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ブラジルコミュのブラジルの政治経済を熱く語る。

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過去トピに政治経済関係のトピックがないので、立てさせて頂きました。

ゴールドマン・サックス証券が2003年に発表した「BRICs(Brazil, Russia, India, and China)」において、ブラジルは2050年にGDPが6兆740億ドルで世界でも5位になると予想されています。

また、経済面においては「暗黒の80年代」を乗り越え、現在ではルーラ大統領いわく「2007年に4.5%、2008年以降に5.0%の経済成長を目指す。」とのことで、安定した経済成長が見込まれています。

私の意見としては、ブラジルは上記BRICs諸国の中でも高いポテンシャルを持っていると考えます。それは(1)人口分布から、今後の人口増が見込まれ、内需拡大に寄与する。(2)非常に大量の資源を持ち、今後見込まれる資源高トレンドにより外貨を大量に獲得することができる、という理由からです。

こちらのコミュニティには、ブラジルに詳しい、あるいはブラジル在住の方がたくさんいらっしゃるかと思いますので、是非ブラジルの今後の展望についてご教授頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

<関連サイト>
■BRICs(Wikipedia):http://ja.wikipedia.org/wiki/BRICS
■ブラジル全般(Wikipedia):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB
■ブラジル証券取引所:http://www.bovespa.com.br/Principal.asp
■教育:http://www.un.int/brazil/brasil/brazil-education.htm

コメント(31)

でもブリクスん中で一番日本企業が縁遠いのがブラジルだったり、
製造業は依然弱い国ですから日本企業が直接投資先として選ばないのも致し方ないかもしれません。

NHKスペシャルに出てきた大豆買い付けの商社の人もポルトガル語出来ないみたいでした。
関心高まってもまだまだ実にはなってないかもなあ、と。
国民一人一人が「発展しよう」って気が薄い気がします。
「まぁ、今日何とかなればいいんじゃない」
って感じで・・・

先進国になったところで、幸せになる訳じゃないからね。
(もちろん、今のままではイケナイのだが)

日本企業もかなり撤退しました。
大手商社の方が「鳥インフルエンザのおかげ」で
仕事が出来た(鶏肉の日本への輸出)
と言ってたと、聞いた事があります。

日本企業でがんばってるのは「自動車業界」
あとは・・・「宗教団体」かな?
ゴールドマン・サックスのリポート自体にブラジルが含まれてるのもちょっと恣意的な面が感じられなくも無いですしね。

「さすがにユーラシアの国だけ取り上げるのもマズイだろ」「かといってメキシコではなあ」
「とりあえず19世紀から未来の国と言われてきたブラジル揚げとくか」
的ないい加減さを感じるのは邪推でしょうか。
ブラジルも
国連の常任理事国入りを目指してるのよ。

それで、経済状態とか
調べて見たくなったんじゃない?

常任理事国ならんでいいから
浮浪者を何とかして欲しい。
社会のインフラも、もちっと整備されんかなぁ?
3月3日の日経新聞にBRICsの中でも出遅れているとしてデカデカと記事が載ってましたね。

でも細かいとこみると結構違和感あったなあ。

「中国とかロシアと比べて強力な輸出産業を持たない弱みが出ている」
→インパクトとしてはそうかもしれないけど、幅広い工業製品(航空機、自動車関係、携帯電話など電子機器、アグロ加工品)から資源(鉄鉱石、大豆など世界で3本の指に入るもの多し)まであるのでこれって弱みなのか?ここ5・6年で輸出額って倍以上に伸びてるのに・・・。

「(輸出総額が)32%増だった04年に比べれば減速している。」
→「あの特別な」2003年の翌年の2004年とわざわざ比較しているのはどういうこと?あまり意味ないのでは?

「政策金利を13%と高く維持しているため、通貨レアルが上昇」
→レアルの上昇の要因に関してだけど、この世界的な渦動流動性の中で短期資金呼び込みには関係しているとは思うが、貿易黒字の継続で積みあがった国内のドル額の多さに触れないと片手落ちではないのか。また、そもそもGDPの昨年比と結びつけるんだったらもっと検証しないと・・・去年よりも政策金利はだいぶ引き下げられたでしょ。

「乗用車輸出額は04年に前年比26.2%伸びたが、昨年は周辺国向けが伸び悩み、前年比4.6%増にとどまった」
→“周辺”のほとんどを占めるアルゼンチンとベネズエラ向けは結構増えている(統計みると)。減ったのは北米、ドイツ向け。為替と産品に触れるんだったら食品加工品の方がよかったのでは?自動車とくに周辺国についてふれるんだったら、メルコスールの自動車協定をふまえたアセンブラーの2国間貿易影響とかアルゼンチンとブラジルの対ドルレートの差とかいろいろ検証しないと・・・。

