競馬愛好会-Dream your horse-コミュの皆さんの思い出の１頭

ここで、皆さんと交流を深める為に


皆さんの思い出の１頭。


もしくは好きな馬を１頭（いや、何頭でもイイですが、、）


教えて下さい




まず、僕からご紹介させてもらいま〜す






ここのコミュでの写真にもなっている！！




そう！！


トウカイテイオーです





彼のエピソードを書きたいと思います。



無敗で皐月賞、日本ダービーと二冠馬に輝き誰もが三冠達成の夢を見たと思います。




しかし、競馬に絶対は無い。と痛感させられたのがダービー後の骨折です。


過去に無敗の二冠馬と言えばアグネスタキオンやミホノブルボン、トキノミノルなど


数々の名馬がいましたがこれほど期待にかけた１頭はいません。
（ディープインパクトは別格）


今でも語り継がれるスターホースだと思っています。


特に浮き沈みの激しい競走馬生活ではたった１２戦しか走っていない同馬なのにこれほどまでに


ファンに愛された馬も珍しいです。



本当に怪我に泣いた馬でした。。。。



骨折明け、復帰初戦　約１年振りの産経大阪杯（G2）



人気は圧倒的１番人気の１.３倍


結果は貫禄の１着




鞍上は安田騎手から名手岡部幸雄に乗り変わったが


結果は強いものでした。。。



そして、続く天皇賞（春）。



ライバルは最強ステイヤーのメジロマックイーンを筆頭に


メジロパーマー

イブキマイカグラ

カミノクレッセ

ダイユウサク


と強者揃い！



トウカイテイオーはここでも圧倒的な人気で支持を集めたが結果は５着と敗戦。



ここまで土付かずだったが初めて敗北を知る事になりました。



続く次戦　天皇賞（秋）。


ローテーション的にはまず厳しい。


しかし、ここでも彼の勝利を疑わなかったファンがまたしても支持しここでも


１番人気。


結果は７着。


掲示板すら載らない惨敗だった。。。




ファンは落胆しただろう。。。



こんな彼は見たくない。。。。



実際、僕自身もそうでした。



マスコミやファンの間ではもう帝王の時代は終わった。。。などと言われていました。



悔しいですよね。


でも１番悔しかったのは本人だと思います。

陣営にも焦りがあっただろう。




やはり怪我の影響があるのか？

それともピークが過ぎ去ったのか？




そして、続くジャパンカップ。

初の国際G1に認定されたこともあってかメンバーは史上最強と言われた程の強豪！！





最強牝馬　全欧年度代表馬ユーザーフレンドリー


AJCダービー馬ナチュラリズム


全豪年度代表馬レッツイロープ


アーリントンミリオン優勝のディアドクター


英国ダービーの覇者ドクターデヴィアス


と海外からこれでもかと言うぐらいのメンツが揃った！！



前年にメジロマックイーンが挑んだが完膚無く敗戦を喫し、


日本馬は到底太刀打ち出来ないとまで言われていたJC。


それほど近年、レベルが上がっていた。



海外勢が人気を集めた中、



彼の支持率は５番人気まで下がっていた。




しかし、これが逆効果だったのかも知れない。。


今まであった厚くのしかかるプレッシャー




そういったことは今回は無い。



ただ気持ちよく走ればいい。


彼はそんな風に思っていたのかも知れない。




もう１度。


もう１度、栄光を。。。






そして、彼はやってのけた！！！




日本競馬界に再び旋風を巻き起こしてくれた！


激戦を制し、栄光を再び掴んだのです





迎えた１年の総決算　グランプリ〜有馬記念〜




人気を取り戻した王者に返り咲いた彼は堂々の１番人気



鞍上は初騎乗の田原成貴
（岡部騎手が有馬記念の１週間前にアクシデントで騎乗停止処分と受け、急遽乗り替わり。）

しかし、誰もが田原なら大丈夫だろう。と安堵の表情で見守っていたと思う。




そしてレースが始まった。


ゲートが開いた

スタート直後なんとトウカイテイオーが脚と滑らし、出遅れた！



ここからはもういつもの帝王では無かった！


注目の中、第４コーナーでの彼の手応えは無く、


そのままスピードがのる事なく


結果は１１着。





引き上げてくる鞍上の田原は顔面蒼白で「名馬に傷を付けてしまい申し訳ない」と


言ったらしい。


大敗の原因はレース中、スタート直後に右後脚の筋肉を痛めていたのだ。



その前からのハイペースにやった天皇賞（秋）


