Farrahの3rdアルバム『Cut Out And Keep』が11月8日に日本先行リリース! 間近に迫ったリリースを勝手に記念し、「懐かしのフリージン特集2」ということで、2001年4月28日の「Pop iT! Vol.40」で配布したフリージンから、Farrahのデビュー・アルバム 『Moustache』 リリース前の貴重なインタビューをアップします! メンバーも今とは異なり、しかもAndyが加入して間もない頃です。確か日本で初めてのインタビューだったんじゃなかったかな。今のFarrahを想像しつつ読むと面白いかも。それでは、適当にごゆるりとどうぞ。 ------------------------------------------------------- FARRAH Specialインタビュー!】 1stシングルのタイトルが"Terry"だったので、期待せず(笑)に買ってみたら、これが予想外の大当たり! 胸キュンなメロとハーモニーのパワー・ポップに「これぞ、適当買いの醍醐味」と喜んで、即サイトでレビューしたんだよね。その"Terry"が一体どこまで知れ渡っていたかなんて全然わからなかったんだけど、2ndが出た時の売り切れ瞬間風速の凄まじさにはとにかく驚いたよ。行列の耐えないラーメン店の1日限定15食の以上かな。 そんな2ndは、Pop iT!でもヘビロテ続行中だし、覚えてもらっているとうれしいんだけど。そうして遂に「Farrahがアルバムをリリース!」という情報をゲット。間違いなく今年のベスト10入確実と断言できるアルバムをPop iT!に来てくれているみんなに是非聞いてもらいたいという熱い思いをこめて、彼らにメール・インタビューをしてみました。 ---------------------------------------
●まず最初に、メンバーと担当楽器を教えて下さい。 Jez Ashurst - ヴォーカル&ギター Mike Walker - ベース&ヴォーカル Andy Campbell - キーボード、ギター&ヴォーカル Tom Marsh - ドラムス ●JezとMikeは同級生ということですが、どういう経緯でバンドを結成されたのですか? Jez 「僕は18才からスラッシュ・メタルにカントリーまでとにかくいろんなバンドをやっていたんだ。たまにバック・コーラスをやってはいたけど、人に歌わせるには余りにもパーソナルな曲を書き出して自分で歌うようになった。マイクとは地元ヨークの学校を卒業してからもつき合っていて、彼は軍隊を辞めてこのバンドに加わることになったんだ。彼は学生時代、音楽の腕前よりも酒飲みで有名だった"Tender Mercies"というバンドのベースだったのさ(笑)。アルバムはJez、Mike、そしてドラムのMax Fidaniの3ピースで録音したんだけど、ライブで再現出来ない部分があるんで、旧友のAndyが加わった。去年、Maxがイタリアに戻ってしまったんで、オーディションをし、Tomをドラムに引き抜いたのさ」 AC 「アルバム制作の前に、バンドと一緒にデモ録音をしたことがあったんだ。アルバム制作後、3ピースではアルバムのサウンドをステージで再現するのが困難だということになって、一緒にプレイしてくれないかと僕に依頼してきたのさ。最初はステージの後方に隠れるようにして、必要なパートを書いた紙をキーボードに貼ってプレイしていたんだ(笑)。だけど一緒にツアーをするようになったら、本当にうまく行き始めたよ。Ark21と契約が決まった時に、MikeとJezが僕に正式な加入を奨めてくれたのさ。そして、Farrahは4人組になったんだ」 ●Noise boxレーベルから"Terry"を出すことになったきっかけは? Jez 「"Terry"のデモ・テープを多くのメジャー・レーベルに送ったんだけど、全然反応は無かった。でもNoise boxのPeteがとても気に入ってくれ、出すことになったんだ。彼が日本に多く輸出してくれたお陰で、それ以来日本のファンから興味を持たれるようになったしね」 ●"Terry"を初めて聞いた時、メロディやハーモニーからThe BeatlesやThe Beach Boys以上にパワー・ポップやポップ・パンクからの影響を感じました。影響を受けた音楽やアーティストは? Jez 「父はジャズ、母はAbba、姉はヘビーロック、兄はプログレ、ニューウェイブ、The Beatlesなんかを聞いている中で育ったんだ。16才の時にThe Cult、 Tangerine Dream、 Guns & Rosesにはまって、その後The Stone Roses、Simon & Garfunkel、Bob Dylanなんかを好きになっていった。僕はなんといってもハーモニーのある曲が好きなんだ。2年間だけカラオケ屋で働いたことがあったんだけど、そこでたくさんの有名な歌を知ることもできた。エネルギーを感じる素晴らしいライブ・バンドを見て刺激を受けたりもする。ともかく、これら全ての影響がそんなサウンドに現れていると思う。