などなどヲタクな話ですいません・・・。

他のBRICsとの成長格差の理由→金利、通貨高(でもブラジルって中国とちがってほぼ完全な変動相場制であることを忘れちゃいけない)も理由でしょうが、企業の税負担の重さとかいわゆる「ブラジルコスト」も要素として大きいんじゃ?税負担の額なんてGDPの4割近いでしょ。インフラはインドとかもまだまだなんじゃないの?
1次産品の豊富さと相対的な人口の少なさ(資源との比較)
で優位性があると思います。あと、南半球メリット。クロップものは、これが強い。弱みは、所得分配の非効率。輸出でいくら稼いでも、一向に、庶民に還元されない。格差がどんどん広がるだけ。だから、City of Godの世界が永久になくならない。こんなところでしょうか。
日本に来て12年目になるブラジル日系人Totoです。

Seixasさんに同感です。先進国になったからと言って決して一般市民の幸せにはつながらないと思います。

日本みたいに物質的に豊かになっても年間3万人の自殺者がいるわけですから何かがおかしいのでしょう。

ブラジルはブラジルらしくマイペースでやっていけばいいと思います。
>Totoさん
背伸びした所で、足元すくわれるだけだもんね。
でも、年間約3万人殺人で死んでるのは、いただけません。

ルーラ大統領の好きな言葉「格差の無い社会」
早く、実現させなきゃ、
ブラジルの良い所を全て駄目にしちゃう。

さて、ブッシュ米大統領がブラジルに行ってますが
議題は、エタノールだそうで。
資源になるものが在る所に、アメリカは出てくるねぇ。
The ethanol deal is a memorandum of technical cooperation in biofuel, which has a political significance.
What Brazilian government wanted most was a reduction in ethanol import tariff in US. As expected Bush didn't concede.
The main purpose of Bush trip to Brazil is try to offset the growing influence of Chavez and his allies. This is clear because he spent less than 24 hours in Brazil and didn't hold serious talks with his counterpart.
ブッシュ大統領がGanzaをプレイするシーンとライス国務長官がサンバのリズムで踊るシーンです。

http://video.globo.com/Videos/Player/Noticias/0,,GIM649683-7823-IMAGENS+BRUTAS+DE+GEORGE+W+BUSH+COM+CRIANCAS+DA+ASSOCIACAO+MENINOS+DO+MORUMBI,00.html
Seixasさん、

昨晩日本人/ブラジル人の飲流会を行いまして、日本人とブラジル人間の決定的な違いの根拠は血液型にあるというすばらしい結論に達成しました。

日本人にはA型が多く、ブラジルではO型のようです。だから、日本人は全てに理由付けを求める反面、ブラジル人は結果の方を重視するようです。

後、社会の格差をよくよく考えれば、国がポルトガル人に発見されてから、この約500年間、ずーと続いているわけです。だから、ルーラみたいな人間が大統領になったこと自体が画期的なんですよ。真の革命はこれからです。

Toto
Robertoさん

あれ、どうしたの?なぜ英語で投稿をしたの???

Toto
Sueさん、

おっしゃるとおり、何事にもフレームにはめられないのが現実なんです。又、それを無理やり押し込めようとするのが独裁主義という政治につながるわけです。

ブラジルは独裁主義=軍事主義(1964年ー1984年)という悲しい経験を通じて今の民衆主義に辿りついたわけです。

前大統領のカルドーゾ、現大統領のルーラにしても、以前は政治犯として牢獄で過ごしたことのある政治家達です。

この人達はブラジルを愛すること、人間の幸せ、国民の平等性を考えながら、先ずは経済を立て直し、それから所得の分配を手掛けつつあるように見えます。

社会格差は70−80年代にあった猛インフレ時代の蓄積の結果であって、それからくる摩擦は数年は続くでしょうね。アメリカの19世紀は未だ西部劇時代だったんですから、ブラジルの場合、未だ100年は必要だと思いますけど、土台は出来つつあると思いますよ。

ブラジルにはアメリカに似た部分が結構あります。国土の広さ、豊富な資源、多様な人種。しかし、決定的な差異は国民性にあると思います。同じ移民国でありながら、多様文化でも、アメリカでは未だにお互いに争っている。ブラジルではダイバシティ文化が既に成り立っています。

実質、皆さん、アメリカで生活されたら、真っ先に感じるのは人種差別ですよ。僕は二重にそれを感じましたから:ブラジル(2流国)の日系人(ジャップ)であるということに。

ブラジルでは、日本人であることに直ぐに歓迎されますよ。よくあちらでは、Japones e' garantidoといいます。即ち、日本人の言葉は保証だと。言ったことに責任を持つという道徳を他の人種に植えつけたわけです。来年は日伯移民100周年記念の年、ブラジルは日本を兄弟のように歓迎し、今後の関係を築き上げようとしています。

これには、賛同せざるを得ないと思いますよ。

一つだけ最後にあります。ブラジルはブラジルの視点から物事を進めようとします。あまり、些細なことは気にせず、先ずは頭より体で習得をし(一旦、経験をしないと悪善が分からない)、アマゾン川の流れに如く、ゆっくりと確実に前進していきますよ。
ブラジルの経済成長は10年以上前から言われてますが、そんなに変化あったかな?

ルーラが過大評価されてる気がします。
今回の選挙もなんだかずるいことしてたみたいで、それを知ってて投票するという、すごい世界。

大統領に当選する前は、どれだけきれいな心と愛国心でブラジルの成長を望んでたかもしれないですが、郷に入らば・・・かな、と。
主人曰く(他のブラジル人も言ってますが)政治家は多かれ少なかれ盗む(横領する)と。(ま、日本でも色々ありますが)

ブラジルに2年ほど住んでて主人はブラジル人ですが、なんだかんだ言ってもpovo(市民)の意識が変わらないと何も変わらないですよね。

自然、資源、文化、人々も含めポテンシャルの大きい国で私の旦那の国だけに、頑張って欲しいです。
「横領」の問題は政治活動資金の調達方式が透明なものにならない限り永遠と続くでしょう。これは世界の政治の共通課題でもあるよね。

それで、同テーマのピアーダ(ジョーク)をちょっとお披露目させて頂きまーす。

サンパウロのある元知事(レバノン系、現連邦議員)があるアフリカ国の元独裁者のところへ行って対談していた時の話し:

「あの立派な橋が見えるかい?工事費の20%は俺の懐に入ったんだよ。又、こちらの祖国独立記念公園、総工事費の約5億ドルのうち、10%が俺の取り分っだたのさ。」と、元独裁者は誇らしげに言った。

数ヶ月後、元独裁者が訪伯した時:

「あの方向に何か見えますかね?実はおそこには橋があるべきだったんだよ。又、こちらの敷地にはサンパウロ独立公園を作る心算だんたんだけど、全て予算は立てて国会承認も取った後、工事費に充てるべき国家資金を俺の海外のB勘定に移しちゃったのさ、だから、今建設するための金が無いんだよ」と、元知事は困ったように話していた。

未だアフリカの政治家の方が最低の良心があるというつまらないお話しでした...
チーナさんが書かれているとおり、ルーラへの過大評価があるのは否めないところです。政策面でもカルドーゾの二番煎じが多いし・・・。
政策立案という面では、私はカルドーゾの方を評価しています。

ルーラを評価するとすれば、カルドーゾ路線を引き継いだことでしょう。あとは彼の組合上がりの経歴に由来するバランス感覚と人間性かしら。エリートだけが支配するブラジル政治にくさびを打ち、カルドーゾに反対してきた層も取り込んで、ある程度国全体でベクトルあわせできたのは大きいと思います。

ルーラは、大統領になるタイミングに恵まれていたと思います。カルドーゾ政権の第2期に起こった、1)アルゼンチン危機、2)降雨不足による電力不足・・・など懸案となっていたことが解決したタイミングで第1期に就任したし、第1期中は課題だったカントリーリスクも輸出の増加(これも中国特需、資源高の追い風があった)でクリアできました。

 資源高がいつまでも続くわけではないでしょうし、他のことも含め、何かしら経済的な危機が起きたとき、彼がどういう政策を打ち出すかで彼の本来の力が試されるような気がします。

今任期でルーラ政権は終わりですが、PSDBの誰かが次の政権をとっても(PTはルーラ以外に人材が見当たらない)、大きな路線は変更しないでしょうし、ブラジルでは、民主政治が続くということで他のBRICs諸国より長期的にも安心して見ていられるのではないでしょうか。

最近、BRICs諸国の中で経済成長率だけみてブラジルが出遅れているという論調が目立ちますが、経済指標以外の要素もしっかり見ていかないとミスリードにつながるのではと心配しています。
>14 Totoさん
血液型ねぇ。 えぇ、私もね、その、O型なもんで・・・
一つの見方としては面白いね。
原因と結果を見る時、一つの考え方に寄ってはいけないもんね。いろんな要素に引っ張られて行く。人間ですから。

さて、大統領について、私の考え。

85年から新たな共和国になった訳だけど
民衆が投票して大統領になったのは
皮肉にも、カルドーゾと、ルーラだけで
タンクレード・ネーヴィスも
フェルナンド・コーロルも仕事してないよね。

そんなこんなで、今までは、国の方針を
固め切れてないんじゃないかな?

