うれしいことば・うれしいはなしコミュの小さな命

昨年早朝ウォーキングのコースで見つけた猫のほのぼの一家の話です。

早くもドロップアウトした私の代わりに毎朝夫が撮り続けていた親子猫たち。子猫は生まれつき目の周りがただれていて栄養状態も悪かったようです。昨年９月に見たのを最後に子猫の行方は分からなくなっていました。その後も２匹の猫を撮り続けていた夫はいつも玄関先で写真を撮らせてもらっている後ろめたさもあり、その飼い主さんに会った時には渡そうと思っていた写真数枚をいつも持ち歩いていました。

先月２５日のクリスマスの朝、やっと飼い主さんに会うことができ写真を渡したのです。その後朝の冷え込みにとうとう夫も歩くのを断念し、年末年始はウォーキングを中止していました。今朝夫は久しぶりにウォーキングを再開し、いつものとおり猫に話しかけた声に気づいて飼い主さんが紙袋を提げて現れました。去年の写真のお礼にと差し出された袋には静岡土産の漬物と飴の袋が入っていました。

残念ながら子猫は死んでしまったそうです。その懐かしい子猫の写真を見て娘さんが泣いたそうです。携帯カメラで撮った写真はあるけど、ちゃんとした写真は撮っていなかったから。感激して今度夫に会ったら渡そうと毎日夫が来るのを待っていたそうです。

大人になるのを待たずに逝ってしまった小さな命。何となく撮り続けていた数枚の写真が形見になったようです。思いもかけず喜んでもらって夫もうれしそうでした。

尚、日記に同じものを載せています。
二度読んでしまった人はごめんなさい。