The VaporsやFountains of WayneやPower Popのような音だと言われるのも、僕がそれらのバンドを本当に好きだからなんだ」 ●次のシングル "I Wanna Be Your Boyfriend"は、The Rubinoosのカヴァーですが、どうしてこの曲を選んだのですか? Jez 「マネージャーのウイルがカバー曲はどうかと提案してきたのさ。この曲には、恋に悩む歌詞、美しいハーモニー、ハンドクリップといった僕の大好きなパワーポップの魅力が全て詰まっているんだ」 ●1st"Terry"は日本に入荷した枚数も少なく、知名度も全然なかったわけですが、2nd "Living For The Weekend"(以下 "LFTW") は即売り切れで、探している人も本当に多かったんですよ。日本でも純粋なポップ・メロディ重視のギターバンドは、Brit popシーン以降注目されにくい状況が続いています。ですから、あなたがたのような状況になることは珍しいと思うんです。そんな状況については、どう思われますか? Jez 「正直言って、日本の音楽事情については知らないんだけど、The Wannadiesなど良い歌を書くギター・バンドのギグに多くの日本人がいるのに気づいたんだ。それで日本人は良い歌とエキサイテイングなライブ・バンドを見る目があるんだという印象を持ったね」 Mike 「確かに"LFTW" は、"Terry"と同じ程度のプロモーションだったんだけど、"LFTW" がそんなにも早く広がったのなら、日本の音楽状況はとても健康的だと思うな」 AC 「日本人はイギリス人よりも音楽の好みが良いんじゃないかな。今すぐそっちに行きたいね」 ●2枚のシングルのイギリスでの反応は如何でしたか? Jez 「"Terry"は一部では非常に好評だったんだけど、Melody MakerやNMEからは無視されたね。"LFTW" も、Steve lamacq(BBC Radio1"Evening Session"のDJ)とBob Harris(BBC Radio 2のDJ)がラジオでかけてくれたので知られるようになってきたけど、それ以外はまったく同じ状況さ。長い物語のまだ序章にいるってとこかな」 AC 「Bobが毎週番組で、"LFTW"の特別ヴァージョンを作ってジングルとして使ってくれたのは、うれしかったね」 ●5月にリリースされるデビュー・アルバム 『Moustache』は、どのような内容に仕上がりましたか? Jez 「このアルバムはまさに"忍耐の勝利"さ。僕とマイクとウイルは、たとえサイトだけでアルバムを売るしかなかったとしても聞いてもらう価値があると信じてがんばってきたんだ。多くのレコード会社はまったく興味を示してくれなかったので、自分達でやるしかなかった。だから、これは"インデイ"らしいアルバムだと思う。シングル曲ばかりでも、媚びへつらってもいないし。こうしろとかあーしろとか誰からの干渉も無かったし、アルバム制作は本当に楽しかった」 Mike 「アルバム制作は、今までの人生の中で最高なことだったし、最もクリエイティブなことでもあった。Jezの言う様に、僕たちは人から「無理だよ、狂ってるよ」と言われても、自分達がやりたい様にやったんだ。とにかくそうやってきて、全て良かったと思う」 AC 「僕はアルバムでは1小節もプレイしていないんだけど、アルバムは大好きだし、ライブで曲に更に勢いを加えるってところかな。僕も加わって、次のアルバムはさらに良くなるはずさ」 ●アルバムタイトルの "Moustache"には、どういう意味があるのですか? Jez 「マイクのおじさんがイギリスで最も長い口髭の持ち主なんだ。アルバムのジャケットに使うといったら喜んでOKしてくれたんだ」 Mike 「そうなんだ、僕のおじさんのTedは、いつもシャーロックホームズのような服と帽子をまとって、Penny Farthing Bicycle(前輪の極端に大きい1870年代の自転車)に乗っているような人なんだ」 AC 「マイクは、おじさんに似ているよ。彼の長い足はPenny Farthing Bicycleに乗るのにぴったりなんだ。彼もちょっと顔の毛を伸ばさないとね」 ●特に聞いて欲しい部分やお薦めの曲などありますか? Jez 「好きな曲は週替わりなんだけど、今は"Lois lane"と"LFTW"かな」 Mike 「シングル"I Wanna Be Your Boyfriend"のB面の"Mine are Space Cadet"とCDに収録されているシークレット・トラックだね。たった今シークレットじゃなくなったけど(笑)」 AC 「全部好きだよ。特に楽しんでプレイできるのは"Talk About Nothing"と "Lois Lane"かな」 ●いつもどのようなことを歌詞にされているのですか? Jez 「アルバムのほとんどの歌詞は、恋人との失恋についてさ。でもニュースやテレビや友達の話なんかにもインスパイアされている。最初に曲を書いて、その後歌詞をつけるんだけど、歌詞を書くのはレコーディング中も苦痛だった。そんなまったく怠け者さ」 Mike 「いつも歌詞を聞き間違えるんだけど、本当はそれが正しいと思っているよ。