は国家試験が終わってから仕事を始めるまでの間、何とか時間が取れそうなので、キャンプを2,3週間手伝ってくれる事になった。

キャンプに参加するのも今年が最後となるだろう。

今回、今までの息子の言動を通してウェルネスキャンプのもつ意義を再度強く感じた。

皆さん、ありがとう。
ウェルネスキャンプ、ありがとう。


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