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☆本気で古民家再生☆コミュの名古屋市での取り組み

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「なごや歴まちびと」の筧といいます。

名古屋の街並み保存地区で、古民家の耐震補強を行うことになりました。
現地の調査を行い限界耐力計算で補強計画を行います。

調査や構造解析には、なごや歴まちびとの講師だった
名古屋大学の助教授方の協力も得られることになり
名古屋市ではじまった、古建築保存に向けたテストケースになります。

せっかくの機会なのでこの場を借りて随時報告を行いたいと思います!

コメント(18)

2011.07.19
市町村の行う無料耐震診断。
最初に伺うきっかけは、この無料耐震診断でした。

無料耐震診断で使用される「一般診断法」は耐震診断のスタンダードですが、筋交の入っていない建物には不向きであることや、診断員の判断によって診断結果が変わってくるので、なかなか難しい部分もあります。

今回のような土壁が構造体になっている古民家の場合は限界耐力計算という「精密診断Ⅱ」による診断と補強計画が必要であることは以前から知っていたので、限界耐力計算に挑戦です!
2011.09.10
「なごや歴まちびと」「名古屋大学の建築学科」の協力を得て現地調査を行いました。
基本的に非破壊で目視での調査なので、後で図面化してみると不明箇所などもありましたが、工事に入ってから現場で調整出来る範疇と思われたので、この図面を基に構造計算を行います!
2012.01.24
名古屋大学に何度か通い、補強計画についての助言を貰いながら、何とか限界耐力計算による構造計算書が完成!
基本的にはJSCA関西の製作した計算フォーマットを使用して重量や壁の種類、箇所数などを入力すると自動計算で判定結果が出ます。
さて、今度は見積もりができるように設計図の作成です!
2012年02月16日
プロセスの保存・・・検討中。
街並み保存地区内の民家の耐震改修のための打合せ。

最近歴史的建造物の「修復」についての本なども読んでいるが、文化財で行われる復元は研究の色が濃くて現在も使用中の民家に当てはめるのは難しい。
昔の暮らしを偲ぶ復元に対して、今暮らしながら使い続けることを前提にするなら活用を考えるということかな・・・

いずれにしても、この建物を後世に残そう!という持ち主の気持ちを大切にしながら、残し方を検討していくことが大切。
同じ人間が二人といないように建物も持ち主もそれぞれ。
その時々で、何が出来るか、何をすべきか・・・

僕自身も、建物を完成させることはもちろんだけど、建物の完成までのプロセスも形に残すことが歴まちびとの活動に繋がっていくと思うので手探りで前進です。
(チャレンジャーは失敗しても許される・・・かも知れないので、まずはチャレンジ!)
2012年03月06日
次のステップ!!
今日は有松。
建築工事の見積もりが工務店から届いたので、お施主さんと予算についての打合せです。

どんなに頑張って計画しても、予算内に納まらなくては実現は出来ません。
また、リフォームの場合は範囲を決めて工事をしますが、出来上がってくるとココも手直ししたいという相談が必ず出てくるので少し余裕を持てるような提案を目指します。

今回は無事に予算面で合格点をいただきました!(よかった〜!一安心。)
今度はきちんと準備をして次のステップに進まなくちゃ!!
2012年04月09日
大工さんが一人二人・・・
有松で工事中の住宅の現場を見学させてもらいました。
僕も有松の街並み保存地区内で、もうじきはじまる工事の参考にさせてもらいます。

最近の新築工事ばかりやっている大工さんは、昔ながらの方法がわからなかったり、応用が利かないので古民家の改修が出来なくなりつつありますが、ちょっとスケジュールが遅れていて・・・という説明を伺いつつ・・・1・2・3・・・更に2階にも・・・大工さんが何人いたっけ??

さすが魚津工務店だなあ・・・と、層の厚さに驚きです!

2012年04月18日
補助金審査終了!!
午後のメールチェック・・・おお!補助金の審査終了のお知らせ!!

早速工務店に連絡を入れ、来週早々に着工出来るように準備を依頼しました。

今回はじめて挑戦した限界耐力計算による構造補強。
いよいよはじまる工事に緊張感も高まります。

2012年04月23日
工事開始!
有松の民家の耐震改修工事がはじまります。
今日は工事着工前の打ち合わせ。
工事手順などを現場を見ながら検討します。

むむむ・・・2階の天窓から雨漏り!
今まで雨漏りはしていなかったそうで、今回の工事に合わせて家が直して欲しいと言ってるのかも・・・

大工さんにはまたまた苦労を掛ける事になりますが、無事に工事が終りますように!

2012年04月26日
工事の精度を上げるには!

