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ウラジミールの文章置き場コミュの短編戯曲  青い宇宙

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「青い宇宙」

エイター  … 若い男性。

ビーサック … 若い男性。
        ちょっとデブで、胸がBカップくらいある。

シーナ   … 少女、もしくは若い女性。
        貧乳。

異星人の女 … シーナの役者が演じる。
        地球人とは外見的な差異がある。
        (むじんくんやマグマ大使のような角が生えている、
        トレハロース星人のようにヒゲが生えている等)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(コクピットに向かってビーサック報告。)

ビー ;現在、アンドロメダ宇宙暦ニーマルマルイチフタ年フタ月イチハチ日イチハチ時マルマル。
異常なし。
乗組員エイター、ビーサックの両名ともに健康体。 なんにも変わりません。
以上、恒点観測宇宙船ボイズビーアンビシャス号よりわたくしビーサックがお送りしました。
定時記録おわり。
…はあ。
…。
なあエイター。

エイ ;うん?

ビー ;僕達ってさ、一体何の為に生きてるんだと思う?

エイ ;ああ。

ビー ;だってそうでしょ。
前の僕が死んだから代わりにクローン保育器から出てきてさ、
今こうやって生きてるけどさ。

エイ ;…。

ビー ;…いつか僕が死んだらまた僕のクローンが代わりに出てくる訳でしょ。
んでそれが死んだらまた次のクローンの僕が出てくる訳でしょ。
そうやってずーっと旅を続ける訳でしょ。
じゃあさ、目的地の惑星に辿り着いた時の僕はいいよ。
やった〜ああ、着いた〜!って。

エイ ;…。

ビー ;でも今の僕はさ、道のりナカバで死んでしまう訳でしょ。
クローン用の細胞だけ残して。なんかこう、老衰とかで。

エイ ;ああ。

ビー ;じゃあ僕達ってさ、一体何なんだろうなって思うんだよね。
…、ねえ、エイター。

エイ ;んん?

ビー ;エイター聞いてる?

エイ ;ああ。

ビー ;今僕オナラしちゃったよ、ぷう。

エイ ;…ああ。

ビー ;今僕やけどしちゃったよ、じゅわー。
あちちのち。

エイ ;…ああ。

ビー ;宇宙船の生命維持装置が故障しちゃったよ。
ヴィ〜ォン、ヴィ〜ォン、
(警報の音の真似)
デンジャー、デンジャー、危険デス。
(機械アナウンス音声の真似)
僕達死ぬよ。

エイ ;…ああ。

ビー ;も全っ然聞いてないじゃん!

エイ ;ああ。

ビー ;エイター、エイター。

エイ ;あ、すまんすまん。

ビー ;また資料室からなんか持ってきたの?

エイ ;あ?ああこれは凄いぞ。
この本を読んでわかったことがある。
実は人間には、男と女の二種類があるらしいんだ。

ビー ;ふーん。

エイ ;そして、男というのは話を聞かない、女というのは地図を読めないらしい。

ビー ;「話を聞かない男、地図を読めない女」。

(本を手に取りタイトルを読む)

エイ ;今まで何冊か本を読んでさっばり意味がわからなかったが、これで少し理解できる。

ビー ;じゃあエイターは男だね。
あんまし僕の話聞いてないから。

エイ ;そうか、俺は男なんだ!
また一つ大事なことがわかったぞ。

(照明変わり、ビーサックのモノローグ)

ビー ;でも実際、そんな事はどうでも良かった。
だって僕達はこの宇宙船に二人きり、他の誰とも会うことなく生きて死ぬのだから。
外の宇宙のどこかに、僕ら以外の人間が居るっていうのも、エイターが言ってた事だけど…
本当だろうか。

エイ ;うおお!何じゃこりゃあ〜!

(エイターの叫びで照明戻る)

ビー ;どうしたんだい?

エイ ;見ろよコレ!もの凄い事が書いてあるぞ!

ビー ;なに?
「生命…いのちの不思議」。
(本のタイトル)

エイ ;高等な生物は生殖行為を行なって増えるそうだ。

ビー ;クローンの事?

エイ ;それは自然な方法ではないらしい。

ビー ;ええ?

エイ ;生殖行為、その方法は2つ、体外受精と体内受精。

ビー ;なにそれ。

エイ ;体外受精というのは、メスの生んだ卵に、オスが精子をかけるらしい。

ビー ;なんかまた新しい言葉が出てきたけど?

エイ ;メスとかオスってのはほら、さっき言ってた女と男の事らしい。
他は…よくわからん。

ビー ;体内受精というのは?

エイ ;それについてはこの本には詳しく書いていない。
ただ、魚類、エビカニ等の甲殻類は体外受精。爬虫類、鳥類、哺乳類は体内受精。
人間は…霊長類っていうらしい。
えーと、霊長類はどこに書いてあるんだ?

(ピーピー音)

ビー ;はいはいどうした?

(コクピット操作)

ビー ;なに!?
救命信号をキャッチしました、だって!?
生命反応確認。
方角、右に25度上に32度起動修正。

エイ ;ビーサック!

ビー ;なに?

エイ ;霊長類と言うのは哺乳類らしい。

ビー ;そんなのあとあと。
僕ら以外の人間に出会えるかも知れないんだよ?!

エイ ;ほんとかよ。

ビー ;あ、救命カプセル発見、これよりマニュピレータにて回収に移る。

(コクピットからマニュピレータ出てくる。ビーサックが操作しカプセルを回収しようとする。
マニュピレータはビーサックの左手に手袋をつけたもの、もしくは舞台上の別所でシーナ役の役者が演じる。カプセルはガチャポンのとかでよい。)

ビー ;うーん、なかなかうまくいかないな…。
こうか?あれ、おしい。

エイ ;ちょっ、どけよ。俺にやらせろ。

ビー ;うん。

エイ ;こうゆうの俺得意なんだ。
ほらきた。ゲット!

ビー ;さすがエイター!

エイ ;よし、行くぞ。

(エイター、ビーサック退場し暗転、その中にスポットを受けてシーナ登場。)

シーナ ;前の私が死んで、今の私が目覚めた
今の私が死んだら、次の私が目覚める
次の私が死んだらその次。
その次の私が死んでも
そうよ私はクローン
私は何人目の私?
広い宇宙のどこかには、
私以外の人間が、
何万人も何億人も、
居るんだなんてゆうけれど
だけど私はこの船の中、誰にも会えずに死んで逝く
なんてそんなの嫌、嫌、嫌。
もしも誰かに出会えたら…男だったら、
彼氏になって欲しいなぁ!

(少女向けのHなマンガを取り出す)

シーナ ;そして資料室にあった、この本みたいに…。
素敵な彼氏と、憧れの初H…。

(警報アラーム、「ぴぴぴっ、ぴぴぴっ、ぴぴぴっ」と鳴る)

シーナ ;え、なに?

アナウンス;「メインエンジン、出力15%ダウン。」

シーナ  ;うそ。なんで?

アナウンス;「メンテナンス不良の為と思われます。至急点検してください。」

シーナ ;えー、そんな急に…
そりゃあエンジンとか、わかんないからほおったらかしにして悪かったって思ってるわ。
     でも…ええと機関室、と。

(と言いつつ移動し機関室へ。)

シーナ  ;これがエンジン?調子わるいの?こんなもん、叩けば直るって。えい、えいえい、でえい!

(エンジンを叩く。ハンマー等で?もしくは蹴る。するとズガ〜ン!と破壊の音。)

シーナ  ;私、やっちゃった?

アナウンス;「メインエンジン破損、エネルギー炉がスパーク」

シーナ ;どうしてこんな事に?

アナウンス;「デンジャー、デンジャー、危険デス、1800秒以内二脱出シテクダサイ。」

シーナ  ;やばいんじゃないコレ?どうしよ。

アナウンス;「アト1200秒デ爆発シマス」

シーナ ;なんか時間早まってる!救命カプセル、救命カプセル、避難、避難。

(ベッドに横たわる)

シーナ ;船から、離脱!

(ドカンと爆発音)

シーナ ;あああ…私の船が…。
あ、救命信号…ってどうするんだっけ、これか。
それからコールドスリープは、ええと…。

(短い暗転の後に明転するとエイターがいる。シーナは目を閉じている。)

エイ ;オイ、大丈夫か。

シーナ ;う、うーん。

(シーナ目を覚ます)

シーナ ;ここは?

エイ ;恒点観測宇宙船ボイズビーアンビシャス号だ。

シーナ ;あなた、が、助けてくれたの?

(このあたりからロマンチックな音楽がゆっくりフェイドイン)

エイ ;そうだけど。

シーナ ;私はシーナ。あなたの名前は?

エイ ;エイター。

シーナ ;素敵な名前。

エイ ;ステキ?って何だ?

(照明変わりシーナのモノローグ)

シーナ ;初めて他の人に会えた!なんだか素敵な男の人。
これって運命?
私を助けてくれたこの人、彼氏になってくれるかしら。
そして、憧れの初H…。

ビー ;エイター、大丈夫そうだった?

(ビーサックの入場と同時に音楽が止まり、照明元通り)

ビー ;あ、こ、この人がアレなの!?

エイ ;シーナって名前だそうだ。

ビー ;あ…う…。

(恋のときめきを表す曲が入る。
照明変わり、ビーサックのモノローグ。その間は他の二人はストップモーション。)

ビー ;な、なんだこの人。シーナっていうのか。
目がそらせない、ってゆうかそばに寄って触れてみたい。

(触れる)

ビー ;うわ、胸がドキドキして止まらない…
なんだか熱いや、胸が、顔が、熱い。
この体調変化は何なんだ!
とりあえず暑いから脱ごう。

(服を脱ぎ始めると、照明戻る。上半身裸になる。)

シーナ ;きゃー、何なんですかこの人いきなり。

ビー ;ぼ、僕はビーサック。

シーナ ;やめて、近寄らないで、変態、痴漢!

エイ ;へんたい、ちかん?なんだそれ。

ビー ;ぼぼ僕と、仲良く…してくださぃ。

シーナ ;来ないでバカ、変質者!性犯罪者〜

(照明変わり、ビーサックのモノローグ。
舞台別所では、読書中のエイターに、シーナがベタベタからんでいる。エイターは興味なさそう)

ビー ;それからというもの、シーナはずっとエイターのそばで話しかけている。
エイターは、いつものように資料室で探し物だ。
僕はというと、あれ以来すっかりシーナに嫌われてしまったようで、
ほとんど口をきいてくれないんだ。
僕もシーナを近くで見ると、胸がドキドキして、うまく話せない。
だから僕はシーナを、離れた物陰からじっと覗き見る事しかできない。
シーナとエイターが仲良くしているのを見るとなんだか胸の奥が苦しくて…

(エイターは無関心、むしろシーナがウザいようだ)

ビー ;この現象を探るため、僕もエイターにならって資料室で本を探した。
僕の体に起こった変化は、この本の記述に似ている。
「若きウェルテルの悩み」。

(ビーサック、若きウェルテルの悩みを朗読しながら退場。照明戻る)

エイ ;ほお、これは、映像を記録したものか。興味深いな。

(巨乳モノのAVを手にとっている。)

シーナ ;ねえ、エイター。

エイ ;巨…乳?どうゆう意味だろう。

シーナ ;エイターったら。資料ばっかり見てないで、私を見て。

エイ ;うあ?

(エイター、やっとシーナの方を見る)

シーナ ;聞いてほしい事があるの。

エイ ;なんだ?

シーナ ;あの〜、あの…。

(エイター、AVのパッケージを見ている)

シーナ ;私と…

(シーナ体の向きを変える)

シーナ ;やだやだ、どうしよ、うまく言えないよ〜
ううん、勇気を出すのよシーナ。が〜んば。

(深呼吸の後、体の向き戻る)

シーナ ;えっと、

エイ ;どうしたんだ?用があるなら早く言ってくれよ。

シーナ ;私と付き合ってください。

エイ ;付き合うって何だ?

シーナ ;彼氏になって。

エイ ;彼氏って何だ?

シーナ ;彼氏って…だからそれは…
 もうバカ!知らない!

(シーナ退場)

エイ ;さっぱり意味が分からん。
さて、このディスクを入れて、再生すればいいのか。

(AVの音声、流れる)

エイ ;おお…これは!
まさか…凄いぞ!
ビーサック!ビーサック!

(ビーサック入場)

ビー ;なんだよエイター。

エイ ;これを見てみろ。

ビー ;何これ?