世界最強メンバーでの激戦のJC


マイナス１０キロで挑んだ有馬記念。


やはり疲れがあったのだろう。




世界制覇と言う栄光からの転落だった。。。。


そんな彼にさらなる悲劇が訪れることになる。




年が明け、鹿児島へ放牧しリフレッシュに専念する為の休養に入ることにした。



再度立て直すべくじっくりと仕上げ目標は春のグランプリ（宝塚記念）




ようやく腰の痛みも消え、栗東に戻った彼は順調にトレーニングを開始した。


しかし、その最中またもや右前脚を剥離骨折してしまった。。。


実に３度目である。


陣営はさすがに引退を考えたらしい。



そしてテイオーは牧場に帰った。。。


「お前が牧場に戻った時はいつも怪我をしてるよなぁ〜」


場長の岡元さんはテイオーに言ったそうです。


テイオーは頬がこけ、目だけがやけにギラギラして、


「これはトウカイテイオーじゃない」



今までこんなテイオーは見たことない。


場長はテイオーのその殺気立ったような容姿を見て、


こう言ったそうです。


「わかった！」


「わかったよ〜！」


「俺が必ず元のお前に戻してやるよ。」と。





そんなテイオーは場長の気持ちに気づいたのだろうか？



牧場では常に場長がリハビリを兼ねた散歩をし、


テイオーもそれにしっかり答えたそうです。


そして、決して人前で寝る事のなかったテイオーが場長さんの前だけでは


安心して眠ったとのコト。




それ程、信頼を置いていたのでしょう。


夏が過ぎ、



秋が過ぎ、



そんな彼も次第によくなって来ました。



実際、骨折直後オーナーは引退を決意し、種牡馬への転身を考えていたらしいです。



しかしここまで頑張るテイオーにもう１度


ターフで走られてあげたい。


オーナーは決断し、


自らテイオーのファンになり最後まで見届けてやろうと思ったそうです！




そして、迎えた運命のラストラン。


実戦レースは本当に１年振り。




コレがどれだけ過酷かつ、厳しいレースと言うのは皆さんもご存知ですよね？





今でも忘れない運命の１２月２６日。




対戦相手は日本ダービー馬　現役最強と言われたビワハヤヒデ


日本ダービー馬ウイニングチケット


天皇賞（春）、菊花賞の覇者ライスシャワー


JC馬レガシーワールド


宝塚記念馬メジロパーマーなどさすがグランプリ。


前年にも増してG1ホースのオンパレード




ファンは勿論テイオーを応援したが



ブランクが有り過ぎる。



ましてや日本一を決める有馬記念。



人気は４番人気。




それでも数々の馬を差し置いて人気になった方だろう。





ファンも陣営もオーナーも誰もが無事に走って帰ってきてくれとだけ思ったに違いない。


以前、騎乗していた岡部も今回は有力のビワハヤヒデに騎乗した。




乗り役が決まらないテイオーに





彼が再び、手を挙げた！


そう昨年、同馬に騎乗し、惨敗した田原成貴。


「もう一度、彼に乗せて下さい！」


自ら陣営に申し出たと言います。





結局、悩んだ末に彼の熱意に負け、任せたそうです。



そして、レースが始まった！！





実況者もビックリしたでしょう！

実況者と言うのは予め、レースのロープレをすると聞く。




レースはホームストレッチを回り


レースも中盤に差し掛かった



有力馬たちと一緒になって上がってきたのは




間違いない！テイオーだ！！




誰もが信じられない光景を見ていた。




そして思っただろう。。



まさか！？






そして最後の直線



外から差して来たのはチケットでもなく


パーマーでもワールドでもない！



テイオーだったのです！


実況者も興奮冷めやらぬカンジで



「ビワハヤヒデ！！」




「しかし外からテイオーも来ている！！」




「テイオーだ！！テイオーだ！！トウカイテイオー！！」



「トウカイテイオー！奇跡の復活！！！！」





と叫んでいました！




鞍上の田原騎手も嬉しさを隠しきれず、インタビューでは泣いて、




ただ「彼、自身の勝利です！」と言っていたのを思い出します！




そう





そして、





彼は伝説になったのです！






では、歴史に残るレースをご覧下さい。






トウカイテイオー




彼は僕の中で１番の名馬です。



まさに神です



そんな彼に今年、会いに行こうと思ってます