ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

真夜中のお茶会コミュの薄桜鬼 SS集

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「小説家になろう!」からの転載。
(いつ消されるかわかんないのであせあせ

沖田総司×斎藤一でしか書きません。
でなければ一さん総受!(爆

コメント(4)

僕の可愛い・・・(現代甘々)
*ラジオドラマの原作(?



「ただいまー。ねーねー、一くん。うちの可愛い子、どこかな?」


 総司が先に帰宅していた一に訊いてくる。


「“はじめ”なら、あの棚の上で寝ている」


 “はじめ”というのは、一が先月拾ってきた子猫のことだ。
 雨の日に捨てられていた子猫を、そのままにしておくには忍びなくうちまで連れてきてしまった。
 同居している総司は、あんまり動物が好きではないのだろう、ちょっと面倒くさそうにしていたが、
『一くんが責任持って飼うっていうならいいよ』と言ってくれた。
 それなのに、今では一よりも子猫に構うようになってきている。
 しかも、猫に“はじめ”という名前までつけて。


「それにしたって、何故猫と俺と同じ名前にするのだ」

「だって、“そうじ”は既に一くんのクマさんについてるでしょ?
 それに、一くんは『斎藤一』だけど、この子はうちの子だから『沖田はじめ』なんだよ?」

「確かにこの家は総司の家だが・・・」


 ぬいぐるみのことを指摘されたのと、『おきたはじめ』という響きにみるみる赤くなってしまう一。 
 しかし、どちらかといえば、イタズラ好きでやんちゃな“はじめ”は、一よりも総司に似ている気がする。 
 一は、“はじめ”と遊ぶ総司を、複雑な気持ちで見ていた。

 総司が『可愛い子』と猫の“はじめ”を呼ぶ度に、少し、モヤモヤとした気持ちになる。


(俺は、“はじめ”に嫉妬しているんだろうか・・・?)


 クマの“そうじ”だって、そういえば総司がつけたものだったな、と一は思った。


 *


 その日は雨だった。
 バイトに出かけた一が、なかなか帰って来ない。
 食事当番の総司は、キッチンから窓の外を見やった。


「傘、持ってなかったんだ。電話してくれればいいのに」

 
 律儀な一のことだから、きっと総司を呼ぶようなことはせず、雨宿りでもしているのではないだろうか。
 総司はコンロの火を消すと、一のバイト先までの道を小走りで走った。


「一くん・・・」


 一は、いた。びしょ濡れのまま、小さな路地に捨てられた子猫を抱えて途方に暮れている。
 総司は慌てて傘を差し出した。


「何してるの、風邪ひくよ?」

「総司、どうしてここに・・・」

「迎えに来たんだよ」

「そうか・・・」


 一は口ごもっている。どう切り出そうか考えあぐねているようだ。
 全く、クマのぬいぐるみだけじゃ飽きたらず、君は可愛いものに弱いんだから。
 いつも、僕だけを見ててほしいのに。

 苛立ち始めた総司に、一は上目遣いで
(それは身長差のせいで故意ではないとわかっているのだが)じっと見つめてきた。


「連れて帰っても、いいだろうか・・・?」

(計算じゃないのに、これはズルいよね・・・)


 総司は諦めて溜息まじりに言った。


「いいけど、一くんが見つけてきたんだから、一くんの責任だよ」


 クマには僕の名前をつけてやったけど、どうやったらこいつに一くんを独占させないようにするか。
 それを考えると、また新たな楽しみができて総司は少し愉快になった。


 *


 しかし、子猫の“はじめ”がここまで可愛く思えるとは。
 一も少し嫉妬しているようなので、ちょっとそれも心地いい。


 風呂上がり、総司は一に声をかけた。


「ねーねー、僕の可愛い子はどこかな?」

「“はじめ”なら・・・」


 少し眉をひそめた一の唇を奪って、呆気に取られた綺麗な瞳を見つめて頭を撫でる。


「ここにいた、僕の可愛い子。

 “はじめ”はうちの可愛い子だけど、僕の可愛い子は君だけだよ?」     (了)
ハロウィーンSS(現代パロ)
*今回は100%フィクション(妄想)です!w


 今日はハロウィーン。
 しかしそんなことも知らない一は、夕飯を作りながら総司の帰りを待っていた。

 ピンポーン。
 玄関のチャイムが鳴った。
 総司なら、鍵を持っているので入って来るはずだ。
 しかし、ドアは開かない。
 もう一度、チャイムが鳴った。


(今時分、誰が訪ねて来るというのだ?)


