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ルーパーズ・マニアコミュの3・25服部龍生・中西秀樹ライブ@名古屋

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ここ、Ryujiは、とても懐かしい匂いのする空間です。
オーナーのRyujiさんの手作りの囲炉裏を囲んでみんなで暖をとります。

ライブのステージは、Ryujiさんの居心地のいい書斎です。

本やCDや、いろんな国からのおみやげや、おもしろい雑多なものがあちこちに散らばるおもちゃ箱のような場所から、とても気分のいい音楽が聴こえてきます。

演奏するほうも、聴くほうも、そんなみんなを温かく眺めるRyujiさんも、やわらかな空気の中で、のんびりまったり。
ああ、世の中にこんなに落ち着く居場所があったんだ。。。。

みんなで世間話をしながら、ぼちぼち始めましょうか、とスタートしたライブは、そんなまったりした気分をいっぺんで変えてしまいました。

服部龍生、この人はどこまで進化するのか。
6弦ベースというデンジャラスな楽器を、かくも飼いならし、自在に操るテクニックは、世界でも彼をおいてありません。

彼の手にかかった猛獣が、抗うことなくくるくると舞わされていく様は、ループの広がりの中で、まるで魔法にかけられてしまったかのようです。
いえ、魔法にかかったのは、演奏に酔う、哀れな私たちかもしれません。

胸が苦しくなるほど激しく揺さぶられたかと思うと、甘く切ないメロディに心の奥深くを溶かされてしまう。

これはただの楽器の演奏ではありません。
服部龍生の魂が、楽器の形を借りて、心の響きを伝えているのかもしれない。

しばらく聴いてなかった間に、優れた新曲が増えていました。
これで、より豊富なバリエーションと深みが増すプログラムになったような気がします。

この音楽は、もっと世の中に広まってもいいと思います。

中西秀樹、あらためて、天才、と呼びます。
これだけの音の重なりをたったひとりで構築し、その感性をあますところなく散りばめる。
足元に置かれた畳一畳分のループマシンを両足を使って操作しながら、ひとつの音も無駄にすることなく、愛おしそうにマンドリンを紡ぐ彼は、真の音のマイスターです。
ループ・マイスターと言ってもいいかもしれません。

彼は、昨年のアメリカでのループ・フェスティバルでも、主催者から世界一との太鼓判を押されているのです。
私はいつも彼の演奏には泣かされます。
言葉を持たない音のつながりだけで、これほどまでに人の心に届くメッセージはありません。

美しいマンドリンの音色に誘われて、ループの渦の中に心地よく引き込まれていく。
気がつくと、そこは宇宙の果てのすべてが浮遊している世界。
このなんとも言えない体験を、多くの人々にライブに来て堪能してほしいと思います。

ふたりの演奏が終わって、みんながゆったりと余韻に浸りながら、またRyujiさんのお店は落ち着いた空間に戻っていきました。

なじみの人も知らない人も、ずっと昔からの親友のようににこやかに語り合いながら、気持ちのいい音楽を浴びた共有感に満足していました。

いいライブでした。
これからますます前に向かって行くことを信じて、花冷えの名古屋の夜は更けていきました。

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