エイ ;もしかしたらこれが、前に言っていた生殖行為なんじゃないか?

ビー ;これが?

エイ ;その証拠にほら、

(AVの音声;「やめて〜赤ちゃん出来ちゃう〜」)

ビー ;「赤ちゃん出来ちゃう」って言ってる。

エイ ;ほらな。

ビー ;股間をこすりあわせている。

エイ ;ああ。生殖器はどうも股間にあるらしい。
だがこの記録映像では、どうゆう訳か股間にのみ、白いモヤや、ブロックノイズのようなものが
かかっていて、どうなっているのか確認できない。
だから、男と女の違いはな、胸で見分けるんだ。
この胸が平たい方が男、こっちの胸にプルンとした膨らみがある方が女らしい。

(ブロックノイズ辺りからAV音声フェイドアウト)

ビー ;へええ、そうなんだ。

エイ ;ビーサック、おまえの胸、プルンとした膨らみがあったよな。

ビー ;え、僕?

エイ ;ちょっと脱いでみろ。

ビー ;…いいけど。

(ビーサック上半身脱ぐ)

エイ ;ほら、これだ。ぷるん。

(エイター、ビーサックの胸を触る)

ビー ;やめてよくすぐったい。

エイ ;やっぱりそうだ。ビーサック、お前は女なんだ。

ビー ;え、僕、女だったの?

エイ ;そして俺は、

(エイターも脱ぐ)

エイ ;男だ。

ビー ;そうなの〜?

エイ ;大事な事が少しづつわかってきた。
前にも言ったが、クローンで複製をつくるのは、自然の摂理に反する行ないだそうだ。
つまりはいけない事なんだ。

ビー ;え、ダメなの?普通だと思ってた。

エイ ;高等生命としての普通っていうのはほら、
この記録映像のように、まず最初に上半身の衣服を全部脱いで密着したり揉みほぐしたりするんだ。

(下半身は脱がないが、エイターはビーサックの背中に密着し、胸を揉み始める)

エイ ;こうかな。違うなあ。うまくいかないな。

ビー ;ええっ、なんか、変な気持ちだよ。

(エイター、ビーサックの乳首などに手を回したり、太ももから尻にかけてをまさぐったり、
胸同士をこすり合わせたりする)

エイ ;いや、これが正しいんだ!

ビー ;そうかなあ。僕って、女なの?

エイ ;ああそうだ。

ビー ;ぼ、僕、こうゆう事、エイターとはしたくないよ。

エイ ;ガマンするんだ!
記録映像の女は気持ちいいって言ってる!
じきに良くなるはずだ。

(エイター、ビーサックの乳首を咬む)

ビー ;そう、かなあ…

(そこへ、シーナが入場)

シーナ ;何してるの?

ビー ;あ、こ、これは…

シーナ ;ねえ、あんた達、何してるのよ!?

ビー ;シーナ誤解だよ、違うんだ、あの…

エイ ;生き物として正しい生殖行為だ。

シーナ ;はあ?…バカじゃないの?
あんた達、男でしょ?
生殖行為って…Hは男と女でするものよ。

エイ ;お前だって女じゃないだろ。

シーナ ;何言ってんの?私は女よ!

エイ ;プルンとした胸の膨らみが無いじゃないか。
女なら胸がプルンとしてるはずだ。

シーナ ;え…そ…そんな、それは…

エイ ;胸ならビーサックの方がある。
お前は女じゃないんだ、嘘を付くな!

シーナ ;ひ、ひどい!
許さない、絶対許さないんだから!

(シーナ駆け出す)

エイ ;さ、続きをしよう。

ビー ;待ってくれよ。離せよ。
やっぱりこんな事、間違ってるよ!

(走り出すビーサック、エイターはストップモーション。照明かわる)

ビー ;シーナは傷付いてる。
シーナの事が気になってしょうがないんだ。
シーナの側に居たい。 シーナに触れていたい。
…そうだ、ドキドキの意味がわかった。
僕は、シーナと体内受精がしたいんだ!
もうこの気持ち、止まらないよ。
人間が、はるか昔から心の隅に持っていた、原始の気持ちなんだ!
エイターとはしたくない。
シーナ!君と体内受精がしたいんだ!シーナ!