 一は、訝しがりながらもドアを開けた。

 すると、覆面をした長身の男が立っていた。
 すぐに危険を察知した一は、ドアを閉めようとした。
 ところが、男は力任せに押し入ってきた。


「おい、あんた、一体何の用だ。うちには・・・」

「ごちそうくれなきゃ、イタズラするぞ」


 甲高い、妙な声だ。ヘリウムで声を変えているのか。
 男はジリジリと詰め寄って来る。これはますます危険だ。
 一は後ずさった。ひとまず台所までいけば、撃退できる武器が手に入るはずだ。
 ・・・ん?
 しかし、今男は『ごちそう』と云った。

 
「し、しばし待ってくれ!」


 数分後、男の目の前には一の作った夕食が残っていた。


「腹が減ってこんな事をしでかしたのなら、今回は大目に見てやる。好きなだけ食って帰れ」


 男の肩が小さく震えだした。やがてそれは次第に大きくなり、


「あっはっはっは、もうダメだ〜」


 覆面を脱ぎ捨てた男は、総司だった。


「なっ・・・、総司、一体何だったのだ!何故こんな真似を・・・。冗談にしては質が悪すぎる」

「知らないの、一くん。今日はハロウィーンだよ?」

「ハロウィーン?何なのだ、それは」

「こういう風にお化けの仮装をして、ごちそうをもらいに行く日なんだよ?」

「しかし・・・」


 一は溜息をついた。


「本当に強盗が入って来たのかと思ったぞ。あれは心臓に悪すぎる」

「ごめんねー。あんなに怖がるとは思ってなかったんだよ」


 総司は鞄から包みを取り出した。


「はい、一くんの分」


 それは、ウサギの耳のついたカチューシャだった。


「こ、これを俺がするというのか?!いや、断る」

「えー、そんなこと云わないでよ」


 総司はしょげた顔をする。
 一の胸がちくりと痛んだ。


「ええい、今日だけだぞ!」


 途端に総司の瞳はキラッと輝いた。


「わーい、ありがと一くん。
 それじゃ、ごちそうはいただいたからイタズラ、してもいい?」

「なに、それでは話が違う」

「いいんだよ、何でも。さっきの青ざめてた一くん、可愛かったよ。
 どんなイタズラしてほしい?」

「俺の分のごちそうはないのか!」

「えー、そんなことはないよ」

 総司はそこでにやりと笑った。


「僕のイタズラは、君のごちそう、でしょ?」        (了)





この後のイタズラとはご想像に(ry

本当は覆面の男に襲われて・・・というとこも考えたのですがラストとうまくつなげず。
うまくつなげられたらいつかR-18バージョンも書いてみます。

あと、書き忘れたけどそれから一は何度も
事ある毎に総司にうさ耳をつけられたと言う・・・。
君の味(現代パロ)
*ハロウィーンの続編。


「うわ、一くん、かぼちゃ全部料理に使っちゃったの?」

「何か問題があったか?総司」

「せっかくジャックオランタン作ろうと思って用意してたのに〜」

「?何なのだ、それは」

「ハロウィーンには、かぼちゃをくりぬいてろうそくを入れたりするんだ。
 それをジャックオランタンって言うの」

「・・・そうか、それでこんなに沢山かぼちゃがうちにあったのだな。
 早く処理しなくては傷んでしまうだろうと、出来る限り使ってしまったのだが・・・すまなかった」

「ううん、いいよ。ハロウィーン知らなかったんじゃ、仕方ないよね」

「実は・・・1つだけ、料理するには小さくてかわいそうだと思い取っておいたのがあるのだ」

「そうなの?!じゃああとで一緒に作ろうか!」

「ああ・・・。それと、かぼちゃ料理ばかりになってしまったが、良かっただろうか?」

「うん、(まあ全品かぼちゃにすることもないと思うけど)僕は一くんの料理ならなんでも好きだよ。
 特にお味噌汁ね、実家ではあんまり食べなかったから、君の味がおふくろの味だね」