間違っていたと気づいた後も罪の意識無しにそのまま使ちゃうし」 ●バンドの目指している音楽を表すキーワードを教えて下さい。 Jez 「"救い"だね。才能よりもハイプまみれの商業主義で退屈なバンドやガキ・バンドの束縛からキッズを救いたいね。人々に歌と歌詞への興味を取り戻したい。まだそうやって楽しい時を過ごせるのであれば。オーディエンスやリスナーに訳すことができたらもっと楽しめるんだろうけどね」 Mike 「"Fun"さ」。 AC 「"音楽業界が陥っている売れ先主義地獄からの脱出"だね。"オルタネイティブ"と呼ばれたシーンでさえも、商業主義のメイン・ストリームになってしまった。音楽そのものよりも金、ダンシング・ステップ(振り付け?)、プロモーション・ビデオといった要因,が支配するようになった現在の音楽には、新鮮なギター・ポップのエネルギーが必要なんじゃないかな。もはや、音楽の質がどうのは関係ないんだ。僕たちはちょっとシリアス過ぎるのかもしれないけれど、レコードで聞けるのと同様に、リアルな歌詞と最高のメロディと真のエネルギーをライブで体験させることができると思う」 ●ロンドンで、クラブ"Skinny Tie"を開催されているということですが、どのような趣旨で始められたのですか? 僕も行ってみたいです。 Jez 「Tsar, SR71, The Merry Makers, Adam Daniel, Jellyfish, Linus of Hollywoodや余り知られていないけれど大好きな素晴らしいバンドをプレイする機会を作りたくて始めたんだ」 AC 「"Power pop"は、ここではそんな大きなシーンを形成はしていなんだ。だからFarrahとClub Skinny Tieでシーンに喝を入れたいね」 ●そこでは、どんな曲をよくプレイしているんですか? Jez 「僕たちのレジデントDJは、Silver sunからBlondieまでファンシーだと思うものはなんでもプレイしているよ」 Mike 「"Turning Japanese"! 」 ●最近のお気入りのバンドや曲などありましたら教えて下さい。 Jez 「Tsarが大好きなんだ。彼らはロックしてるよ。最近では、My Vitriolのシングル"Always:Your Way"がいいね」 Mike 「SR71! 」 AC 「TSARには疑問の余地はないね。僕が今まで聞いた中でもベストアルバムさ。彼らはライブもすごいんだ。と言いながら毎週、Jellyfishを聞いてしまうんだよね」 ●よく交流しているバンドはありますか? Jez 「同じヨーク出身ということでShed 7や、一緒にツアーをしたMyracle BrahとThe Shazamとは仲が良いね。アルバムが大好きなCotton MatherのDanaとは度々チャットしたりしてる」 ●今後の活動予定を教えて下さい。 Jez 「これから数ヶ月間は、イギリスでアルバムのプロモーションに集中する。レビューも好評で、少しはセールスもあったなら、アメリカと勿論、日本についても考え始めたい。2001年の終わりまでには、またレコーディングに取りかかりたいと思っているよ」 AC 「日本のほうがいいな。アメリカにはあまり興味がないんだ。すぐにでも日本に行ってプレイしたいね」 ●日本と聞いてイメージされることはありますか? Jez 「いつも行きたいと思っている場所なんだ。ギグで会った日本人からは、音楽と流行を良く知っているし、いつも新しくてクールなものを探しているような印象を持っているよ」 AC 「行ってみたい場所のナンバーワンさ。日本のような国はどこにもないと思うんだ。色々な面で進歩的な考え方をしているんだけど、近未来と昔の伝統や歴史がうまく融合した文化を持っているし。これはあくまで外側から見た僕の印象であって、違ったこと言ってるかもね(笑)。 ●日本のファンに何かメッセージをお願いいたします。 Jez 「サポートありがとう。みんなからのサポートをすごく誇りに思うよ。年末までに日本に行って是非プレイできるといいな」 AC 「ハロー!近い内に会おう!僕たちのレコードも買ってね!!」 ●それでは、アルバム "Moustache"をとても楽しみに待っています。そして日本でのライブ が実現することを祈っております。その時は、The Vaporsの"Turning Japanese"をプレイして下さい(笑)。Pop iT!にも是非遊びにいらして下さい。どうもありがとうございました。 Mike 「了解!」 AC 「僕も是非プレイしたいね。だけど、マイクには難しいと思うけど(笑)」 ---------------------------------------
New single "I Wanna Be Your Boyfriend" 2001年4月30日UK発売予定 Debut Album "Moustache" 2001年5月28日UK発売予定 質問、文/Q'S -------------------------------------------------------