ご支援頂いてる皆様へ 円卓会議事務局通信�察，鯀�ります。
▼昨年11月に公明党、12月に民主党、本年1月共産党、3/1社民党から講師をお招きし､各党の憲法観を聴く連続市民講座を開催して来ました。
▼1/25には共産党堀内衆議院議員が出席、フロアー討議では、オール沖縄による｢基地一点共闘｣の教訓を本土でどう生かすかかが論議の中心となりました。
▼3/1の第4回講座では、社民党の他に新社・緑の人たちの参加を得て、フロアー討議では、「護憲一点共闘」を大衆運動レベル・選挙運動レベルでの共闘態勢をどう
つくるのか､平和（護憲）リベラル政治勢力の復権をどう実現するかが論議の中心となりました。
▼2/4、｢来夏参院選後に（壊憲）国民投票を｣との挑戦（安倍発言）を突きつけられ､参院選までの「1年半をどうする」が問われており、4月26日“本気で考え
る”集会を予定しています。
▼いつも長文で申し訳けありませんが、是非お読み頂き一緒に考えて頂きたいと願っています。 添付文書が削除される例が多くありますので､添付と本文挿入に二重に
お送りします。 重複して受けとられる方もおありと思いますが、どうぞご容赦ください。
報告者 佐藤 三郎（円卓会議世話人代表） T/F 078-733-3560
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護憲円卓会議ひょうご 事務局通信�察�2015・3・15
◆“連続講座”「各党の憲法観を聴く」第四回 集会報告◆
＜社民党の憲法観 と 平和リベラルの政治復権 に向けて＞
3月1日(日) 兵庫勤労市民センターにおいて、服部良一さん（社民党元衆議院議員）をメイン講師とし、新社会党兵庫県本部書記長菊地憲之さん、緑の党全国運営委
員・高砂市議井奥雅樹さん、社民党兵庫県連合副代表小柳ひさしさんを交え四十数名の参加者で 『兵庫における｢護憲一点共闘｣の流れをどう創っていくか』本音の交
流を行いました。充実した話の連続で、あっと言う間の3時間半でした。 これは講師の発言のうち共闘問題に焦点を当て私の理解した範囲内での紹介であり、報告
者の真意や配慮等につき不十分な点あると思いますので、その詳細は下記のアドレスを開いて当日の映像資料と関連文書を見て下さい。
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 佐藤三郎（円卓会議 世話人代表） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座（4) 服部良一（社会民主党元衆議院議員） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 菊地憲之（新社会党 兵庫県本部書記長） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 井奥まさき（緑の党 高砂市議会議員） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 小柳ひさし（社民党 県連合副代表） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 質疑応答 http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4)」 レジュメ・配布資料
https:/
<https:/
ring> &usp=sharing
服部良一さん （社民党元衆議院議員）：
核武装まで持って行きたい国粋主義者と新自由主義者が強大な権力を握る安倍政権に対し、平和（護憲）リベラル政治勢力がネットワークを強めないと日本はファシズ
ム国家になってしまうという危機感を持っています。政党の枠組みを超えた壊憲阻止の仕組みをどうつくるのか、簡単ではないがここは大きく知恵をしぼり、現状を転
換していかなければなりません。枠組みを超えようとする際、どこが中心で…、どこがどうして…と、政治家だけの協議では生臭い話になってしまいます。根強い党派主
義（党勢拡大論）を乗り越える戦略は、政治家だけではなく創れません。文化人・大衆団体・市民団体も含めた大きな幅広い結集力がどうしても必要です。関東で
は５／３憲法集会が平和フォーラム（民主党系）･社民党･共産党の協力で神奈川での開催が決まり、３／１１反原発集会でも大きな連携プレーがつくられました。