「そうか・・・///いっぱい、食べるといい」

「うん、食べるよ(明日もかぼちゃ料理になるのか・・・)」

 しかし、一の頭につけられたウサ耳カチューシャで、それすらも許せる気になる総司であった。(了)


みそ汁がおふくろの味、みたいなのが実話です←

なんとなく一さんだったら全部かぼちゃ料理とかしてしまいそうだなと。
ちなみに、この世界での総司さんも料理は好きです。
むしろ甘党なのは総司さんです。
すれちがい(SS)
*シリアス切ない系。15禁だなこりゃあせあせ(飛び散る汗)


 雨の夜。ことの後、気づくと総司はすとん、と眠りに落ちていた。総司の腕の中で一はその寝顔を見つめた。自分より大きく男らしい身体をしているのに、幼子のようにあどけない表情だ。
 規則正しい寝息を立てている総司に、思わず一は身体を起こしかけ、口にしてしまう。

「総司、お前は・・・本当に俺を好いているのか? 俺だけを?」

 長い間、ずっとわだかまっていた疑問。勿論、答えはない。
 答えない相手に質問するなどと、詮無いことだ。
 しかし、訊かずにはおれなかった。
 自分と余りに正反対の総司が、まさか自分の事を本気で惚れるとは到底思えなかった。事ある毎に「好きだよ」と臆面もなく云ってしまう神経が、一には理解できない。言葉巧みに籠絡されてずるずると関係を続けていても、どうしても飄々とした余裕に隠された総司の本心が掴めない。

(他に思う相手が、本当はいるのではないか・・・?)

 きっと自分は、総司の淋しさを埋めるためだけの都合のいい相手にすぎないのだ。

(どうして俺はこんな相手に惚れてしまっているのだろう・・・)

 いつの間にか生まれてしまった感情は一を戸惑わせた。翡翠の瞳で愛を囁かれるほど、きつく抱きしめられるほど、快楽を与えられるほど苦しくなる。

(このままでは、何時か俺は壊れてしまうのではないだろうか・・・)

 それでも、絡められた脚を解けずに、一は総司の腕の中に再び身体を預けた。激しい情交のあとの、泥のような眠気が襲って来る。
 もう少し、もう少しだけこのままで・・・。




 
 明け方、雨は止んでいた。総司が目を覚ますと、一が腕の中で眠っていた。昨夜の疲れの色は僅かに残っているが、緩められた唇が艶めいて美しい寝顔だった。だがその眦には涙の跡があった。

(一くん・・・。やっぱり僕に抱かれるのが嫌なのかな)

 いつも総司の軽口を、顰め面で諌める一。その仏頂面、ポーカーフェイスを崩してみたくて仕掛けた罠に、自分が嵌り込んでしまうとは。
 夜の行為でも、一はいつも気持ちいいというよりも苦しそうな顔をする。自分が行き過ぎてしまうためかと思い、昼間はもうちょっと素直に思いを告げているだけなのに、一は苦い顔をして「そんな事は大っぴらに云うものではない」と撥ねつける。他の隊士とも同じような、いやむしろ厳しい接し方をする。

(好きだなんて、一度も云ってくれないものね・・・。本当は、あの人のことが好きなんじゃないの?)

 胸が締め付けられて、そっと言葉を零す。

「一くん。僕は君が好きだよ。愛してる。一くんは、僕の事好き?」

 しかし、伏せられた長い紫紺の睫毛が動く気配すらない。

(このままだと、いつか僕は君を殺しちゃうんじゃないかな・・・?)

 たまらなくなって、総司は一の華奢な身体ををきつく抱きしめた。鼻に抜ける甘やかな声がして、一が意識を取り戻す。

「そうじ・・・。どうしたのだ・・・?」

「何でもないよ・・・。もうちょっと眠ろう」

 そして2人は、どちらともなく意識を手放した。
 雨が再び、降り始めていた。               (了)



一さんは土方さんのこと、沖田さんは近藤さんのことを好きなんじゃ、
と互いに思ってしまっているようにしました。
このあと、ハッピーエンドになってほしいなと思いながら書きました。

寝てる時に訊くのって、意味ないし反則だと思うんですよねー。
それとも本音が訊けると思ってるのか?

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

真夜中のお茶会 更新情報

真夜中のお茶会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング