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ジーン・クルーパコミュのアルバム毎の・・・ (Gene Krupa Jazz Trio in Japan 昭和27年4月 東京築地録音)

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殆ど予告なしに昭和27年4月19日の初来日した時の有名で曰く付きの来日録音。
ライブハウスにスタジオ録音と頑張りました。日本人客だけでなく進駐軍の海軍病院
へ慰問演奏も行い、19日に来日から5日連続で17ステージを消化するという驚異的な
タフネスさをみせたのでした。SP盤のみでアルバムとは言えないかもしれませんが。

来日したのは「ジーンクルーパ トリオ」 サックスのチャーリーヴェンチュラ、ピアノの
テディ ナポレオンでした。「Cヴェンチュラはテナー」だけでなく
「バリトンサックス」、身長よりもでかい「バスサックス」も持参して
実際に吹込みにも使いました。

当時、ノーマン グランツ(Clef Record)と契約中のクルーパでしたが
進駐軍の慰問だけでなく一般公開して欲しいと口説かれ話に乗ったのでした。
(あとでノーマン グランツ氏に大目玉を食らったらしいですが)
1952年4月19日羽田に降り立って約2週間滞在し東京⇒横浜⇒名古屋⇒大阪と公演に
廻ったのでした。新幹線も無い時代大変な心労だったでしょう。

言うまでもない幻の名盤ですが今日気付いたことがありました。
SP盤かEP盤(45回転シングル)しかないと思いきや、1989年に
ヴィクターがS盤アワーという10枚 1BOXのSP盤をCDに焼き直しを再発した時に
クルーパトリオを1枚おまけでつけたという企画でした。

「SP盤が最高じゃい!」と思い込んでいましたが、改めて聴いてみると確かにSP盤は
勢いがありますし(再生装置にも(特に針やEQカーブ)左右されるところですが
各曲で入っているクルーパのハイハットの音はCDの方がはっきり聞き取れます。
そして極め付けは「せっかくの日本での録音、何でもリクエストに応じるよ」
という事で急遽 「荒城の月」,「證誠寺(しょうじょうじ)千葉県にあるらしい)
の狸林」の2曲を日本のファン向けに録音。その際、證誠寺のイントロでクルーパ氏はプロデューサーにイントロで「いち、にー」と録音に入れても良いか?とたずねてOK。
ところがSP盤では殆どクルーパが何を言っているか分からない。
CDははっきりといち、にーと聞こえたのはびっくりしましたね。

CDでも針音がするのでSP盤の焼き直しかと思っていましたが、テープの位相ずれ、
アジマスずれのような現象も聞こえ、今でもどこかで録音当時のテープが残って
いるのではないかと思いました。

内容は濃く触れませんでしたがDRUM BOOGIE(ドラムブギ)は世紀の名演奏。
テーマからヴェンチュラのテナー⇒ピアノソロ⇒バリトンサックスに持ち替え⇒
再度ピアノソロ⇒最後はバスサックスに持ち替えて、ソロが終わるとすぐに
テナーに持ち替えてテーマに戻る演奏でした。その為、たっぷりとソロスペース
がありSP盤ではバリトンのソロが終わった頃にレコードを裏向けなければ続けて
1曲聴けない6分台の演奏でした。以外にもビッグバンドで演奏されてきたこの
曲(DRUM BOOGIE)、この来日で初めてトリオで録音したらしいです。

最後に吹き込まれた「How High The Moon」だけ、レコーディングルームの窓越しに
覗き観る聴衆をみて、クルーパ氏はスタジオの中に招き入れるサービスを行い、
この曲のみ演奏後 盛大な拍手が聴けます。

コメント(1)

最高のレポートありがとうございます!
知らない事だらけだから助かりますし、目に浮かんでくるようです。

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