しかし、具体的な選挙協力では「我が党が・我が党が…」となってしまい、加えてリベラル結集と言っても、どの政党と…というよりも、政党内に護憲･改憲が混在して
おり難しい。 2016/7月の参院選まで1年半、1年前には候補者を決めておく必要があり、とすれば選挙協力の道筋について結論を出すため時間は、7月頃まで
の半年足らずということになります。これまでだと「そんなに早くはできない」となり勝ちですが、国民投票でひとり一人が○・×を迫られる事態のなかで、バラバラ
で闘いバラバラで負けて仕舞うわけにはいきません。
安倍政権が、来年夏に壊憲国会選挙、再来年には国民投票という政治スケジュール打ち出してきた今、我々もそれくらいのスケジュール感を持って動かないといけな
い。今日参加のいろんな方々との話し合いを通じ、私の立場で出来ることをやっていきたいと思っています。
菊地憲之さん （新社会党兵庫県本部書記長）：
今年の5/3憲法記念日には共産党の人達とは共同の集会を持てなかったが、来年5月には共同開催をめざし取り組みたい。昨年12月の総選挙において基地反対を中心
課題とする「オール沖縄」体制で、共産･社民･生活・元自民の共同候補をたてて選挙を闘い、四選挙区すべてで自民候補に打ち勝った沖縄の取組に今こそ学ぶ必要があ
ります。本土での中心課題は､脱原発・労働法制の改悪・社会保障制度の切り下げ・TPP等で闘っている多くの人たちを基盤として護憲一点共闘の実現をめざして、統
一地方選の後直ちに取り組みを開始したい。
当面の山場は2016/7月の参院選であり、第2の山場は衆参両院での憲法改正発議の時期、第3の山場は国民投票の時期であり、安倍政権によって三つの戦後最
大の山場が政治日程として具体的に表明されてきています。まず何としても１／３壊憲阻止勢力確保のため、共産･社民･新社･みどり・大衆団体・市民団体等の皆さん
の共同のテーブルがつくれるように取り組みたい。参院選兵庫選挙区ではすでに末松・水岡・金田の名前が出ているが、難しくとも護憲共同候補をつくっていきたい。全
国区では10人以上の候補があれば闘えます。新しいイメージをもった新勢力をつくり出す取組みを幅広くすすめるために、市民団体・大衆団体等各方面に働きかけてい
きます。ご協力下さい。
井奥雅樹さん （緑の党全国運営委員・高砂市議）：
「なぜ平和リベラル政治勢力が力を失ったか」について、先の発言に加えて、世界的視点をもって憲法問題について多くの人を巻きこむ力をつける必要があると思いま
す。世界各国の緑の党と交流していて､70年間日本が国としての戦争によって人を殺すことはなかったのは憲法9条のお陰であり、そのことを評価して日本に親近
感を持つ国も多いこと、小田実が言っていた良心的兵役拒否国としての存在、それこそが本当の意味での積極的平和主義であることを知ってもらう必要があります。
共闘問題については、１.大衆運動レベル、２.選挙運動レベル、3.統一候補名簿づくりのための政党協力レベルの3つの段階があり、平和リベラル政治勢力の共闘に
ついては社民・新社・みどりでは第２レベルまで実践していますが、共産党まで一緒にはできていない。そういう選挙協力の積み重ねの先に第３レベルがあると考えてい
ます。
例えば、（これは私の個人的な見解ですが）先の総選挙兵庫選挙区では尼崎（８区）、明石・淡路島（９区）等で共産党が大善戦しました。そこでは共産党を中心に本格
的な候補を立てて、護憲派が共同して選挙に取り組む、また民主党政権発足時に採用したことのある（共産党が）候補を立てない方式で護憲派の共同（例えば参院兵庫選
挙区は民主候補で一本化）を進める等につき、みんなで議論を深め、第3の政党協力レベルの共闘にむけた行動に踏み出すことが大事だと考えます。
小柳久嗣さん （社民党兵庫県連合副代表）：
兵庫県では新社会党は特異な存在であり、全国状況とはことなるところがあるかもしれませんが、積極的な護憲勢力結集については基本的には違いはなく共に活動を続け
ています。このところ伊丹において脱原発2000人集会をつづけ成果をあげており、これを護憲共闘にも広げるべく5/4には原発を超える憲法集会を成功させとよ
り幅広い実行委を結成しています。
先程「オール沖縄」の話が出ましたが、本土での共闘は難しい。その第一は接着剤がないことです。各政党を結びつける政治集団、市民集団がないことです。しかし、こ
の様に「共闘問題」を議論できる所まで来ているので、それをもっと広げることが必要です。例えば、村山政権、民主党政権について日本の民主主義運動の発展過
程の中で､どんな意味があったのかを自分のものとして総括し､全体の教訓として共有しながら、それぞれの政党が一つの新しい政党を作るつもりで脱原
発､反TPP等の運動を積みかさねていけば、共通項が生まれ一定の方向がでるのではないかと期待しております。
≪各党報告に対する参加者からの声≫
集会後半のフロアー討議の基となった質問・意見を紹介します。
❒平和（護憲）リベラル勢力が激減した理由をどうとらえているのか、深い部分で聞きたい。それが今後の活動力の基点になる」と思う。
❒国政選挙レベルでは、（社民･新社の共同だけでなく）民主党･共産党との連携の可能性の追求がポイントになると思うが、（兵庫に例をとれば）次期参院選では水岡
氏（民主党護憲派の現職）への支持、又は共産党を含めた第3極の結集、そのいずれかを選択することになるのではないか？ 国民投票レベルでは、さらに広範な連
携が必要であり、保守系や公明支持層などへの働きかけも必須になると思うが、その辺りをどう考えているか聞かせてほしい。
❒各党の共産党に対する立ち位置にそれぞれ違いがあると思いますが、前回の円卓連続講座での共産党の発言では「自分の方から歩み寄る」ことは無さそうだった。今日
参加の各党は、民主党リベラルを含めた護憲リベラル共闘か、共産党を含めた反自民共闘か、いずれの方向を目指しますか聞かせてほしい。
❒服部さんのレジメでは、安倍政権への対抗軸として「国粋主義者でも新自由主義者でもない、本来の第三極」をあげているが、幅広い共闘の立場からは新自由主義政
党の影響下にある人たちへの働きかけが必須ではないか？聞かせてほしい。
❒2013参院選において、兵庫県内で反自民の護憲勢力結集の呼び掛けや動きはあったのかどうか。無かったとすれ､問題点はどこにあったのか。平和運動や護憲運
動をしている学者・文化人等の著名人に立候補を促し、それを各党が支援する…そう言った方が共闘しやすいのではないか。
❒1955年社会民主主義左派・右派が統一し社会党となり、議会に1/3を超える勢力をしめ、保守の改憲の動きを封じてきたが、社会党の解体をねらった権力の策
動をゆるしてしまった。社民と新社の間に根本的な対立点はないように思う。社民党として社民勢力統一を呼びかける考えはないのか。
❒イスラム国の問題で安倍ははずみをつけた。護憲派結集が急がれる。席を同じくすることから共闘は始まることをもっと強調すべきと思う。
❒共闘問題につき、政党の立場から市民活動に対しての要望は何か、聞かせてほしい。
❒護憲円卓会議は全国的護憲勢力である「九条の会」との関係をどう考えるのか。なぜ「九条の会」と別の運動を展開されるのか。
⋜ フロアー討議での各党の発言 ⋝
服部さん：
社民・新社の両党は、国政選挙・地方選挙では共にやろうと言う前提でその都度協定を結んでやっていますが、党の統一問題は直ぐには難しい。まずは社民・新
社・緑・市民運動・労働運動・大衆運動・政治組織等のネットワーク生かし､私たち自身の政治勢力を強め、共産党との連携、民主党との連携が可能になっていくと考え
ています。2014年秋「平和リベラル政治勢力の結集」が社民党の機関会議で決定されており、連携の相手先として共産か、民主かといえば、共産はオール立候補の方
針が変わらなければ、話はそれで止まってしまうので、どうするか問題です。民主は中央でのチャンネルがあり、話し合いは可能ですが民主党自身が今後どうなるか…。
数日前（2/26）「超党派のグループをつくろう」との亀井静香さんの呼び掛けで国会内で会合が開かれ、今後いろんな層から、保守リベラルの中からもからも、場
合によっては自民党の中からも、「安倍やりすぎ」の声が出てくるのではないか…と期待もしています。国民投票に向けては、公明や自民の一般党員や支持層の心
情に迫る動きが必要と思っています。一つの考えとして聞いて下さい。
菊地さん：
来夏参院選の兵庫では自民･民主・共産の候補も決まり､どう共同のテーブルつくるのかは難しい。共産党にも申し入れをしたいが本部段階では応じて貰えないのがこれ