大統領制の怖いところ
初めの4年間、かなり金を使って国民迎合の政策をする。
再選されたら、次の4年、何をするのか?
そこで、初めて評価されるのでは?
 大統領や内政についての他の皆さんからのコメント参考になります。たしかにマスさんの言うように労働法はなかなか改善されませんね。改革努力はFHCの時も今もなされた(少しは改善された法律もあるのでは?)と思いますが、抜本的に変えようとしてもいつも反対勢力に足を引っ張られっぱなしだったと思います。サラリーマン、工場労働者だけでなく、弁護士とかも相当これで飯食ってますから。私も知人から労働裁判所に証人として出てくれないかと頼まれたことがあるし、どこの会社でも労働裁判を抱えてますもんね。独裁に近いくらいの大統領じゃないと変えるの無理なのかななんて思ってしまいます。でもこの問題って他の途上国でも結構あるみたいで、ブラジルと同じくらい理不尽な労働裁判のケースをインドのケースできいたことがあります。
セクハラで数十億円の裁判やってる国もありますが・・・この国はこの国で日本の駐在員はかなり神経使っているようですね・・。


ところで、トピ主Sueさんのまとめられたブラジルのポテンシャルについてですが、「資源」や「温暖な気候(で農産物が豊富に採れる)」以外に工業力も揚げておきたいのでコメントしておきます。
(どうもブラジルのポテンシャルって鉄鉱石とか大豆とかエタノールのイメージで語られがちなので)

この国は50年代から自動車の組み立てやってたし、重工業化政策もとっていたし、輸入代替工業化政策もとっていたので幅広い分野である程度の工業の素地があります。

そうした素地があって95年の憲法改正で外資も内資とほぼ同待遇にするってことになったので外資がブラジルの企業をどんどん買収してM&Aブームが90年代の後半〜2000年代前半にかけて起こったわけです。ブラジルの輸出って資源より工業製品(ただし農産品由来のものも多いですが・・)の割合が今も高いのですが、どっぷりブラジルにつかっている外資系企業と外資に対抗して生き残ったブラジル企業の力が支えてるんですよね。

ブラジルの技術力って、よくエンブラエル(航空機・・例のカナダのボンバルディエが競争相手)とかペトロブラスの深海掘削技術のことが話題に出されますが、中堅企業でも優秀なところは(地方も含めて)沢山あります。このあたりのポイントってあまり語られないけど東南アジア駐在経験者が「もともとのベースが高いんですねえ」と驚くところです。

ただしネガティブなこと言うといわゆる模倣品も簡単に作れる企業が中にはあるということなんですよね・・・中国ほどではないにせよ・・・。
思うんですけど、ブラジルはいくら頑張っても一流工業国にはなれないような気がしますよ。
お国柄の問題と言うか、何事にも基本的に詰が甘いんですね。フィーリングで物事を判断し、あまり考えず(理性より情熱とか感情的なもので)とっさに行動へ移るという典型的なラティーノ集団ですからね。
だから、このような大雑把な集団ができる事としたら、大雑把なビジネス、即ち、Commodity関連、アグリビジネスとか、スケールで勝負できるような分野が一番向いてるハズ。
己を知った上で、天性を最大限に生かせるようなビジネスに専念すればということですかね。
だから、マイペースで行けばいいと思う。
当然潜在競争力はあると思います。一方で、6:マルセリーニョさんのおっしゃるとおり、所得分配の問題は非常に大きいと感じています。勿論、相続税も無く、世界で2番目に所得格差の大きい国という数字が示す通りですが、昨年の大統領選の際にも、
・クリチバに住む私の友人は大半が中産階級ですが、彼らにしてみればルーラ及びPTは実質的な租税負担者である中産階級から絞り上げた税金を、生活や教育補助等(+実弾のバラマキ)というキャッチーなアピールで北部を主とする貧困層に分配し支持率を勝ち取り、そこで得た権力を基に富裕層の権益を確保するだけで、ヒエラルキーの維持に寄与する以外のなにものでもない、という見方を持っていました。(再選後、議員給与の倍額Upという論外な法律が一旦は可決されたという事実も裏付け)
・一方で、最低賃金で生活しているステイ先のお父さん等は、ルーラはもとより軍事政権の方が暮らしは良かった、リオドセ等の民営化を行ったFHCは売国奴だとまで言っていました。