現場がはじまると、図面に書いてあることを見落として工事が進んだり、図面に描き忘れたことがあったりします。
お互い人間なので、それぞれの思い込みなどはやっぱりあります。

そうしたエラーを少なくする方法として、大きな図面を現場に用意します!
大したことではなさそうですが、小さな図面に細々と書かれたことを、現場ですべて読み込むのは難しいので、大きな図面は予想以上に効果があります。

特に腕の良い年配の大工さんには効果覿面。
逆に鋭い指摘が返ってくるので、こちらも勉強になります。

工事開始!
120425

今日から大工工事を本格的にはじめます。

その前に荷物の移動ですが・・・思った以上の荷物の量。
なるべくお施主さんの負担にならないようにと思いますが、頑張っていただかねば。

さて、工事範囲の1階の土間にあった大きな棚を移動させると、土台の下が半分くらい腐っていました。
長年風雪に耐えてきた建物なので、やはりこうした傷みは発生します。
交換できる場所なら交換するのですが、今回は腐った部分を取り除いてセメントで足元を固めるくらいしか出来なさそう。
改修工事なので、セオリー通りに行かないのは覚悟していますが、最良をどう判断するか!
やっぱり改修は難しいです。

物入れ入り口
120425

2階の物入れの荷物をどけてみると・・・以前はこの扉を開けて梯子で上がっていたのか!!
と、ゴザの下の床だと思っていた場所に引き込みの扉がありました。

よーく見ると、樫の木で出来た戸車が建具の枠に付いています。
(・・・個人的には、この部分は復元したーい!笑)

2012年04月27日
仕上げと建物の履歴

「ん〜、この梁の仕上は電気鉋だなあ・・・」と、大工さん。

電気鉋は60年くらい前からあるそうで、こっちの屋根は架け替えたのかな??などなど、建物の履歴を見ながら、どうやって作られたのかを想像して工事は進められます。

建て起こしや補強を行うには、どうやって作られたのかをある程度予測が大切です。
大工さんの経験がとても頼りになります。
2012年04月28日
大工さんの観察眼

「こっちは下(の階)で火を使ってたんだなあ・・・天井が煤で黒い。」丁寧に改修部分を解体石しながら、建物の履歴を観察する大工さん。

・・・・・こっちの部屋は暗いな。と思っていたなどとは恥ずかしくて言えません。(書いちゃった。苦笑)
2012年04月29日
筧の観察眼

うむむ・・・2階の窓の格子が何本か切り取られている。
これには何の意味があるのだろう。う〜む。 と、建築士として推理しながら呟くと

「そんなもん、材料入れるために決まってるだろう!」と大工さんが即答。

ははは・・・考えるまでもなかったか。
2012年04月30日
床補強

土壁の家の構造補強をするため、限界耐力計算という計算方法で構造計算しています。
2階建ての建物の場合2階の床面に剛床(変形しない床面)をつくり、階ごとに変形を計算します。

この新しく設けられた受け梁は2階の床に新たに貼った構造用合板の受け材。
ちょうど2階床に敷かれた合板のジョイント部分です。

2階の床板を一旦剥がして、仕口をつくり落とし込んでいます。

うむ、これで着色すれば、最初からあったように見えるはず!
構造補強ですが、今までの部屋の時間を重ねた雰囲気を壊さないように・・・目立たないところこそ大工さんの技術が光ります!
2012年04月30日
街の財産

「あれれこんな大きな梁なのに、枘(ほぞ)がかかってない?」と、大工さんが梁と梁の仕口に差金を差し込んで手ごたえがないことにちょっと驚いたようす。
一般的な施工方法であれば常識的にあるべき工法なので、大工さんの驚きも頷けます。

実は枘が無かったわけではなく、一般的な縦型でない横型の枘が使われていました。
大工さんの推測では、この梁は改修工事などで後から入れたので横型でないと材料を取り付けることが出来なかったのだろうとのこと。

古い建物はみなそうだと思いますが、何度も手を加えられながら今まで大切に使われてきたんだということが分かります。
だからこそ、残す価値がある。
こうした、色々な時代の大工さんの仕事の跡こそが街の財産だと思います。

2012年05月11日
屋根2題 その1

今日は現場に下見に来てくれた瓦屋さんと、以前頼まれたお寺の庫裏の屋根を見に来ました。

瓦屋さん曰く、下からじゃ分からないから必ず登って見てみないと・・・と、ココがアソコがといろいろ問題点を指摘。

そのうちの一つ、この瓦は一昔前の小さなサイズに合わせて加工した瓦ですが、噛合わせをきちんとサンダーで加工するべきところを金槌で割って差し込んだ部分。
「下から見るとおかしくないけど、これでは少し強い雨が降ったら噛合わせから雨がココから入っちゃう。」とのこと。

あとで聞いてみると、何度も手を入れているのですが、飛び込みの業者が「近くの現場で材料が余ってしまったので、この庫裏の傷んだところを直させて欲しい。」と頼まれて直したこともあるそうで、そうした時にこうした補修がおこなわれたのでしょう。
街並みを守るためには、身近に信頼できる親切な工務店の存在が欠かせないのだなあ・・・と実感します。

それはともかく何度も手が加えられ、直すべき箇所も多いのでどのくらい直せるか・・・難題です.
2012年05月11日
屋根2題 その2

それほど大きな問題は無いと思っていた屋根ですが、屋根職人さんの目で見ると・・・いろいろありました。

雨は弓状の桟側と差込側の谷の部分を流れますが、差込側が少し低いので谷がきちんと出来ていないそうです。
なので、瓦の桟と差込が重なる部分から、多くは無さそうですが雨が侵入しているだろうとのこと。

説明されると水の流れがイメージできます。
やはり、調査の時には屋根にも登ってもっとしっかりチェックしなくちゃなあ・・・現場にいると本当に勉強しなくてはいけないことがいっぱいあることを思い知ります。
しっかり勉強しなくては!

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