までの実情であり、今日ここに集まっている社民･緑･新社の共闘を願う市民の方々と一緒にがんばって、選挙区でも護憲共闘の候補を立て闘いたい。全国区では10人
以上の候補があれば政治団体をつくり政党と同様の選挙が出来るので､政治的共同の場をつくっていきたい。
質問のあった社民・新社の合同の件ですが､憲法改悪に対する考え方は殆ど同じですが､合併問題はそれぞれの党の綱領があり合同はないと考えます。幅広い結集に関し
ては、2013参院選においては殆ど出来なかった。2010年では党内でいろんな論議もあったが原和美さんを全国区で社民党から立候補、2007年には「9条ネッ
ト」ととして全国区･兵庫選挙区から10人の候補をたて闘った。2016年は共同の輪をひろげて取り組みたいと思っています。
井奥さん：
国民投票レベルでは、リベラル･保守･公明・維新もふくめ共同できなければ過半数は取れないと思う。国政選挙レベルでは、2016年参院選は難しくても何らかの努
力をすべきであり、例えば民主党の水岡さんに一本化するとか、共産が出る場合ではそれ以外の護憲派が一本化して水岡さんを推すとかが考えられます。
選挙協力での共産党との共闘は、たとえ小さな動きでも、それが衆院選小選挙区の一つでも、民主が候補を立てない選挙区とかでも共同化を追求すべきで、市民運
動の人たちが呼びかけて学者・文化人をたて、みんなで共同して取り組めば結構やれると思っています。私の経験では､宝塚の市長選で中川智子さんをたて社民･新
社の支援を受け、共産党にも入って貰って､時に大喧嘩もしながら共同行動をしましたが、そうすれば互いの気心も知りあえるので、年に1回ぐらいはこの様な取
組を押しかけでも､共産党候補でも良いから共同の取組が出来ればよいと思います。
＜最後に一言＞
服部さん：接着剤がないという話が出ましたが、この円卓会議そのものが接着剤です。知識人に対してもその役割を果たして貰えるよう働きかけをしています。国会で
の護憲議員1/3確保については、緻密な戦略･戦術がいります。共産党に対しては「自共対決」をあまり言わず､どうすれば1/3確保ができるか一緒に考えてほし
い。参院選全国比例区については、統一名簿をつくり､幾つもの政党・政治グループが参加する新しいイメージを持って有権者に示す必要があると思っています。
菊地さん：小さい勢力ですが、党派を超えた護憲共同に力を集中したい。地方選後、新しい政治勢力結集に向け各方面に呼びかけたいと思っています。円卓会議の皆さん
も含め集会参加のご支援をお願いします。
井奥さん：今日このような話し合いに参加させてもらい、楽しいし､元気も貰えるし､問題点も明らかになってきます。今大切なこと共産党を含めた第2の選挙協力レベ
ルに踏み出すことだと思います。話し合いを続けましょう。
小柳さん：統一地方選・国政選挙にに向けて私たちの力を精一杯出しがんばたい。参院選の選挙区では水岡さんを統一して推す、それが兵庫の共闘へのうごきではないか
と思います。
＜円卓会議は、なぜ9条の会に入らないのか〜その質問に対して＞
護憲円卓ひょうご 佐藤世話人代表：全国７千数百の9条の会が大衆運動レベルにおいて、安倍壊憲暴走の対抗力として果たしてきた役割は､いくら評価してもし過ぎと
いうものではありません。同時に、2/4安倍首相が憲法改正国民投票の時期を来夏「参院選後と明言」した今、従来の「枠組みを超え 護憲を」を基本として発足し
た円卓会議としては、まず選挙協力レベルにおいて２０１６参院選での１／３拒否権勢力確保を見すえ、9条擁護を基本とする組織とは別の運動体として、共闘（共
同）の追求するのがベターと考えたからです。
＜護憲円卓連続講座 中間総括のために＞
来夏参院選までの “1年半”
“どうする”を 本気で考える集い
日時 2015年4月26日（日） 13時30分〜16時30分
会場 兵庫勤労市民センター 第7会議室 参加費 500円
❒2/4安倍首相の憲法改正国民投票の時期を来夏「参院選後と明言」は、2015年通常国会（〜6/24）で衆参憲法審査会等を通じて憲法改正テーマ
を絞り込み、来年の通常国会で改正原案をまとめ、7月の参院選では憲法改正を最大の争点としてとりくむ腹を固めたことを意味します。
❐参院選までの 「1年半」 は、日本の未来を決定する重大な分岐点になります。このまま座して「死」を待つ訳にはいきません。講師はいません。参加者みんな
で話し合いましょう。お待ちしております。
