JCPと国民統一戦線の建設コミュの脱原発世論七割なのになぜ社民・共産は伸びないか

ＥＷさん

脱原発を果敢に闘っているのは、政党も少しは闘っていますが、
いつも意欲的に現実の悲惨さを見て動いているのは、市民団体です。

日本共産党の原発政策は、福島原発事故から「安全な原子力行政」
「危険でない原発対策を」というものでした。核兵器の廃絶では、
共産党は先駆的でした。しかし、原発については、福島の実態から
出発しているというよりも、核の安全で平和的な利用という視点が
あるために、選挙でも一貫した脱原発、原発ゼロを打ち出せません
でした。志位委員長が街頭演説で原発ゼロを、と打ち出してもそれは
党全体のものとなっていないという実情がありました。

共産党や社民党を、民主党や自民党よりも私は肯定的に感じています。
けれども、資本主義が融通無碍に奇っ怪な化け物のように生きのびて
いるのも事実です。
私は自らが生きているあいだにソ連が崩壊して、東欧の社会主義国が
解体するとは思っていませんでした。しかし、それは事実です。
科学的社会主義やマルクス・レーニン主義の体系書に現実の根拠を
私は求めることは、問題があることにやっと気づきました。
現実を直視して、その現実を分析するために、論理や理論を考える
べきだと考えています。

日本社会の実情にあった政治行動を社民党や共産党が、タイムリーに
打ち出していかないかぎり、脱原発が世論の七割にもかかわらず、
国民は支持しないでしょう。そのかわりに、あいついで原発問題で、
集会をもったり、国会周辺や首相官邸前で抗議行動をおこなっている
若者や市民、民衆達にエールを送るから、数万人という人々が自発的に
集まってくるのです。
すでに日本の抵抗戦略はどうあるべきかを、実感的に感じ取っている
民衆はたくさんいます。かれらを信頼し、かれらに依拠して闘いを組む、
それが日本の左翼政党が復活する必要十分条件である、といまの私は
考えています。