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或るマリアの消失コミュの[夢日記] ミツバチのおうこく

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ミツバチは、ゆめみていました。おうこくをでて、ひとりで生きてみたいと。
 
けれど、それは、さいあくの形でじつげんしてしまうのでした。
 
クマノハチに、ともだちも、おうこくの民も、女おうさまも、みいんな、たべらいてしまいました。
 
ミツバチは、いのちからがら、おうこくを逃げだして、杖をついて、いつも涙をながしながら、あるきました。
 
ミツバチの涙は、いつしか、池になり、みずうみとなって、他の虫さんのおうこくからも、とても感謝されました。
 
けれど、ミツバチは感謝されたいわけではありませんでした。
 
ミツバチはもう、ひとりになりたいとは望みません。
 
あの頃みたいに、みんなでおうこくで仲良く暮らしたい、それが、ミツバチのいまのゆめ。
 
そう願いながら、みずうみのほとりにミツバチはすわります。もうさすがに、涙もかれてしまいました。
 
うしろのほうでは、どこか他の虫さんのおうこくが、みずうみにより繁栄していることを祝って、おまつりをしています。
 
ゆうぐれがせまり、ちょうちんの灯りは、ミツバチのほうまでてらします。
 
やがて、まつりばやしや、太鼓のおとがひびいて、きれいなお歌もきこえます。ミツバチは、女おうさまのきれいな歌声、おもいだしました。
 
かれたと思えた涙が、またすこし、ぽとりぽとりと、みずうみにおちました。
 
ミツバチのわたしは、
 
みずうみをのぞきます。涙のはもんがひろがって、おまつりの灯りがゆれています。
 
ミツバチすがたも、はもんにゆられて、重なってみえて、まるで、そこには、おうこくのともだちがいるかのようでした。
 
ミツバチは、いっそう涙をながし、ともだちや民がたくさん見えました。
 


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