▼昨年11月に公明党、12月に民主党、本年1月共産党、3/1社民党から講師をお招きし､各党の憲法観を聴く連続市民講座を開催して来ました。
▼1/25には共産党堀内衆議院議員が出席、フロアー討議では、オール沖縄による｢基地一点共闘｣の教訓を本土でどう生かすかかが論議の中心となりました。
▼3/1の第4回講座では、社民党の他に新社・緑の人たちの参加を得て、フロアー討議では、「護憲一点共闘」を大衆運動レベル・選挙運動レベルでの共闘態勢をどう
つくるのか､平和（護憲）リベラル政治勢力の復権をどう実現するかが論議の中心となりました。
▼2/4、｢来夏参院選後に（壊憲）国民投票を｣との挑戦（安倍発言）を突きつけられ､参院選までの「1年半をどうする」が問われており、4月26日“本気で考え
る”集会を予定しています。
▼いつも長文で申し訳けありませんが、是非お読み頂き一緒に考えて頂きたいと願っています。 添付文書が削除される例が多くありますので､添付と本文挿入に二重に
お送りします。 重複して受けとられる方もおありと思いますが、どうぞご容赦ください。
報告者 佐藤 三郎（円卓会議世話人代表） T/F 078-733-3560
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護憲円卓会議ひょうご 事務局通信�察�2015・3・15
◆“連続講座”「各党の憲法観を聴く」第四回 集会報告◆
＜社民党の憲法観 と 平和リベラルの政治復権 に向けて＞
3月1日(日) 兵庫勤労市民センターにおいて、服部良一さん（社民党元衆議院議員）をメイン講師とし、新社会党兵庫県本部書記長菊地憲之さん、緑の党全国運営委
員・高砂市議井奥雅樹さん、社民党兵庫県連合副代表小柳ひさしさんを交え四十数名の参加者で 『兵庫における｢護憲一点共闘｣の流れをどう創っていくか』本音の交
流を行いました。充実した話の連続で、あっと言う間の3時間半でした。 これは講師の発言のうち共闘問題に焦点を当て私の理解した範囲内での紹介であり、報告
者の真意や配慮等につき不十分な点あると思いますので、その詳細は下記のアドレスを開いて当日の映像資料と関連文書を見て下さい。
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 佐藤三郎（円卓会議 世話人代表） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座（4) 服部良一（社会民主党元衆議院議員） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 菊地憲之（新社会党 兵庫県本部書記長） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 井奥まさき（緑の党 高砂市議会議員） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 小柳ひさし（社民党 県連合副代表） http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4) 質疑応答 http://
20150301 護憲円卓兵庫市民講座(4)」 レジュメ・配布資料
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服部良一さん （社民党元衆議院議員）：
核武装まで持って行きたい国粋主義者と新自由主義者が強大な権力を握る安倍政権に対し、平和（護憲）リベラル政治勢力がネットワークを強めないと日本はファシズ
ム国家になってしまうという危機感を持っています。政党の枠組みを超えた壊憲阻止の仕組みをどうつくるのか、簡単ではないがここは大きく知恵をしぼり、現状を転
換していかなければなりません。枠組みを超えようとする際、どこが中心で…、どこがどうして…と、政治家だけの協議では生臭い話になってしまいます。根強い党派主
義（党勢拡大論）を乗り越える戦略は、政治家だけではなく創れません。文化人・大衆団体・市民団体も含めた大きな幅広い結集力がどうしても必要です。関東で
は５／３憲法集会が平和フォーラム（民主党系）･社民党･共産党の協力で神奈川での開催が決まり、３／１１反原発集会でも大きな連携プレーがつくられました。
しかし、具体的な選挙協力では「我が党が・我が党が…」となってしまい、加えてリベラル結集と言っても、どの政党と…というよりも、政党内に護憲･改憲が混在して
おり難しい。 2016/7月の参院選まで1年半、1年前には候補者を決めておく必要があり、とすれば選挙協力の道筋について結論を出すため時間は、7月頃まで
の半年足らずということになります。これまでだと「そんなに早くはできない」となり勝ちですが、国民投票でひとり一人が○・×を迫られる事態のなかで、バラバラ
で闘いバラバラで負けて仕舞うわけにはいきません。
安倍政権が、来年夏に壊憲国会選挙、再来年には国民投票という政治スケジュール打ち出してきた今、我々もそれくらいのスケジュール感を持って動かないといけな
い。今日参加のいろんな方々との話し合いを通じ、私の立場で出来ることをやっていきたいと思っています。
菊地憲之さん （新社会党兵庫県本部書記長）：
今年の5/3憲法記念日には共産党の人達とは共同の集会を持てなかったが、来年5月には共同開催をめざし取り組みたい。昨年12月の総選挙において基地反対を中心
課題とする「オール沖縄」体制で、共産･社民･生活・元自民の共同候補をたてて選挙を闘い、四選挙区すべてで自民候補に打ち勝った沖縄の取組に今こそ学ぶ必要があ
ります。本土での中心課題は､脱原発・労働法制の改悪・社会保障制度の切り下げ・TPP等で闘っている多くの人たちを基盤として護憲一点共闘の実現をめざして、統
一地方選の後直ちに取り組みを開始したい。
当面の山場は2016/7月の参院選であり、第2の山場は衆参両院での憲法改正発議の時期、第3の山場は国民投票の時期であり、安倍政権によって三つの戦後最
大の山場が政治日程として具体的に表明されてきています。まず何としても１／３壊憲阻止勢力確保のため、共産･社民･新社･みどり・大衆団体・市民団体等の皆さん
の共同のテーブルがつくれるように取り組みたい。参院選兵庫選挙区ではすでに末松・水岡・金田の名前が出ているが、難しくとも護憲共同候補をつくっていきたい。全
国区では10人以上の候補があれば闘えます。新しいイメージをもった新勢力をつくり出す取組みを幅広くすすめるために、市民団体・大衆団体等各方面に働きかけてい
きます。ご協力下さい。
井奥雅樹さん （緑の党全国運営委員・高砂市議）：
「なぜ平和リベラル政治勢力が力を失ったか」について、先の発言に加えて、世界的視点をもって憲法問題について多くの人を巻きこむ力をつける必要があると思いま
す。世界各国の緑の党と交流していて､70年間日本が国としての戦争によって人を殺すことはなかったのは憲法9条のお陰であり、そのことを評価して日本に親近
感を持つ国も多いこと、小田実が言っていた良心的兵役拒否国としての存在、それこそが本当の意味での積極的平和主義であることを知ってもらう必要があります。
共闘問題については、１.大衆運動レベル、２.選挙運動レベル、3.統一候補名簿づくりのための政党協力レベルの3つの段階があり、平和リベラル政治勢力の共闘に
ついては社民・新社・みどりでは第２レベルまで実践していますが、共産党まで一緒にはできていない。そういう選挙協力の積み重ねの先に第３レベルがあると考えてい
ます。
例えば、（これは私の個人的な見解ですが）先の総選挙兵庫選挙区では尼崎（８区）、明石・淡路島（９区）等で共産党が大善戦しました。そこでは共産党を中心に本格
的な候補を立てて、護憲派が共同して選挙に取り組む、また民主党政権発足時に採用したことのある（共産党が）候補を立てない方式で護憲派の共同（例えば参院兵庫選
挙区は民主候補で一本化）を進める等につき、みんなで議論を深め、第3の政党協力レベルの共闘にむけた行動に踏み出すことが大事だと考えます。
小柳久嗣さん （社民党兵庫県連合副代表）：
兵庫県では新社会党は特異な存在であり、全国状況とはことなるところがあるかもしれませんが、積極的な護憲勢力結集については基本的には違いはなく共に活動を続け
ています。このところ伊丹において脱原発2000人集会をつづけ成果をあげており、これを護憲共闘にも広げるべく5/4には原発を超える憲法集会を成功させとよ
り幅広い実行委を結成しています。
先程「オール沖縄」の話が出ましたが、本土での共闘は難しい。その第一は接着剤がないことです。各政党を結びつける政治集団、市民集団がないことです。しかし、こ
