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哲学としての攻殻機動隊コミュの人生について

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三十五を過ぎた頃からだろうか

結婚して子育てをしないと僕の人生は片手落ちだ、と強く思うようになった。


実際はもっと前から思っていたかもしれない。

ただそろそろそれを行うことのタイムリミットに差し掛かったことが

強く意識する要因になったみたいだ。


子供を作って自分の傾倒を後世に引き継ぐこと。

子供を育てて人生をもう一度なぞらえること。


人生において何かを残すと言うことの意味が

ずっと具体的に感じられるように思うのです。


両親にも心から感謝することができようになるでしょう。


でもそろそろそれも諦めなくちゃいけないタイミングみたいです。


諦めるなら、きっと何か他のことに打ち込まなければならない気がします。


宇宙創成からずっと受け継がれてきた遺伝子に匹敵するような

そんな事柄が他に存在するでしょうか。


負け犬の遠吠えに似たり。


「攻殻機動隊」の主人公、草薙素子は全身を義体化していて

子供を産むことができません。


でもあるとき、「人形使い」と呼ばれるプログラムから結婚を迫られます。


「私と融合しても遺伝子を残すことはできない」

と草薙はいいます。

それに対して人形遣いは、

「私のネットワークをもっと高く評価してもらいたい。

融合後の君はあらゆるものをネットに流すだろう。

そして私も死をうる」


このヘンに乗っかるしかないでしょう。

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