政治的な背景として、軍事政権は保護主義政策を推進し国民性格の安定化を図ったが、インフレや財政悪化を生み出し、マクロ的な経済危機を招いた。
これに対してFHCは財政再建を優先課題として民営化や市場開放等欧米的な資本主義原理を導入した結果、現在のブラジル経済の礎を築いたと、外の人間から見れば評価されているとは思いますが、国内では目線が違うだけでこれだけ正反対の見方もあるのだな、と感じました。

結局、これらの議論では資本主義を中心とする競争原理vs社会主義的な所得分配理論の枠組から出ていないのですが、仮にブラジルが経済成長だけを追い求めるのであれば、今のところ世界の歴史において成功している欧米資本主義を追及する、即ち、FHCの政策を継承する方が正しい答えのように思われます。一方、日本でもそうですが、資本主義の伸張は所得格差を広げ、益々社会構造の歪みを生じる原因となり、国民の反発を招くことも予想されます。

(ブラジルでビジネスをする人間としては、為替高を放置し国際競争力を抑制し、一方で税制緩和等で積極的な内需拡大も図らないルーラの政策は、経済成長の面からは犯罪的でさえあると思っています)

所得分配の一つの案としては、相続税や累進課税の強化等による分配が考えられますが、上記の通り一部の富裕層が権力を掌握している国家ですから、このような政策が簡単に進むとも考えられません。

大切なのは、国民が何を志向するのか、単なる経済的な豊かさなのか、或いは家族や風土、楽しい暮らし等を大切にする精神的な豊かさなのかだと思いますが、そこが纏まらない多様性がブラジルといえばブラジルなのかもなー、と最近は思っています。

と長文ですみません、マトグロッソの昼下がりから書き込んでみました。
SHIGEさんやマルセリーニョさんのおっしゃるとおり、所得分配の件はブラジル経済を語る上ではずせない話題ですよね。

>>大切なのは、国民が何を志向するのか、単なる経済的な豊かさなのか、或いは家族や風土、楽しい暮らし等を大切にする精神的な豊かさなのかだと思いますが、そこが纏まらない多様性がブラジルといえばブラジルなのかもなー、と最近は思っています。
(SHIGEさんコメント)

名コメントです!

ところで、ゼッツリオ・バルガス財団から興味深いデータが昨年の9月に発表されてますのでご紹介しておきます。

議論のネタになればと・・・。

http://www.fgv.br/cps/pesquisas/site_ret_port/

この資料によると、貧困とされる人口が4,600万人余りいるものの全人口に占める割合は約23%と1992年の35%より12ポイント減少しているそうです。

グローバル化により貧富の格差が拡大するということがよく言われますが上のグラフを見る限りブラジルには当てはまらないということなんでしょうか?ジニ係数も改善しているし。

貧富の格差の研究やっている人多いと思いますが、これについてはどう考えているんでしょうね。
こじろうさん、興味深い資料有難う御座います。是非、勉強させて戴きます。というか、読み返したら私偉そうなこといってますね。ブラジル人の方やブラジル政治経済を研究している方もいらっしゃるでしょうし・・・まあ、今のブラジルにいる現場の実感ということで、ご容赦下さい。

ついでですが経済が拡大中であれば貧困層は%としては減るのでしょうね。かといって偏差が縮まるとは限らないでしょうが(ジニ係数が改善ということは、そこも良くなってるんでしょうね)。誰か教えて戴ければ有難いです。

今マトグロッソに居て、大豆農家等を回っているのですが、国道に開いた穴のひどさ(100kmの舗装道なのに3時間ぐらいかかります)やアポの時間を全く気にしないのんびりした農家の人々と、サンパウロやクリチバ等南部の人間・町並みとを比較すると「むぅ・・」という言葉しか浮かびません。

後は、法律や税制等ソフトインフラの整備ですね。ブラジリアやイタイプ等のハードインフラをやった時みたいに、ドラスティックな改革をやってくれるといいんですけど(尤もハード系は財政悪化の要因となった)。これは、こじろうさんも実感されたのではないでしょうか。
基本的な所で

ロシアは元々社会主義国だし、
中国は言うまでもなく現在進行形。
良くも悪くも、教育機関がしっかりしてる。
(思想の方も大きいのかもしれないが・・)

そんなところもブラジルは出遅れてる感が否めません。

優秀な研究者や医者なんか、国外に流出してるようで
国内に残るのは、小銭を稼ぐのに夢中な連中。
(少し言葉が乱暴でしたか・・・)

頭脳の流出は、国の発展には、痛いねぇ。

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