の様に「共闘問題」を議論できる所まで来ているので、それをもっと広げることが必要です。例えば、村山政権、民主党政権について日本の民主主義運動の発展過
程の中で､どんな意味があったのかを自分のものとして総括し､全体の教訓として共有しながら、それぞれの政党が一つの新しい政党を作るつもりで脱原
発､反TPP等の運動を積みかさねていけば、共通項が生まれ一定の方向がでるのではないかと期待しております。
≪各党報告に対する参加者からの声≫
集会後半のフロアー討議の基となった質問・意見を紹介します。
❒平和（護憲）リベラル勢力が激減した理由をどうとらえているのか、深い部分で聞きたい。それが今後の活動力の基点になる」と思う。
❒国政選挙レベルでは、（社民･新社の共同だけでなく）民主党･共産党との連携の可能性の追求がポイントになると思うが、（兵庫に例をとれば）次期参院選では水岡
氏（民主党護憲派の現職）への支持、又は共産党を含めた第3極の結集、そのいずれかを選択することになるのではないか？ 国民投票レベルでは、さらに広範な連
携が必要であり、保守系や公明支持層などへの働きかけも必須になると思うが、その辺りをどう考えているか聞かせてほしい。
❒各党の共産党に対する立ち位置にそれぞれ違いがあると思いますが、前回の円卓連続講座での共産党の発言では「自分の方から歩み寄る」ことは無さそうだった。今日
参加の各党は、民主党リベラルを含めた護憲リベラル共闘か、共産党を含めた反自民共闘か、いずれの方向を目指しますか聞かせてほしい。
❒服部さんのレジメでは、安倍政権への対抗軸として「国粋主義者でも新自由主義者でもない、本来の第三極」をあげているが、幅広い共闘の立場からは新自由主義政
党の影響下にある人たちへの働きかけが必須ではないか？聞かせてほしい。
❒2013参院選において、兵庫県内で反自民の護憲勢力結集の呼び掛けや動きはあったのかどうか。無かったとすれ､問題点はどこにあったのか。平和運動や護憲運
動をしている学者・文化人等の著名人に立候補を促し、それを各党が支援する…そう言った方が共闘しやすいのではないか。
❒1955年社会民主主義左派・右派が統一し社会党となり、議会に1/3を超える勢力をしめ、保守の改憲の動きを封じてきたが、社会党の解体をねらった権力の策
動をゆるしてしまった。社民と新社の間に根本的な対立点はないように思う。社民党として社民勢力統一を呼びかける考えはないのか。
❒イスラム国の問題で安倍ははずみをつけた。護憲派結集が急がれる。席を同じくすることから共闘は始まることをもっと強調すべきと思う。
❒共闘問題につき、政党の立場から市民活動に対しての要望は何か、聞かせてほしい。
❒護憲円卓会議は全国的護憲勢力である「九条の会」との関係をどう考えるのか。なぜ「九条の会」と別の運動を展開されるのか。
⋜ フロアー討議での各党の発言 ⋝
服部さん：
社民・新社の両党は、国政選挙・地方選挙では共にやろうと言う前提でその都度協定を結んでやっていますが、党の統一問題は直ぐには難しい。まずは社民・新
社・緑・市民運動・労働運動・大衆運動・政治組織等のネットワーク生かし､私たち自身の政治勢力を強め、共産党との連携、民主党との連携が可能になっていくと考え
ています。2014年秋「平和リベラル政治勢力の結集」が社民党の機関会議で決定されており、連携の相手先として共産か、民主かといえば、共産はオール立候補の方
針が変わらなければ、話はそれで止まってしまうので、どうするか問題です。民主は中央でのチャンネルがあり、話し合いは可能ですが民主党自身が今後どうなるか…。
数日前（2/26）「超党派のグループをつくろう」との亀井静香さんの呼び掛けで国会内で会合が開かれ、今後いろんな層から、保守リベラルの中からもからも、場
合によっては自民党の中からも、「安倍やりすぎ」の声が出てくるのではないか…と期待もしています。国民投票に向けては、公明や自民の一般党員や支持層の心
情に迫る動きが必要と思っています。一つの考えとして聞いて下さい。
菊地さん：
来夏参院選の兵庫では自民･民主・共産の候補も決まり､どう共同のテーブルつくるのかは難しい。共産党にも申し入れをしたいが本部段階では応じて貰えないのがこれ
までの実情であり、今日ここに集まっている社民･緑･新社の共闘を願う市民の方々と一緒にがんばって、選挙区でも護憲共闘の候補を立て闘いたい。全国区では10人