エイ ;まあ待てよ。

(走りだそうとするビーサックをエイター後ろから抱き止める。照明かわる。)

エイ ;俺は知りたいんだ。生命の神秘を。

ビー ;シーナ!

エイ ;正しい命の営みを。

ビー ;シーナ!

エイ ;そしていつの日か、お父さん、パパ、とうちゃん、ちちうえ、ダディー、などと呼ばれたいんだ。
ビー ;シーナ、シーナぁぁぁ。

(シーナは舞台上の別所で、暴れている)

シーナ ;ヒドい、ヒドすぎるよエイター!
あたしが貧乳だからって、バカにして!
あんな小デブ男の方がいいなんて、どうかしてるわ、信じられない!
許さない!こんな船、ぶっ壊してやる!こんな世界、全部消してやる!
こうしてやる!

(コクピットを蹴ったり投げたりする。カッと一瞬閃光が走り暗転。)

シーナ  ;もしかして、またやっちゃった?

(爆発音。シーナ退場。そして警報音が鳴る。)

アナウンス;メインコンピュータ破損しました。制御不能、制御不能。
まもなく、当宇宙船は爆発いたします。
ご乗船、ありがとうございました。

ビー ;え、嘘、なんで?

エイ ;あの野郎、なんかやりやがったな。

ビー ;どうゆう事?

エイ ;とりあえず、お前は先に逃げろ。

ビー ;逃げるって?

エイ ;救命カプセルに乗るんだ。

ビー ;エイターは?

エイ ;俺は資料室にまだ体内受精の記録映像がいっぱいあったから持って行く!

ビー ;そんなの別にいいじゃん。

エイ ;だめだ!俺のお宝なんだ!いいから先に行けー!

(エイター、ドアを開けてビーサックを押し込める動作)

ビー ;バタン、ガシャン、プシィー。
(口で言う。救命カプセルの扉の音。)

アナウンス;「救命カプセル、射出シマス。」

ビー ;シュゴー!

(暗転、の中でエイターの声)

エイ   ;うおお、おっぱいいいいいいいい!

(爆発音)

ビー ;エイタ〜!シーナ〜!
エイター!シーナ〜、シーナ〜!
エイター!シーナシーナシーナ、シーナ!シーナ〜!

(明かりがつく。音楽入る。)

ビー ;僕らの宇宙船ボイズビーアンビシャス号は、原因不明の事故で大破、
エイターとシーナには、それっきり会っていない。
僕は救命カプセルで放浪中のところを、近くの惑星の原住民に助けられた。
彼らは僕ら地球人類とは全く異なった進化の末に生まれた民族なんだが、
異星人の僕をこころよく受け入れてくれたんだ。
そしてこの惑星で、シーナそっくりの女の子と出会ったよ。
僕はねぇエイター、男だったんだよ。
僕らは恋に落ち、結婚したんだ。
シーナそっくりの異星人と、結婚したんだ。
エイター、人生って本当に不思議だよ。
今僕は、幸せなんだ。
子供も三人居るよ。
でもエイター、
君が「正しい命の営み」と言ってた、
あの体内受精。
君と僕があんなにも憧れた、体内受精。
僕はこの夢を、叶えることは出来なかったよ。
何故ならば、

(異星人の女登場。
シーナの役者だが、頭にマグマ大使風の角があったり、ヒゲが生えていたり等、外見に地球人との差異がある。
卵を持っている。)

異星人女 ;あんた、卵、産まれたよ〜。
ここ置いとくから、ぶっかけといてね。

ビー ;…。


異星人女 ;返事は!?

(異星人の女、ビーサックの尻を蹴る)

ビー ;はい。

(ビーサック、後ろを向いてズボンを下ろし、オナニーを始める。異星人の女、退場)

ビー ;この惑星の人達の生殖行為は、体外受精なんだ。うおーーーー!

    
終わり


平成24年10月27、28日
劇王X神奈川県予選チャイナタウンロワイヤルにて、Bブロック突破するも、決勝巴戦で2位となり優勝ならず。

上演版にあわせてラストを訂正しました。

エイター  ;日暮玩具
ビーサック ;碓井将仁
シーナ   ;平手舞
演出    ;寺十吾

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