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503「牛山恵研究室」コミュの研究会報告(平成20年9月版)

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 お久しぶりのトピックです。せっかく研究室のコミュニティーがあるので、「これを教材研究の情報交換の場として活用できないか。」と思いまして、今回、このようなトピックを立てさせていただきました。申し送れましたが、私は平成18年度503卒の者です。
 
 内容は、私が参加させていただいている研究会で議論・研究されたことの報告です。ぜひ、全国で活躍されている503出身の先輩方や後輩の意見も聞き、それを共有し合うことで教材研究に役立てていただければと思い、この場をお借りすることにしました。ちなみにその研究会には、503の恩師(昨日、このトピックの許可もいただきました。)やその先生であるT先生も参加しており、毎回、とても内容の濃い議論が交わされております。まだ青二才の私には、ただただ勉強させていただいていることばかりで・・・。


 さて、本題です。
 
 今回の研究会で扱われた教材は、東京書籍3年下「サーカスのライオン(川村たかし 作)」です。たいへん申し訳ありませんが、本文についてはそれぞれで準備していただければと思います。
 おおまかな内容としては、年老いたサーカスのライオン(じんざ)が一人の少年との出会いで、生きる喜びを取り戻す物語です。ある日、少年の家が火事に見舞われてしまいます。ライオンは火の中に飛び込んで少年を助けます。しかしながらライオン自身は火の中で金色に光りながら、空の暗闇に消えてしまいます。次の日、ライオンがいないサーカスでは調教師のおじさんがむちを鳴らし、観衆は割れんばかりの拍手をするのでした。

 まず提案した先生の意見としては、「どう児童が感じたかを大切にしたいが、『ライオンが男の子の犠牲になった美しい話』と終わらせたくない。また、『死んでしまったが、人々の心に残るからよかった。男の子を助けられてじんざも喜んでいる』といった感想にまとめたくはない。」というものでした。

 
 以下に、話し合いの中で出てきた意見を書きます。

・読み手の期待に応えるストーリーで、ライオンの死に方で、毒のないストーリ ー。
・ライオンと人間の関係が、アメとムチの関係ではない点がこのストーリーの特 徴である。
・ライオンの昼の顔(サーカスの役者)と夜の顔(アフリカの夢を見る)につい て考えるのもおもしろい。
・火事の中に飛び込んだのも、芸の延長であり、少年を助けたのもただの役割。
・こんな物語で感動してしまうのは、なんとも悔しい。逆に、どのような要素で 感動するのか考えるのも意義深い。

 
 「もし私が授業するとしたら」ということについても書いておきます。

・自己犠牲が美しい、という考えは持ってほしくない。ライオンが亡くなって  も、サーカスでの感動で終わったからよかった、とは考えてほしくない。最後 のシーンは、残されたものの気休めに感じられてしまう。
・ライオンが亡くなったことは深く扱わず、ライオンや少年の行動それ自体につ いて考えさせ、人を想うこと、人に優しくすることの大切さを指導していきた い。


 以上が、今回の報告です。この教材に対して皆さんがどうお考えになるのかコメントしていただければ幸いです。さらに、ここでの話し合いを実際の授業に生かしていただければ、と思います。ここでの内容は、次回の研究会で503の恩師にも報告させていただく予定です。それでは、よろしくお願い申し上げます。

 

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