以上の候補があれば政治団体をつくり政党と同様の選挙が出来るので､政治的共同の場をつくっていきたい。
質問のあった社民・新社の合同の件ですが､憲法改悪に対する考え方は殆ど同じですが､合併問題はそれぞれの党の綱領があり合同はないと考えます。幅広い結集に関し
ては、2013参院選においては殆ど出来なかった。2010年では党内でいろんな論議もあったが原和美さんを全国区で社民党から立候補、2007年には「9条ネッ
ト」ととして全国区･兵庫選挙区から10人の候補をたて闘った。2016年は共同の輪をひろげて取り組みたいと思っています。
井奥さん：
国民投票レベルでは、リベラル･保守･公明・維新もふくめ共同できなければ過半数は取れないと思う。国政選挙レベルでは、2016年参院選は難しくても何らかの努
力をすべきであり、例えば民主党の水岡さんに一本化するとか、共産が出る場合ではそれ以外の護憲派が一本化して水岡さんを推すとかが考えられます。
選挙協力での共産党との共闘は、たとえ小さな動きでも、それが衆院選小選挙区の一つでも、民主が候補を立てない選挙区とかでも共同化を追求すべきで、市民運
動の人たちが呼びかけて学者・文化人をたて、みんなで共同して取り組めば結構やれると思っています。私の経験では､宝塚の市長選で中川智子さんをたて社民･新
社の支援を受け、共産党にも入って貰って､時に大喧嘩もしながら共同行動をしましたが、そうすれば互いの気心も知りあえるので、年に1回ぐらいはこの様な取
組を押しかけでも､共産党候補でも良いから共同の取組が出来ればよいと思います。
＜最後に一言＞
服部さん：接着剤がないという話が出ましたが、この円卓会議そのものが接着剤です。知識人に対してもその役割を果たして貰えるよう働きかけをしています。国会で
の護憲議員1/3確保については、緻密な戦略･戦術がいります。共産党に対しては「自共対決」をあまり言わず､どうすれば1/3確保ができるか一緒に考えてほし
い。参院選全国比例区については、統一名簿をつくり､幾つもの政党・政治グループが参加する新しいイメージを持って有権者に示す必要があると思っています。
菊地さん：小さい勢力ですが、党派を超えた護憲共同に力を集中したい。地方選後、新しい政治勢力結集に向け各方面に呼びかけたいと思っています。円卓会議の皆さん
も含め集会参加のご支援をお願いします。
井奥さん：今日このような話し合いに参加させてもらい、楽しいし､元気も貰えるし､問題点も明らかになってきます。今大切なこと共産党を含めた第2の選挙協力レベ
ルに踏み出すことだと思います。話し合いを続けましょう。
小柳さん：統一地方選・国政選挙にに向けて私たちの力を精一杯出しがんばたい。参院選の選挙区では水岡さんを統一して推す、それが兵庫の共闘へのうごきではないか
と思います。
＜円卓会議は、なぜ9条の会に入らないのか〜その質問に対して＞
護憲円卓ひょうご 佐藤世話人代表：全国７千数百の9条の会が大衆運動レベルにおいて、安倍壊憲暴走の対抗力として果たしてきた役割は､いくら評価してもし過ぎと
いうものではありません。同時に、2/4安倍首相が憲法改正国民投票の時期を来夏「参院選後と明言」した今、従来の「枠組みを超え 護憲を」を基本として発足し
た円卓会議としては、まず選挙協力レベルにおいて２０１６参院選での１／３拒否権勢力確保を見すえ、9条擁護を基本とする組織とは別の運動体として、共闘（共
同）の追求するのがベターと考えたからです。
＜護憲円卓連続講座 中間総括のために＞
来夏参院選までの “1年半”
“どうする”を 本気で考える集い
日時 2015年4月26日（日） 13時30分〜16時30分
会場 兵庫勤労市民センター 第7会議室 参加費 500円
❒2/4安倍首相の憲法改正国民投票の時期を来夏「参院選後と明言」は、2015年通常国会（〜6/24）で衆参憲法審査会等を通じて憲法改正テーマ
を絞り込み、来年の通常国会で改正原案をまとめ、7月の参院選では憲法改正を最大の争点としてとりくむ腹を固めたことを意味します。
❐参院選までの 「1年半」 は、日本の未来を決定する重大な分岐点になります。このまま座して「死」を待つ訳にはいきません。講師はいません。参加者みんな
で話し合いましょう。お待ちしております。
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