十八代目中村勘三郎コミュのお別れしてまいりました。

5日未明のご逝去。

当日は当然ながら平日で仕事の日。
翌６日、矢も盾もたまらず、小日向のお家に駆けつけました。

玄関にある大きなドラ、これは18代目が帰還したときに家中にそれを知らせるための道具。お茶目な中村屋らしいよねぇ。これも以前と同じくそのままに。

変わったところは・・・

安置された白い柩には、今月、南座で勘九郎が夜の部で演じて居る「船弁慶」の壺折（歌舞伎の衣装の一。錦(にしき)などで作った、広袖で丈長(たけなが)の羽織状のもの。時代物の貴公子や高位の武人の常服に用いる）が。

上には古鞘に収められた魔除け短刀が置かれ、後ろのテーブルには、大好物の赤ワインとシャンパン、そして遺影。さらに足元のには、これまたディズニーファンの１８代目らしくミッキーマウスと2ショットの写真。

その日以降、弔問に訪れる玄能人にインタビューしようと、寒中張り込みを続けるマスコミ連中のために、寿司や暖かい飲み物、ハンバーガーなどを振舞う波野家の心遣い。これらはみんな故人の意思にちがいなし。

ほんとにいい役者であり、それ以前に、誰も一度、その謦咳に接すると、好きになってしまうお人柄でした。

昨日は通夜。いちはやくお参りさせていただいたので、伺いませんでした。
以下は、昨夜の報道です。

＞勘三郎さん通夜に７００人　遺影はタキシード姿

中村勘三郎さんの通夜が営まれた都内の自宅には多くの弔問客、報道陣が詰め掛けた

　今月５日に急性呼吸窮迫症候群のため５７歳で死去した歌舞伎俳優の中村勘三郎（なかむら・かんざぶろう、本名・波野哲明＝なみの・のりあき）さんの通夜が１０日、東京・文京区の自宅で営まれ、俳優仲間や関係者ら約７００人が参列した。１１日に親族による告別式が執り行われ、遺体は荼毘（だび）に付されるが、２７日の本葬の前、勘三郎さんの遺骨は現在、建て替え中の歌舞伎座（東京・銀座）など、ゆかりの地を回って別れを告げ、東京・築地本願寺に運ばれる予定であることが分かった。

　各界との幅広い交流で知られた勘三郎さん。その人柄を示すように、この日の通夜には最期をみとった演出家の野田秀樹氏（５６）や大竹しのぶ（５５）をはじめ、３０年以上の親交があった巨人軍・長嶋茂雄終身名誉監督（７６）＝報知新聞社客員＝、宮沢りえ（３９）ら７００人の参列者が間断なく訪れた。

　遺体が安置された自宅の１階リビングは、３００基以上の枕花（親交の深かった人や近親者が遺体のそばに供える花）であふれた。柩には勘三郎さんの代表作の一つでもある「船弁慶」の衣装が掛けられ、周囲には生前、好物だったという赤ワインのボトルとカレーが置かれた。

　遺影に選ばれたのは、２００９年１０月に長男・勘九郎（当時は勘太郎）と女優の前田愛（２９）が結婚した時のタキシード姿の写真。ほかにも好江夫人とのツーショット、楽屋でミッキーマウスと記念撮影した写真などが飾られた。

　海外からのお悔やみも届いた。平成中村座を開催した米ニューヨークのリンカーンセンター、ルーマニア・シビウの演劇祭の事務局からは追悼のメッセージが。また、「若者や海外の人たちに歌舞伎を伝えるため、伝統を破った歌舞伎のスターが亡くなった」と伝えた死去当日のニューヨーク・タイムズの紙面も枕元に置かれた。＜

　【主な参列者】　蒼井優、秋山菜津子、生田斗真、市川猿之助、市川染五郎、いのうえひでのり、岩城滉一、江川卓、柄本明、王理恵、大竹しのぶ、大谷友右衛門、大谷信義・松竹会長、尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上松緑、尾上松也、串田和美、小日向文世、澤村田之助、篠山紀信、鈴木京香、田畑智子、津川雅彦、寺島しのぶ、長嶋茂雄、中村歌六、中村吉右衛門、中村獅童、中村梅玉、中村又五郎、中村松江、野田秀樹、橋爪功、坂東三津五郎、日枝久・フジテレビ会長、富司純子、古田新太、松本潤、松本幸四郎、水谷八重子、三宅健、宮沢りえ、山田洋次、渡辺えり（５０音順、敬称略）

[2012/12/11-06:00 スポーツ報知]