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岡山大学文芸ペンクラブOBコミュの突発的書き会(8月6日深夜実施)

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制限時間30分、400字制限、お題は『計算・時計・不思議』でした。

参加者は私と、ふたつ後輩の住吉くんです。

深夜に雑談していたところ、突発的に書き会が実施されました。

せっかくなので、載せさせていただきます。気づいた方は感想等書き込んでくださいね。




住吉 作  『計算・時計・不思議』

 大学生の頃、町のはずれの時計屋に行った。暑い夏の盛りで、夏になるときっと思い出す。その時計屋の店主はおばあさんで、親の代から続くその店を守っていた。

あの夏、通りがかりに洒落た店だと入ってみて、木製の小さな置時計を買った。今ではおばあさんと何を話したか忘れたけれど、陽にすかして埃が舞う店内で、何だか不思議な気持ちに、世の中からふわりと抜け出したような気持になったのは強く覚えている。

大小さまざまな、装飾も技巧も異なる時計たちは、一秒一秒の一瞬を正確に、誰に催促するわけでもなくのんびり刻んでいた。数を数えると六十の時計があった。つまり計算すれば、一秒間に六十秒の時間がここでは流れ、一分間に一時間が激流しているのだと唖然とした。

店を出て、沈む太陽を背に家に帰った。次の日、授業に遅れた。目覚まし時計をセットし忘れた。というよりも、時計という存在を、一秒に一秒流れる時間の存在をすっかり忘れていた。




Charge 作  『計算・時計・不思議』

 またセミがミンミンと鳴きだした。しばらくぶりだ。十時間前か、ひょっとすると十一時間前だったかもしれない。セミが鳴くということは、もうすぐだ。あと数時間で、あと一時間と三十二分待つだけなのだ。

 時計の秒針がセミのビブラートと重なる。やかましい輪唱だ。ああ、あと四十八分。カチカチミンミンとやかましい。早く、早く一周しろ。もっと早く周れ、いち、に、さん、し――よんじゅう、はち。

 八時○分。

「ポッチ〜〜っ、ご飯だよ〜〜!」

 ドアがバァンと開き、ご主人がトレーをゲージの中に乱暴に置いた。フードが飛び散る。なんてことを。

「も〜〜、そんががっつかなくてもいいじゃないかぁ!」

 主を尻目に一心不乱にむさぼる。床に落ちたやつまでしっかりと。行儀が悪いだと。聞こえない。どれだけ、私が、待っていたと、思ってるんだ。

 皿まで綺麗に舐めおえるとご主人、頭をひと撫で。

 ご主人の頭上のカチカチを見る。次のご飯まで、あと十二時間。

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